10-17 Mon , 2005
うつについて(その12)
最初は今までと同じ医者だと思っていたが、今回の医者は2回目になっても3回目になっても十分時間を取って話を聞いてくれる医者だと言うことが分かってきた。しかもこちらが迷っていることや分からないことに対してはちゃんと考えた答えが返ってくることも分かり、とてもいい先生だと思った。

あるとき、早朝覚醒(朝早く目が覚めてそれ以上眠れないこと。鬱病の症状のうちの1つ)が治らないのでどうしたらいいか、と聞いた。そうしたら「午前中ちょっと寝るのを我慢したらどうでしょう」と言う答えが返ってきた。先生としてはできれば、という意味で言ったのだろう。

しかしわたしは非常に厳密にそれを受け取った。「絶対午前中は寝ちゃいけないんだ」と。だが今まで朝食後にすぐ寝ていた身体は言うことを聞いてくれない。すぐに眠くなる。わたしは「身体を動かせば眠くならないかも」と考え、一生懸命部屋の掃除や散歩をした。疲れてくたくたになるほどやった。しかし早朝覚醒は治まることはなかった。逆に睡眠不足になったわたしは急激に病状が悪化し、彼女に毎日「死にたい死にたい」というようになった。台所から包丁を持ち出そうとしたこともあった。今まで普通だった気分が突然悪くなり、泣き出したりすることもあった。

彼女はたまりかねて引きずるようにわたしを医者のところに連れて行った。「死にたいんです」というわたしに先生は「入院するか実家に戻るかどちらかにしなさい」と言った。わたしの選択肢としては実家に戻るしかなかった。だって今は会社も辞めて保険に入っていなかったから。

そこで一旦、実家に戻り、様子を見てどうするかを決めることにした。ぼろぼろになって実家に戻ったわたしを見て両親はびっくりした。一月前に実家に戻ったときはシフォンケーキを毎日作ったりして、とても元気だったのに一体どうしてしまったのだろうと思ったろう。わたしは毎日「死にたい死にたい」「生きていてもしょうがない」と言い、母親を困らせた。そのうち東京に帰る日が近づき、心配する両親を尻目に東京に帰った。

東京に帰っても相変わらずだった。そのときはちょっとした用事があって東京に戻ったのだが、事態は好転しなかった。わたしとしてはいやだけれども実家に戻って静養するしかない、と思うようになっていった。彼女に「先生に私たちの関係を言ってもいいんだよ」と言われたが、そのときはどうして彼女はこのようなことを言うんだろうと思ってあまり気にしなかった。
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