06-21 Sat , 2008
国連人権理事会から日本政府への勧告
これ、つい、昨日知ったんだ。
LGBT関連とは全く別のところで。なんでこんな大切なこと、誰も取り上げてなかったのかって不思議なんだけど、それとももうどこかで取り上げられてて、古い話題になっちゃってるのかなぁ?

今、まだ自分の中でよく整理されてないんだけど、取り敢えず調べたことだけ挙げておく。

まず、多分これはほとんどの人が知っているであろう、Gay Japan Newsから。ここの5月31日の記事が

LGBT差別撤廃の措置勧告=国連人権理事会で日本政府に

このようになっている。でもこれだとね、まだ日本が勧告を正式に受け入れたということにはなってないんだよね。勧告を含む報告書が採択された、とは書いてあるけど。で、実際は6月12日(日本時間では13日)に勧告が受け入れられたらしい。これは日弁連のウェブサイトに書いてあった。

国連人権理事会本会議におけるUPR審査に対する日本政府の対応についての日弁連コメント

ただし、この中には性的少数者のことについては一言も触れてない(爆)問題は、この下にあるpdfファイルの中身。

これ

この中の(別紙1)は各国から日本政府に出された勧告内容の全部。それに対して(別紙2)は日本政府が受け入れた勧告内容。(別紙3)は日本政府が受け入れなかった勧告内容。(別紙2)の中にちゃんと

・ 性的志向に基づく差別の撤廃(11)

と書いてある(この「志向」ってのは、どうやら日弁連が間違えたようで、別紙1の方はちゃんと「指向」って書いてあるのに(笑))。

ただね、受け入れられなかった勧告の中に、

・ 平等と非差別の原則に適合するよう国内法を改正し、人種差別、差別、外国人嫌悪を禁止する国内法を緊急に制定すること(6)

って書いてあるのね。この中の「差別」とはなんじゃらほい、こんなところに「差別」って書いてあったら全部の差別に対して国内法を制定するつもりがあるのかないのか分からんのではないか、と思い、彼女の勧めに従って、仕方なく原文(もちろん英語だよ)を探してきました。。

するとどうやらこの「人種差別、差別、外国人嫌悪」の元になっている英語ってのは「RACISM, RACIAL DISCRIMINATION, XENOPHOBIA」らしいんだな。ということは、差別でもなんでもかんでもの「差別」ではなくどうやら「外国人差別」のことらしい。

ただ気になるのは、これ、まだ正式な報告書ってのは出てないんだけど、プレスリリースによると

「Japan had already ratified most of the major human rights instruments and would further proceed to the examination of ratifying the signed conventions as early as possible. One recommendation had called for the elimination of discrimination based on sexual orientation and gender identity.In response, the Ministry of Justice was conducting awareness raising activities.」

なんてことが書いてあるわけ!一体、日本政府が今まで性的指向に関して人権政策を進めるようなことをしているのか??と思ったら、多分、昔、ある人が教えてくれた「携帯フィルタリング」についての参議院のインターネット中継で松浦大悟議員の質問に対して、人権擁護局長が

「法務省の人権擁護機関では平成19年度の第59回人権週間において、女性の人権を守ろう、子供の人権を守ろう、などと並んで性的指向を理由とする差別をなくそう、性同一性障害を理由とする差別をなくそう、などを強調事項に掲げ、性的指向や性同一障害(ママ)を理由とする偏見差別をなくし、理解を深めるための啓発活動を実施しております」(だいたい始まって1分くらいの答弁だから、すぐに聞けます(笑))

と回答しているのを思い出した。でもこれを聞くまで人権週間にそんな目標が掲げられていることも知らなかったし、第一、人権週間しかそういうことをやらないのか、という疑問も沸々。。しかも、これ、性的指向に関することはだいたい17分くらいで終わるが、聞いていると笑えるのを通り越して呆れてしまう。これでよく「性的指向を理由とした差別をなくそう」としていると言えるよなあ。これ、全部英語に訳して国連人権理事会に送ったらなんて思われるだろう?

ちなみにこの勧告に対する日本政府の言い分はこれ。読んでるとすんごく役人ぽい回答(当たり前だが)しとります(苦笑)

あ、そうそう、Gay Japan Newsに触れられている

> 日本審査にあたっては2月、ゲイジャパンニュースをはじめとする国内外約20のLGBT関連団体が、日本におけるLGBTIを取り巻く人権状況に関する情報と、政府への提言を盛り込んだ文書を国連人権高等弁務官事務所に提出していた。

ってのは、どうやらこれらしい。

この中の10.に「LGBTI」のことについて触れられている。で、ここに参加したNGOってなんだろ?と思って下の方を見てみると、

「LGBTI NGOs」として

Joint submission - Asia-Japan Women’s Resource Centre (AJWRC)* ; ARC-International;Centre for Gender Studies, International Christian University; FTM Nihon; Gay Friends for AIDS, PLACE TOKYO; GayJapanNews; ILGA-ASIA; International Gay and Lesbian Human Rights Commission (IGLHRC); Kanagawa Rainbow Centre SHIP; KANTO GAKUIN UNIVERSITY RAINBOW STAGE; Light Hearts; Office ZEN nature; PA/F SPACE; P-Flag Japan; Rainbow Pride Ehime; rainbow support net; Sexuality=Humanrights Est Organization; Shin-Osaka Counselling Room; STN21; Waseda University Sexual Minority Network; Yokohama Cruise network, Japan

これだけの団体がある。あれ、パフ・スペースも入ってるの?とか、P-Frag Japanなんて団体があったんだ、とか、知らない事実が分かってびっくり。けど、なんでGay Japan Newsしかこのことを書かなかったんだろ。っていうか、わたしが探し出せてないだけなのかしらん。。??

物事は、よく分からんところで動いてるんだなあ~とちょっと感心。 そして、5月9日に行なわれた理事会の模様がビデオ録画で見ることができる。すごいことだなあ~。
でもしかし、この勧告を受け入れたということは、LGBTI界にとってはある意味「日本政府からのお墨付き」をもらえたということではないか?ということは、今後はこれをフルに使えるのではないか?と思っているのだが。。

そして、この勧告を受け入れたからには、やはり何かしら国内法の整備が必要なわけで。今後の動きには注目するか、または担当部署の尻を叩くかしなければならないのかなーとも思っているんだが、、多分、担当部局って、上に書いた法務省の人権擁護局なんだよね?

これからはやはりこのようなところにも目を向けていかねばならないだろうと思っている。

ただ、個人的に残念だったのは、この勧告の中でほとんど日本政府は「外国人差別(在日コリアン含め)」については知らん顔だったんだよなあ~。本当に外国人にとっては冷たい国だと思う。アイヌを「先住民族」と認めたのもホンの数週間前だし、しかもそれもサミットが開催されるため、とか言われてるし。。ホント「動くとすれば」外圧でしか動かん国なのか、この国は。情けない。。

テーマ:性的少数者(LGBTIQ) - ジャンル:日記

23:05 | 性的少数者に関すること | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<んもう!(苦笑) | ホーム | 都立三鷹高校校長にエールを!>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://rontako.blog39.fc2.com/tb.php/844-ae868dc4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
AX