10-04 Thu , 2007
ゲイに寛容な国
今日は、午前中「大学進学コース(EAP)」のテストだった。

最近のわたしは、学校の勉強をするどころの騒ぎじゃなくって(爆)、全然何もやってなかった。ま、今回は受かるつもりで受けてないし。今後の参考のため。ただテスト内容は純粋な文法問題とかそういうのではなかった。ライティングのテストはなんだか英語で小論文書かされてるみたいだったし。今回のお題は「自分の国とオーストラリアを比べて何か書け」というもので、7~8個くらいの比較対象(天気とか、人とか、建物とかエンターテイメントとか。。あと忘れた)のうち、3つを選択してそれについて書け、ということだった。けど、はっきり言って、オーストラリアと日本はあまり比較対象としては適確でないのだ。文化水準がほとんど変わらないから。それに天気の比較はまだここに1ヶ月半ほどしかいないわたしにとっては比較しようがない。冬がどのくらい寒いのか、夏がどのくらい暑いのかについて、わたしは何も知らないんだから。だから適当に3つ選んで、適当なことを書いた上で、一番違うのはそんなことじゃない、日本と一番違うのは「人権に対する意識だ」って無理矢理書いた(爆)あ、だけどね「権利」に対する英語「rights」をね、間違えて「lights」って書いたことにあとで気がついて、あー、バカだなあ、わたし、みたいな。「権利」が「明かり」になってしまった(爆)

まー、試験に受かろうが落ちようが、今は別にそれはどーでもいいのだ。というか、まだまだ文法を思い出している段階のわたしが今テストに受かったら困る(爆)

それはいいとして、その後、ちょっと時間があったもんだから、授業に出た。もうほとんど終わる頃だったから、ほとんど雑談してたんだけど、今日はテストを受けなかった人が集まって特別に授業を受けていて、知らない人も数人いた。あ、でも先生はうちの先生だった。でね、なんだかよく分からないけど、先生がフランスの子(17歳;でももうこの人とはクラスが違うの。。わたしが体調悪くて休んでいる次の週からニセ香月(違)くんとともに一つ上のクラスに行ってしまった。でも午後はこの2人と同じ授業取ってる)とあとはわたしの知らない生徒に向かって「自分のガールフレンドのゲイの友達が。。」とか話してるんだよね!へぇ~、みたいな。

実は、同じクラスの人にアウティング(爆)させられてから、わたしは妙に学校で自由な気分だ。東京プライドパレードの時にマダムが撮ってくれた画像を今、日本の携帯(こちらでは使用不可。単なる充電が必要だから持ってきてるだけ)の待ち受けにしてるんだけど、それを授業中(!)に他の人に見せびらかしたり(爆)、他の人に見せていたら先生も「どれどれ、見せて」みたいな感じで見せたら「代々木?」って言われたのでびっくり。。あれだけで代々木ってなんで分かるんだ、日本人でもわからないぞ。と思って「なんで代々木って分かる????@@;」って聞いたら「代々木はよく行ってたから」って言われたんだけど、、、

そうそう、こないだホストの人に「今日授業で、同じレズビアンの人がいたことが分かったんだけど、先生は何も言わなかった」って言ったら「先生は、すべての生徒のことを職員室(みたいなもんだろう、多分)で話してるから、多分、あなたのことは先生はみんな知ってるよ」みたいなことを言われて、ふーんと思ってたけど。。しかも「英語の先生はゲイが多いから。。あなたの先生もゲイなんじゃない?」って言われたけど、知らないよ~(笑)「ガールフレンド」がいるって言ってるよ~(笑)

放課後、紀伊國屋書店に行った。そう、こっちは紀伊國屋書店があるのだ。で、こないだもらってきたフリーのレズビアンの雑誌に本の書評が書いてあって、面白そうだったので、家でこちらの紀伊國屋にあるかどうかを検索してあったから行ってきたのだ。本棚も全部メモして、、どうやら2カ所にあるようだったが、初めに書かれているコーナーに行った。そうしたらね、並んでいる本の題名にやたら「Gay」とか「Lesbian」っつーのが多いってことに気がついて、ここ、どういうコーナーだ?と見てみたら。。「GAY & LESBIAN」ってデカデカと書いてあった!!ええと、ここ、紀伊國屋書店なんですけど?みたいな感じ。。

わたしは、新宿の紀伊國屋本店が一番好きな本屋で、今はあまり行かないんだけど、昔はしょっちゅう行っていて、どこに何があるか目をつぶってでも行けるような(大げさ)ところだった。自分がレズビアンだって気がついたときも、いろいろな本を求めて紀伊國屋書店で買っていた。でもね、紀伊國屋本店の性的少数者の本が置いてあるコーナーって「社会学」の中に含まれてるんだよね、確か。。で、本もすんごく少なくて。今はどうなのかチェックしてないから分からないけど。

でもね、ここの紀伊國屋の「GAY & LESBIAN」のコーナーって本棚(と言っても段数はそんなに多くないけど。5~6段くらいか)が2つあったんだよね。。もうびっくり~!全部読みたいと思ってしまったが、実は本が高い。。なので、買おうと思っていた本(GLBTQ The Survival Guide for Queer & Questioning Teens)と「QUEER WARS」って本の2冊を買ってきた。多分、最初の方の本は、日本で言う「同性愛の基礎知識」みたいなもんかなー、と思って、一体どういうことが書いてあるのか興味深かったからだ。もう一冊はなんだかよくは分からないけど、LGBTの歴史が書いてあるような本だったので。。実はもう一冊「同性婚」に関する本も見つけたんだけど、高い上に3冊いっぺんに買っても読めんだろうと思って、買ってこなかった。

そして極めつけは、、紀伊國屋から帰る途中、バス停に向かっていたら、なんと手を繋いだ男性たちに会った!それを見て「あー、ここってそういう国なんだ」って改めて思った。彼らは自然に手を繋いで歩いてたし、周りの目なんか全然気にしないって感じだったし、多分、変な目で見られようが別に平気なんだろう。わたしはこういうところに一番カルチャーショックを受けるし、そして一方ではそうでない国に思いをはせる。

わたしの一番好きな映画は「苺とチョコレート」というキューバとスペインの合同作品映画で、もう随分前の映画なんだけど、これは同性愛者の男性と異性愛者(しかもバリバリの共産主義者)の男性の友情の物語だとわたしは思っている。でね、結局、同性愛者の男性は国を捨てて出て行かざるを得なくなるんだけど、彼は彼なりに自分の国を愛しているわけ。なのに出て行かなきゃいけないってなんなんだろう、ってずっと思っている。わたしがこの映画で一番好きなところは、ゲイ男性が好きだったヘテロ男性は最初、ゲイのことを軽蔑していたのに、その人のことをだんだん知っていくうちに変わっていくの。花束を、プレゼントとしてゲイ男性のところに遊びにいくときに持っていくシーンが好き。だってその人、それまで花を愛でるなんて男のすることじゃない、と思ってたわけだから。で、そこを同志の共産主義者に見られて「お前もゲイになったのか。オカマのところに花なんか持っていきやがって」と言われるんだけど、彼はそれに毅然と立ち向かうのね。「苺とチョコレート」という題名は、苺アイスクリームとチョコレートアイスクリームのことなんだけど、女は苺アイスクリームを食べるべき、男はチョコレートアイスクリームを食べるべき、と考えられているキューバで、そうじゃない、好きな方のアイスクリームを食べてもいいんだよ、という意味を込めてのこの題名だと思っている。

長くなってしまったけど、逆にわたしの国である日本。性的少数者に対してそこまでの差別はない。だけど、やっぱり無意識のうちに「隠さなきゃ」って思っている人は多いと思う。わたしもつい1年ちょっと前まではそうだったから。それは別に「隠さなきゃ」って思ってたわけじゃなく、自分にとって、そうすることが自然だったからだ。で、うつになってなきゃ、今のわたしはないと思う。そのまま隠しているのが自然だと思って多分、生きている。つらいとも思わないだろう。

でもね、今言えるのは、わたしはやっぱり自分の本当のことを知って欲しいと思う。そして、ありのままでいられる自分って楽なのだ、何より。で、わたしはここでそれに慣れようとしているところなのかも知れない。けど、わたしは日本を離れようとは思わない。それは、わたしは日本が好きだから。これが「愛国心」であるかどうかは別として、わたしはわたしなりに日本を愛している(ただし国旗掲揚のときは立たないし、国歌は歌わない。でもだからといってなぜそれが国を愛していない証拠になるのだろうか?)。日本に生まれて育って、やはり一番住み心地がいいのは日本だと思う。そしてこれからも日本で暮らしていきたい。日本で「住み心地の良さ」を感じたい。こういうことが言えるのも、わたしは日本国籍を持つものだからだとつくづく思う。日本国憲法で「主権在民」を謳っている以上、国民が一番強いのだ。

逆にこんな風に感じるのは、今、わたしが日本以外の国にいるってことが大きいだろうな、と思う。ここではわたしは「パスポート」を持っている人間に過ぎない。

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