07-23 Wed , 2008
ゲイとレズビアンは違う国の住民なのか?
最近ね、というか、もうこれはずーーーーっと昔から感じていたことなんだけど、ゲイの人ってこの世に男さえいればいいのかな、ってね、そう思うことが多々あってさ。もちろん、今はわたしの身の回りにはゲイの人がたくさんいるし、それこそ「親と年齢が違う双子だー」と言い合っているほど仲がいいゲイの人もいるよ。けどね、ゲイ全体として「ああ、女なんてどーでもいいんだな」って思う場面があるのよね。

例えば。ゲイのブログのトラックバックセンターがある。けど、そこに登録しようとするとセクシャリティーの選択肢に「ゲイ」「バイ」「FtM」「分からない」しかなくて「レズビアン」がない。だから、そういうところに登録したくても、登録さえできない。

で、今、ちょっと随分昔の本から読み直している、と言うこともあって、すこたんソーシャルサービス(旧すこたん企画)の伊藤さんと梁瀬さんが書いた「男ふたり暮らし―ぼくのゲイ・プライド宣言」、「ゲイ・カップル 男と男の恋愛ノート―恋と暮らしと仕事のパートナーシップ」、「同性愛者として生きる―すこたん企画奮戦記」、「異性愛をめぐる対話」と、ずーっと過去からさかのぼって読んだんだけど。

あのね、最初の方は「僕たち二人、幸せな同性愛カップルなの」という臭いがぷんぷん。まぁ、それはそれでいいと思うのよね。この当時は「幸せな同性愛者カップル」なんて本当にいるの?って感じだったからさ。ある意味、わざとそういう風に「演出」していたとしても、その気持ちはよく分かるのね。もちろん、書いた人ってーのは「同性愛者の代表」でもなんでもないんだけどさ。だけど、最初にそういう本を出すということは、往々にして有り得るから、まぁそれはそれでいいと思うのね。その点、伏見憲明の「プライベート・ゲイ・ライフ―ポスト恋愛論」なんか、最初に「自分は同性愛者の代表ではない」と書かれてるので、その点は親切ではあるけどね。

で、これらの本を読んでいると、どうも引っかかるところが出てきた。特に「同性愛者として生きる」の本なんだけど、この本の98pにね「セックスは、常にひとりの相手とだけしていなければならないものなのだろうか?『権力関係』『子孫繁栄を至上とする思い込み』『結婚制度』といったさまざまな縛りから、人間が解放されたとき、『生涯の愛』を誓った相手とだけ、一生セックスをし続けるというのは、人間にとって当たり前かつ可能なことだろうか?ここは、タテマエを排して、自分の胸に手を当てて、あなたのホンネを探ってみて欲しい。自分が心に決めたパートナーとつきあってきたなかで、他の相手とセックスをしたいと思ったことは、本当に一度もないだろうか?」云々って書いてあるんだけど、この伊藤さんと梁瀬さんは、結局パートナーでありつつ、セックスは決まった相手以外の人としてもいい、という結論に達して、そういうことにしたのは分かる、というか、それも有りだと思う。

けどね。こう決めつけられて書いては、他の同性愛者も同じなのかよ、じゃなくて、うちは少なくとも違うぞ、と思うわけね。わたしは本音で考えようと、彼女以外の人とSEXしたいとは全く思ったこともないからさ。それをね「同性愛者として生きる」というタイトルで一括りにして欲しくないわけ。んでねこれは想像なんだけど、こう考えているのは、多分、ゲイには多くてレズビアンには少ないんじゃないかな、という思いがわたしにはあって。わたしの周りに付き合っているレズビアンカップルはほとんどみんな安定してて、他の人との浮気ってのはまずないと思うのね。ゲイは、、よく分からない(苦笑)堂々と「浮気しました」ってのは未だかつて読んだことないし。けど、映画祭でやった映画なんかみると、やっぱレズビアンとゲイって違うよな、って気がするのよ。

んで単に「同性愛者」というと、日本語では女性も男性も入る。だから、わたしは「これは『同性愛者として生きる』じゃなくて、少なくとも『男性同性愛者として生きる』にしてくれ!」って思ってるんだけどね。。で、更にその次の「異性愛をめぐる対話」でも「一人の人とだけセックスするのは縛られている」とか書いてあるんで(それも対談相手はそれに同意してくれるような人と話している)、もう、それは伊藤さんの考えかも知れないけど、違う人もいるって、って思ってるんだけどさ。なんかそう書かれると「浮気してないカップルは古い考え方に縛られてる」みたいな印象を持つんだよね。でも、古かろうが新しかろうが、どうしても一人の人としかSEXしたくないんだもん。別に縛られた結果じゃないんだもん。

「決まった相手とは決まったセックスしかできない」みたいに書いてあるのも、わたしにとっては不思議でさ。んなこと決してないよ?もうこんなに決めつけて書いてあったら「もしかして、男性同性愛者と異性愛者は、毎回決まったとおりにセックスしてるのかな」とか思っちゃうじゃん。少なくとも、わたしらカップルはそんなことは全くないんだけどな。

なので、ゲイとレズビアンって「性的指向が同性を向いている」のは同じなんだけど、ホントは「水と油」なんだよね。で、ゲイはゲイと男のことしか頭にない人が多い。レズビアンは、、実は、レズビアンはよく分かんないんだ。レズビアンカップルはカップルになったら、なんか引きこもっちゃって、自分の周りの人としか付き合いがなくなってしまうような傾向もしないでもないのよね。ま、気のせいかも知れないんだけど、わたしらが(というかわたしが)外に出てって、ここ2年間で知り合ったのは、レズビアンよりも圧倒的にゲイの方が多いのは事実なんだよね。。

ただし、うちらカップルが、レズビアンコミュニティー(あるとしたらね)にほとんど顔を出さないってのもあるとは思うけど。。ただし、その「レズビアンコミュニティー」ってものは本当に存在するのだろうか?とも思うけど。。さっきも書いたけど、レズビアンの場合、カップルになると引きこもって表に出てこなくなる傾向があると思うからさ。それがいいとか悪いとかは言わないけど、コミュニティーとして存在しなければ、それはやっぱり「目に見えない」から、だから、ゲイとレズビアンって同じ「同性愛者」なんだけど、全く違うんだと思う。で、ゲイは数で力を持っているし、レズビアンの存在はどうでもいいから、話の最初に戻すと、ゲイのトラックバックセンターはレズビアンなんかホント、彼らにとっちゃどうでもいいんだ。もしかしたら女が入ってくるだけで「オエー」なのかも知れないし。

そういえば、どこかで読んだ。「LGBT」という言葉を使うならば、「T」と言うときは「T」の人のことを考えてくれって。多分、わたしの言いたいのもそれと同じこと。都合のいいときは「わたしたち、仲間だもんねー」と言われるけど、実はその中には入れてもくれない。多分、それを感じるのは「G」以外の人たちだ。

でも、本当はそれじゃいけないと思うんだ。それだと自分たちの世界を狭くしてしまう。少数者は分裂させてはいけないんだ。少なくとも「性的少数者」という言葉を使い続けるためには、それこそ、LGBTIQ全部のトラックバックセンターがあるべきだと思うし、そして、最近できたゲイ専門の旅行会社だって、中身を見るとゲイ以外のことはぜーんぜん考えてない。これって、「レズビアン(バイセクシャル、トランスジェンダー)という存在」を考えていないことは、会社にとっても損失ではないのか、と思ったりする。レズビアンだって旅行好きな人がたくさんいるしね。そしてこの会社がスポンサーになっている「Gay Life Japan」だって、ほとんどゲイ向けのことしか書いてないよね?(一部、知り合いが関与しているから、言いにくい部分はあるけど)一部分にだけ「LGBT」という言葉があることはあるけれども。こういうのを見るとね「つまはじき」にされた気分になるのね。

「じゃ、レズビアンの部分を担当しろ」って言われたら、、そこは困るのね。だって、わたしは多分、あまりレズビアンらしいレズビアン(ってなんだ?)じゃないから、レズビアン向けの記事は書けないのだ(^^;だいたいペットも飼ってないしさー(外国には「ペットを飼わないとレズビアンじゃない」ってジョークまであるらしい)。んで「女の園」は怖いし(^^;

日本には「レズビアンコミュニティー」は果たして存在するのだろうか。そして「ゲイコミュニティー」も存在するんだろうか。。ただ「目に見える数が多い」だけなんじゃないだろうか。

一体「コミュニティー」ってなんなのだろうか。

今日はなんかまとまりのない文章になってしまったな。
22:55 | 性的少数者に関すること | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
Ronさんはじめまして。トクといいます。

少なくとも僕は恋人相手以外のセックスは考えられないし
セックスフレンドというのは全く考えられません。浮気も論外です。
男だけだったら逆にオエーです。
レズビアンがどうのこうのではなくて
男女がバランスよくいる方が居心地がいいです。
ちなみに伊藤さんとはマイミクしてます。
Posted by: トク at 2008/07/24 01:32 URL [ 編集] | page top↑
>トクさん
初めまして!書き込みどうもありがとうございます。

そうですよね。相手とどう付き合っていくかは、カップルそれぞれで決めればいいことですし、別にわたしは「カップルになったら一対一で付き合わなきゃいけない」と言ってるわけじゃないんです。多分、男性同性愛者の中にだって、トクさんと同じような考え方を持っている人もいるでしょうし。ただ、わたしは男性同性愛者ではないので「それは違う」とは言えないんですよね。

しかし、あの本の中では「こういうのが普通の考え方(進歩的な考え方?)で、そうじゃないのは古い考え方だ」ということを決めつけている感じ(同性愛者はみな、そういう考えを持っているような感じ)がしたので、そうじゃない人もいるよ、そういう人がいるということも考えてみて、そして書いて下さいと言いたかっただけです。

本のどこかにどこかに「これは自分たちカップルの見解である」とでも書いてあればよかったんでしょうが、、それも書いていなくて題名が「同性愛者として生きる」だったら、何も知らない人が読むと、それが一般的見解(同性愛者としての普遍的な感覚)だと間違われる恐れがあるので、少なくとも同じ同性愛者ではあるけれども、レズビアンは違うだろうなーと思って書きました。

わたしも男女バランスよく、というか、今まではずっと男の人の中にいたので、どうも男の人の方が話しやすくて、女の園は憧れてはいますが(苦笑)、本当に女ばかりだと多分、オエーとはなりませんが、何も話せないと思います(^^;
Posted by: ron at 2008/07/24 10:57 URL [ 編集] | page top↑
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