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10-24 Mon , 2005
今でも忘れられない人のこと
初めて会った、自分以外のビアンの人のことです。彼女のことは今でも忘れられません。今、彼女はどこで何をしてるんだろう。なお、これも「同性が好きかも知れない君へプロジェクト」にTBします(2008.6月現在、このプロジェクトはもうなくなっているようですね)。

あれからもう10年経つんだね。あなたは今、どこで何をしていますか?

出会いはあるミニコミ誌の文通欄。あなたの書いた文章を見て、わたしが転送手紙を送ったんだったね。(その当時は今のようなインターネットがなかったために、すぐに直接のやりとりができず、自分の気に入った人宛てにまず、ミニコミ誌の編集部に手紙を送り、編集部がその人に手紙を転送する、というやり方が一般的でした)わたしはあなたの書いた文章のどこに惹かれたんだろう。今はもう、思い出すことができないけど、でもあなたから初めての手紙が来たときのことはよく覚えてるよ。

出身地がわたしの実家と同じ県にあったこと、好きな球団が一緒だったこと。そのことがわたしにとってあなたを身近に感じさせてくれたんだ。

それからは手紙のやりとりが続いたね。あなたもわたしも自分以外のビアンを知らなくて、自分の今までのこと、どうしてビアンと気が付いたか、なんてことから始まって、いろんなことを書いて送ってたよね。航空便の薄い紙で12枚。それがその当時の最低料金、50円で送れることもそのとき知ったんだ。12枚でも書ききれなくて、2つに分けて書いて送ったことを思い出すよ。お互い、毎日のように手紙を書き続けてたね。そのうちどの手紙の返事か分からなくなっちゃったよね。でも何をそんなに書くことがあったんだろうね。今思うと自分探しのための手紙だったような気がするよ。

そのうちお互い、自分の好きな音楽を入れたテープのやりとりをし始めたんだっけ。わたしはそのとき初めてFrench popsというものを知ったんだ。それからなんだよ。France gallやMichel Polnareffを聞き始めたのは。偶然にね、今の彼女はフランス語を勉強した人なんだけど、わたしがあなたとのテープのやりとりをしなければ、わたしにとってフランスは遠い異国の地のように感じたろうね。あなたがいたから、今の彼女を最初から身近に感じることができたんじゃないかって思うんだ。

お互い初めて同士だったし、あなたは友達と一緒に暮らしているって言ってたから、しばらく電話するのも怖くてできなくてね。初めて電話したときは汗びっしょりになったことを思い出すよ。スキーの話しをしたんだっけ。

それから会うまでにさらに時間がかかったね。結局、最初の手紙のやりとりをしてから半年かかってやっと会うことができたんだ。わたしは最初だってのに遅刻しちゃって、もしいなくなってたらどうしようって焦ったことを思い出すよ。その当時は今みたいに携帯なんかなかったもんね。30分遅刻してもあなたは待っててくれた。そのあと、もう今はない新宿のマクドナルドで長い間話したんだっけ。でも何を話したのか、今ではもう、まったく思い出せないよ。

帰り際に鍵を渡されたんだよね。コインロッカーの鍵。開けてみると当時わたしが大好きだった橋本治が載っている「ビックリハウス」が何冊か紙袋に入ってた。粋なことをしてくれるなってそのとき思ったよ。

次は「パリ空港の人々」という映画を見に行ったんだよね。その後で感想を言い合ったんだっけ。

最後に会ったのは横浜スタジアムだったよね。その試合、途中まで勝ってたのに抑えが打たれて。わたしは残念がるふりをしてわざとあなたの膝にもたれかかったんだよ。気が付いた?そう、そのときはもうわたしはあなたを好きになってたんだ。帰り際、新宿で「またね」って言ったね。その言葉、今でも忘れられないよ。

それからそのあと実家に用事ができたから、って帰って行ったんだよね。実家からも手紙をくれてた。なのにそのあと急に手紙をくれなくなったのはなぜ?実家で何かあったの?それともその当時、結婚を言い寄られてるって人と結婚したの?心臓が悪いって言ってたからもしかして、、、

わたしは一度、短い手紙を書いたけど、それ以上のことはできなかった。ショックで今までやりとりしていた手紙も全部捨ててしまった。家に電話しようと思ったけど、友達が出てくるんじゃないかと思って怖くてできなかった。今思えば電話しとけばよかったと思うよ。それからあなたと話して告白しとけばよかったと何度思ったか知れない。わたしはあなたを失ってから、自分がどんなにあなたを好きだったかが分かったんだ。

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あなたの実家がお店をやっているって言ってたよね。わたし、電話帳で調べたり、あなたの実家のある町に行って探してみたりしたんだよ。でもそれらしきお店は見つからなかった。あなたの名字の家も見つからなかった。

あれから10年経って、わたしには今、最愛の彼女がいる。初めは彼女と付き合ってるときに急にあなたが見つかったらどうしよう、って思ってた。けど今は断言できる。あなたとわたしは縁がなかったんだ。それが10年経ってやっと分かったこと。

今、どこで何をしてるか知らないけど、元気で過ごしてたらいいなあって思ってるよ。もし、会うことがあるならずっと大切に持っている「ビックリハウス」、返すね。

テーマ:同性愛 - ジャンル:日記

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