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10-06 Sat , 2007
EMPEREOR HIROHITO
昨日の夜、夕ご飯を食べていたらホストの人がいきなり「日本の首相が教科書を書き換えると言った」と言った。わたしはネットでイラクの海上自衛隊に対して給油をどうするかということが話題になっているのは知っていたが、このことに関しては恥ずかしながら、全く知らなかった。ホストの人は中国がなんたら、と言っていたが、あとで調べてみると沖縄の記述について、軍の関与があったかどうかを再検討するって話らしいですね。ホストの人の話によると、この話はラジオで聴いたそうだ。

ホストの人は、もちろん政治に関心(国内、国外問わず)があるし、わたしも彼らに「政治について関心がある」と言っているので(毎晩、わけ分からないなりにニュース見てる。けど、ニュースしか見ない(^^;)、そういう点ではとても協力的だ。

ただし、彼らは時に非常に厳しく日本を見ている。以前、同居人に「小泉元首相は、アメリカに行ってブッシュの前で『ラブミー・テンダー』を歌っていた。プレスリーなんてもうとっくの昔に死んでいるのに」なんてことを言われて、わたしは非常に恥ずかしかった。。安倍前首相の名前はこちらではほとんど知られていないみたいだが、小泉元首相はとても有名で、未だに彼らの記憶の中に残っているようだ。しかも、当然のことながらあまり好意的に見ていなくて、わたし自身も彼のことは嫌いだったので恥ずかしいとしか言いようがなく。。「日本の首相がそういう態度を取ったからと言ってすべての日本国民がそれに同意しているわけではない」と言いたい。

というか、わたし自身、今学校に通っていて、いろんな国の人と知り合いになっているところだが、わたしは個人の人間を見て「○○人ってこういう人」とは断定したくない。それはわたしだけを見て「日本人ってこういう人」と判断されたくないのと同じだ。わたしは日本の代表ではない。だから、なるべく「この人はこういう人なんだ」って思うことにしている。

しかし、首相ともなれば話は別だ。彼らはある意味「日本の顔」である。日本は今、一応先進国のうちの一つだから、それなりに影響力を持っている。こちらのニュースになったりするのはその証拠だろう。そして彼らの行動によって、それが「日本の考え」になるのだ。これはまあ、当然のことと言えば当然のことだが。

が、果たして日本の首相のやっていることと、わたしの意見が異なっていた場合は、わたしはここでどういう風に伝えればいいのか。わたしはまだ「I think so.」と「I don't think so.」としか言えない。自分の意見を英語ではまだ言えない。それがとてももどかしい。

そして昨日の晩、ホストの人に「8時半から『EMPEREOR HIROHITO』という番組があるから見てみたら。外国から日本のことを知るのもとてもいいと思う」と言ってくれた。これは本当に同感で、そういう情報を提供してくれるホストの人にはとても感謝している。

で、番組を見てみたんだけど、これはどうやらオーストラリアで作られた番組ではなく、イギリスのBBCが作った番組らしい。見て驚いた。あ、もちろん英語主体の番組ではあったが、日本人のインタビューはそのまま日本語で流されていて、その言葉は十分に理解できるから。

まず一番驚いたのが、当時の再現として、昭和天皇を初め、当時の首相や大臣が「日本人によって」演じられていたことだ。わたしの記憶だと、まず、昭和天皇を演じる、と言うこと自体、日本ではタブー視されている。以前、大河ドラマでどの天皇だったか忘れたが、天皇を演じるということだけで非常に話題になったことがあった(確か、歌舞伎出身の役者さんが演じたよね)。そしてその「昭和天皇」を演じた人は、明らかに昭和天皇とは似ても似つかない人で。。日本人の感覚として、とても違和感があったことは確かだ。その当時の再現では、本当に「再現」として、今の日本語ではない言葉、なんというのか正式にはよく知らないが、漢文の書き下し文みたいな言葉遣いをしていた(○○するに能わず、とか)。ので、実はわたしにもよく分からなかった部分がある(苦笑)

その再現シーンは、昭和天皇の生い立ちだった。当時の皇室の育て方は母親が育てるのではないので、彼は誰からも孤立していた、というようなことを言っていた。そして明治天皇という祖父を持っていたために、その影響を強く受けたみたいなことを言ってたかな~、、とにかく大正天皇には全く触れられてなかった(苦笑)そして、戦争突入時の御前会議のシーンや、太平洋戦争突入時のこと、原爆が落とされる前のこと、そういう場面をやっていた。

そして、次に驚いたのが、日本人の証言内容。出てきたうちで覚えているのは、例の東条首相の孫、東条由布子(この7月の参院選に出馬した)、本島等(元長崎市長)、それから名前は覚えていないが、日本軍の元兵士、神風特攻隊の生き残り、沖縄にいた人、そして太平洋戦争に関する本だったか、昭和天皇に関する本を書いた人だったか、忘れたけど、そういう人たちだった。東条由布子は、自分の祖父がどんなに昭和天皇を敬愛していたか、そして昭和天皇をかばうために自分の身を捨てて自分がすべての責任を取るために死んでいったか、当時の日本人はみんな喜んで進んで天皇陛下のために戦争に行っていたことや、そういうことのオンパレードだった。でも、彼女の言った「『東条の身内』ということで、自分の母親がどんなに苦労したか。疎開先はほとんど受け入れてくれなかった。1週間で追い出されることもあったし、たったの3日で追い出されることもあった」と聞いたとき「ああ、この人も自分を正当化して生きていかなければ生きていけないのだな」と感じた。彼女は彼女なりに自分の祖父を大事に思い、そしてある程度辛酸をなめて生きてきたところがあるのだろう。が、悪いけどわたしには同情はできても、彼女の言うことは共感はできない。

一方、元日本人兵士は自分たちが中国人に対してどのようなひどい目に遭わせていたかを語っていた。これは、、わたし自身も初めて聞く生の証言だった。当時、中国人のことを「チャンクロ」と呼び、銃で殺すなどもったいない、石を使って殺せと言われていたらしい。そして、実際に中国人を平気で殺す映像が次々と流され、、結構ショックだった。というか、このようなものが外国では流されていて、外国人はそのことを知っているのに、日本では流されずに日本人は何も知らない。これって考えてみるととても怖いことだ。表面ではニコニコと日本人と付き合っているかも知れないが、彼らは過去に日本人がどのようなことをしたのか知っているかも知れないのだ。

しかも沖縄にいた人は、自分の母親と妹や弟をこの手で殺したことを淡々と述べていた。ひもを使って首を絞めたらしい。自分の母親を手に掛けた後、号泣したと言っていた。まだ十代という多感な時期にこのようなことをしてしまって、これは自分の人生で最も忘れることができないことだと述べていた。

そして、神風特攻隊の生き残りの人は「自分の知る限り、喜んで死んでいったものなどは一人もいない」と言っていた。そして本島元長崎市長は「てんのうにせきにんがある」という12文字(13文字って記憶しているんだけど(^^;)を言っただけで、右翼に撃たれた、と言っていた。

本を書いた人は戦争が終わったときに「天皇は切腹すべきだった」と言った。こんな意見もまずもって日本では聞いたことがない。

東京裁判の絞首刑のフィルムも流された。これもわたし自身、初めて見る映像だった。というか、こんなものが記録されていることすらわたしは知らなかった。

話は戦後、アメリカに7年間占領され、マッカーサーが日本の天皇を日本人の国民感情に照らし合わせて利用したことなどを言ったところで終わった。現日本国憲法では天皇は「国民の象徴」になった、と言っていた。ただし、日本国憲法はアメリカによって原案ができて、みたいなことを言っていたので「それは違う」と言いたかったが。あれは当時「憲法研究会」の原案を占領軍が元にして、それに手を加えて提出したもので、全くのアメリカからのお仕着せ憲法ではないとわたしは判断している。

見終わってから、ホストの人に「どう思ったか」と言われたんだけど。。わたしは何ともいえなかった。意見がないからじゃなく、英語でまだこのようなことに対する自分の意見が話せない。だって用語を知らないんだから。それと、わたしが今の日本の皇室に対してどう感じているかを英語で表現することはとても難しい。日本語でも難しいんだから。

わたしは決して天皇制反対ではない。皇室典範で男性だけが天皇になれるというところは変えて欲しいけど。彼らはある意味、本当に「日本の象徴」だとわたしは考えている。もちろん「万世一系」とは考えてないけど。古代の天皇は全くの架空人物だと思っているし(あんな時代に100歳以上長生きするわけはあるまい)、南北朝時代に一回、家系が替わっている。けど、それが記録されていると言うことは、ある意味それはやはり「日本の歴史」であり「文化」であり「伝統」であるのだ。「伝統がある」ということは、他の国に誇るべきところだとわたしは思っている。そして伝統がある国だから、というので日本が他国から尊敬されている部分もあるということもある程度知っている。そしてその「象徴」はやはり天皇であるのではないかとわたしは思う。「伝統」は目に見えないものだ。だからこそ目に見える「象徴」が必要なのではないのか。

まぁ、この考えには異論のある人ももちろんいるだろう。だって、天皇制こそが日本の「格差社会」を生み出している元凶と捉える人も中にはもちろんいるだろうからね。それはそれでわたしにもよく分かる。そして一方、彼らは「日本国民」ではない。基本的人権も選挙権も彼らには何もない。日本国憲法では彼らは護られない。皇室になんか生まれてきたら、さぞや大変なことだと思う。しかも彼らがもし性的少数者だとしたら。。それがもしわたしだったら、わたしはもう既にとっくにこの世にはいない(爆)男に生まれたら、皇室に残らなければならないし、女に生まれたら、結婚する以外、皇室から離れることはできないのだから。。なので、彼らも本当は「なんで自分がこんなことやってんだろう。自分は不幸な星の下に生まれてきた」ってもしかしたら思ってるのかも知れないなと思う(笑)

最後に、日本人兵士だった人が言っていた。「日本でこんなことを言えば、日本人は過去に恥ずかしいことをやってきたと思われるので誰も何も言わない」と。確かに本島元市長の件を見れば、そんなことを言ったら身の危険を感じて何も言えないのかも知れない。が、だったらなぜ、そんなことを外国に向けて言うのか?日本に住む人はそんなことは誰も知らない。別にこの人を責めるわけではないが、日本に住む人はもっと過去に自分たちが何をやって来たかを知る必要がある。過去に何があったかを知らないと、絶対に同じ道を繰り返す。そういうことを話すと「自虐的史観」と言われるが、なぜ本当にあったことに対して口を噤まねばならないのか。そういう歴史的な「負の遺産」があってからこそ、それを今後の道に役立てていかなければならないのではないか。少なくとも、わたしはそう思っている。「長い伝統」がある中では「正の遺産」も「負の遺産」も当然あるのだ。両方を知らずして、今後、どうわたしは生きていけようか。

わたしは昨日ショックでねー、全く眠れなかったのよね、睡眠剤飲んでも(苦笑)

テーマ:留学日記 - ジャンル:日記

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