10-02 Thu , 2008
ハートをつなごう LGBT第1弾、2日目
はーっ、今週は本当に「性的少数者週間」だった「ハートをつなごう」でしたねえ(笑)
もう、検索でひっかかりまくり。ってことは、それだけ見た人が多かったのか、はたまた昨日の最後の方に書いた「そういう番組があることは知ってるけど、見れなかった」人たちが検索してきたのか、、もし「後者」の人だったらごめんね~としか言いようがないな(苦笑)特に「こういう番組でした」という番組の報告、ではないので。

で、今日の番組。出てきましたねー、ブリストル市の若いLGBTと思われる人たちとレインボーカレッジの人の交流会の話。これは「LGBTユースエクスチェンジ」というのが、この8月に行なわれて、それについての話だったんだけど、公開イベントじゃなくて、ワークショップの様子がどうだったのかが取材されてたので、そのことがまずよかったと思った、というのは、公開イベントの方はakaboshiさんのブログ(フツーに生きてるGAYの日常)で、多分、まだまだ公開途中なんだろうけど、正直言って、この内容はひどくてね。全然見てても面白くない。というのは、日本とイギリスの現状の説明なんかしてるんだけど、例えば「イギリスでは今、性的少数者に対する法律がこんなにできています」ってブリストルの若者の発表を聞いても「それは、既にあるものであって、あなたたちが作ったわけじゃなく、あなたたちはその恩恵を受けている側でしょ。このような法律ができた経緯について、国ではどういう動きがあったかとか、そっちの方が知りたい」って思うわけ。今、既にあるものを「これだけあります」と言われても「ふーん、進んでるね」としか言いようがないじゃない。なので、この「公開イベント」はYou Tubeを見ても全然面白くないのだけれど(今んとこは)。

でも、今日の放送は、日英の若者同士がどうやって交流したか、多分、ほんの一部だろうけど垣間見れてよかったとは思う。

けどね。わたし、はっきり言わせてもらうと、若者同士の交流よりも実はブリストルならブリストル市の役人(数人来ていたようだが)と、国はちょっと規模が違いすぎるだろうから、せめて都道府県レベル、それか市区町村の役人同士の交流の方が、有効ではなかったのかなという気がしている。

というのは、この番組でもちょっと豊島区の教員や区の職員とブリストル市職員とその若者との「教育関係の話」、例えば悩んでいる若者に対して、教員はどういう態度を取ればいいとか、そういう具体的な事例について話し合っていたところがあったけれども、これが最も有益なことだったとわたしは思っているのね。だって、物事を動かすのは行政だもの。いくら若者同士が「ああだの、こうだの」って交流しても、まぁ多分、日本側の若者の意識は若干変わるだろうけれど、それでもやっぱり番組の最後の方で語ってた人が「自分は中学の頃に自分のことに気づいて、高校の時は死ぬか逃げるか隠すかの三択しかない、死ぬのは怖いし、逃げるには金がない。だから隠すことにした。今はたくさんの人にカミングアウトしてオープンリーにしているけれど、今の中高生の現状は、わたしが昔いた頃とちっとも変わっていない」と言っていたよね。そう、多分、この人がそういってるんだから、今の中高生の現状は変わっていないのだろう。そして、それを変えていくための、一番手っ取り早い方法は、日本の教育行政に訴えること、これしかないだろう。しかし、変えていくといっても、日本の教育行政は変え方を知らない。なんといってもそういう「現状把握」さえできていない状況なのだから。だから、わたしは、一番効果的な方法は、若者同士の交流ではなく、イギリスの市職員と日本の市区町村職員の交流、または都道府県や市区町村の教員の交流だと思うのね。今回、なぜ豊島区だけ交流できたのかは分からないけれど、今後やるのなら、そっちの方にターゲットを移した方がいいとわたしは思っている。

そして、今回の放送については、主に教師が見ればいいのに、って思わせる内容だった。日本ではまだまだ若いうちに気がついた人はそのことについて悩み、誰かの助けを求めている。そして「家族とはこうあるべきもの」という「一つの価値観」しか教えられなかったら、そこから外れる人間は、というか生徒はとてもつらいはずだろう。そういうことも語っていた学生がいたけれど。そこで登場するのは、やはり「教師」なんだよね。んで、最後の最後に石田衣良さんが「学校の先生も参加して欲しい」って言ってたけど、それはその通りだと思う。これだけの学生が、「中学、高校のときはつらかった」と言っている。その声を聞いてやれるのは、やはり教師なのだろう。教師は基本的に子供が好きな人だと思っているので、自分がかわいがっている生徒が悩んでいれば、やはり助けたくなるものではないのだろうか。とすれば、今はそういうことを全く想定していない教師を、そのように悩んで苦しんでいる生徒の存在がいるということを「教育」しなければならない。

これは、多分、国レベルの、、例えば「同性婚」などのシステムを日本に導入することを考えるよりも随分ハードルは低いと思われる。なぜって、やはり国よりも都道府県や市区町村の方がよっぽど「小回り」がきくと思うからだ。特に法律を制定するわけでもない、ただ、予算をどう取るか、などの問題はあるだろうが、それは外国から学べばよい。「同性婚」などの話になると、これは「先進国」からは学べないのね。なぜかというと、その国、その国の背景が日本と全く異なっていて、単純に先進国の歴史をそのまま日本には当てはめられないからだ。だから「同性婚」などの問題は、日本独自のやり方、方法を考えて、どうすればいいのか考える必要があると思う。が、しかし、教育の場はそれに比べると圧倒的に変えやすいとも思う。確か「人権教育・啓発に関する基本計画」というのがあって、その中でちゃんと「(12)その他」の中に「以上の類型に該当しない人権問題,例えば,同性愛者への差別といった性的指向に係る問題や新たに生起する人権問題など,その他の課題についても,それぞれの問題状況に応じて,その解決に資する施策の検討を行う。」と明記されているのだ。ただ、これ、今の段階では思いっきり「形骸化」してると思うけど。

しかし、このようなものが今の日本では既に整備されているのならば、それを楯にとって予算を獲得するという道は開けている。また、その予算の獲得のやり方は、上に書いたとおり、例えば外国ではどういう風に説明し、予算を獲得しているかを教えてもらえばよい。そして、その予算をどのように使っているかも同じように教えてもらえばよい。日本側はその通りにはしなくても、自分たちができる範囲でやれることがあるだろう。そういう意味では、こういうところから、今の性的少数者の置かれている現状を変えていける、と考えることもできるだろう。少なくとも、あのスタジオで半分泣きながら「(異性愛者の友達に)レインボーカレッジのことを話したとき、その友人は自分のことを『普通の人』という言い方をした、、だったらわたしは、、(絶句)」なんてことにならないと思うし、「どうも自分は『LGBTの一員』と言うのに抵抗を感じる。そこには『異性愛者』は入ってこないから。もっと異性愛者も一緒になって話せるような場が欲しい」という「願い」も全く叶えられないということはないだろう。

だからね、この「プロジェクト」は「ユースの交流」じゃなくて「役人の交流」をメインにした方がよかったんじゃないかと個人的には思ってるんだけどね。。って思いっきり「プロジェクト」の話になってしまった(苦笑)

しかし、今日の放送を見ると、完全に左側にいる「大人たち」はいなくてもよかったよね(苦笑)ほとんど何も喋ってなかった(という編集をされていた)しね。これから、この「LGBT」はどうなっていくのかは分からないけど(それはこの放送を見た人の感想によって決まるのだろう)、少なくともこの「LGBT」第1弾で分かったことは、「レインボーカレッジ」というものの存在がある、ここに所属している人は、中高生の時、自分のことについて、思いっきり悩んだ、そのとき、誰か助けてくれる人が欲しかった、仲間も欲しかった、と考えていた、ということだろう。そして、まるっきり同じ悩みを共有することはないにしても、同じように悩んで苦しんでいた人間が集まって、そこでまた更に話し合うことによって、自分が今後、どうありたいのか、そういうことを考えるヒントになる場なのだろう。

ただ、見ていると「日本も動いていないと思いつつ、今の若い人とわたしたちの間にはこんなに差がある」ってことがとてもはっきりした。例えば、わたしらの年代は「既婚者ゲイ」や「主婦レズ」と呼ばれる人たちがたくさんいる(と言われている)。これは、自分がゲイやレズビアンだと分かっていながらも、周囲の結婚圧力に耐えきれずに、結婚してしまった人たちのことで、そういう人が今(も昔も)「出会い掲示板」に「恋人募集」していたりする。

この間、FtMの人がレズビアンの恋人募集掲示板に現われると「FtMで女性を恋人にしたい人は、レズビアンじゃないんだから、書き込みするな」という言い争いがしょっちゅう起こると書いたが、この既婚者とわたしたちのような未婚のレズビアンの間にも、実は言い争いが起こる(ゲイはよく知りません(笑))。「既婚者でレズビアンの恋人を求めていると言うことは、浮気をするってことではないのか」という意見が未婚側の圧倒的多数の意見だ。それに対して、既婚者の人は「自分は既婚者になってからレズビアンと気がついて、既に子供もいて別れられない。そういう人はどうすればいいのか」という意見が書き込んであったりする。未婚だと思って付き合ってみたら、実は既婚者で、会うことが非常に制限されて辛い思いをしている未婚のレズビアンだっている。

んとね、これはレズビアンだけの話だけど(っていうか、レズビアンの掲示板しか見ないので、他の状況がどうなってるのかはわたしは知らないのよね)、レズビアンだけでも少し挙げてみるだけでこれだけの問題を抱えている。今後、こういう問題が取り上げられるのかどうかはよく知らないが(だって、主婦レズの人が番組に出たいとは思わないだろう、多分。出るとすれば、未婚のレズビアンの方だな)、果たしてこの「ハートをつなごう」は、こういう世界まで入り込んでくるのか。あ、あとHIV/AIDSの問題も避けられないと思う。これは男性同性愛者及びMSMの人にとっては大変大きな問題だしね。そういうところまで話題にされるのか。

また、何度も何度も書いているが、同居しているカップルとその身内や周囲との付き合い、そういう「大人の問題」についてはどう取り上げていくのか(これはわたしが一番今、関心を持っていることでもある。だってそういう問題にわたしは直面しているんだから)。そう考えると若い人たちが「これから周囲に隠さずにLGBTとして生きていきます~♪」というミョーに明るい雰囲気のノリだけでは、もちろん済まされないのよね。この「LGBT第1弾」は、若い人が出ただけあって「なんかすごく明るくていいね」って思ったけど、実際は上に書いたようにもっともっと違う「暗い」部分も孕んでいるのだ。それを正直「ゲイ/レズビアン」の問題とすればいいのか、「LGBT」の問題とすればいいのか、よく分からない。要するにNHKに意見するときは「どちらに意見すればいいのか全く分からない」のがわたしの思うところだ。「LGBT」を「性的少数者」として一括りにして捉えるのはいいのだが、L、G、B、T、それぞれ全く違った問題を抱えていて、実は一括りにはできないんだよね。L、Gの問題は「ゲイ/レズビアン」にして、その他の、例えば今は全く出てきていない、バイセクシャルの人の問題とか、全性愛、無性愛、非性愛者の問題なんかは「LGBT」にする、とかそんな風になったりするのかな。

。。。なんて、そのうちわけ分からない番組になっていったりして(苦笑)
でも、正直言って「性的少数者」は一括りにできないほど、わけ分からない世界だとも思うけどね。

今後、この「ハートをつなごう」の「ゲイ/レズビアン」も「LGBT」もそして「性同一性障害」もどういう方向に行くか全然分からないけど、まぁ、今後の動向には注目しておこう。

それよりも、関西レインボーパレードが今月19日に迫ってきたよ!
まだ全然練習してなーい(汗)どうしよ、どうしよ。。

テーマ:性的少数者(LGBTIQ) - ジャンル:日記

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