12-04 Mon , 2006
カミングアウト、その後
昨日、思わぬことでカミングアウトしてしまったわたしだが、一番気になったことは、やはり母のことだった。ショックで寝込んでいるかも知れない、と思って、わたしは昨日の夕方、思い切って、母に電話をした。

母は思ったより、というか非常に元気そうで安心した。久しぶりだったので、わたしの病状のことや、向こうの近況など話して、あっという間に1時間経った。本当のところ「わたしが同性愛者だと思ってショックを受けた?」と聞こうと思っていた。が、その前に母の携帯の電源が切れてしまって、とうとうその話はできなかった。

だから、わたしは母にメールをした。「娘が同性愛者だと知って、ショックを受けた?」って。そうしたら、やはり「ショックだった。育て方が悪かったのかとあれから自問自答している。どうしても受け入れられない。ごめんなさい」等、相当ショックを受けたと思われる返事が来た。だから、わたしは母にメールをした。それが下のメール。

「やっぱりそうだったんだ。わたしもね、お母さんだけには秘密にしておきたかったんだ。だから妹にも「お母さんだけには内緒にしといてよ」って言ってたの。あのね、育て方とか全然関係ないの。これはわたしが持って生まれたものなの。だから、お母さんのせいじゃちっともないんだよ。わたしだって気がついたの、二十歳をだいぶ過ぎてからだったしね。受け入れられないのはこっちもわかってました。でもそれが寂しいとかつらいとかは思わない。むしろ当たり前のことだと思う。今後も受け入れてくれとは言わないから。ただね、事実は知っておいて欲しかったんだ。それは本音。勝手かも知れないけど。もう一度言うね。受け入れて欲しいとか、そんなことは一切思っていません。今はただ、お母さんがどんなにショックを受けているだろうかと思うと、そっちの方が心配。だからね、今はお母さんの言うように、わたしの身体のことだけを考えて暮らしてください。こんなわたしだって分かってしまっても、普段のわたしとは変わらないからね。お願いだから、自分を責めないで。お母さんのせいじゃないんだから。」

それから、風呂に入っているときに、また考え直して追加で送ったメール。

「夜遅くてごめんね。どうしても言いたくて。あのね、お母さんは育て方が間違ってたかも知れないって思ってるかも知れないけど、わたしはわたしで、こんなに大切に育ててもらって本当に申し訳ない、って思ってるんだよ。ずっとずっと心の中で「お父さん、お母さん、こんなわたしでごめんなさい」って思ってました。自分が同性愛者であることに対してはそんなにショックじゃなかったけど、親に対してまず申し訳ないと思いました。でもね、世の中右利きと左利きの人間がいるように、異性愛者と同性愛者がいるんだよね。で、わたしはたまたま左利きの方の人間に生まれてきてしまったの。だから、お母さんはショックだと思うけど、全然自分を責める必要はないんだからね。そしてわたしもこういう人間に生まれてきてしまったことについては、悔いていません。むしろ誇りを持って生きています。そして今、○○さん(彼女の名前)と一緒にいることも。彼女はわたしの最高のパートナーです。そういう人を見つけられただけでもわたしは生まれてきた甲斐があったと思っています。おかあさんは○○さん(彼女の名前)の話は聞きたくないと思うので、もうこれ以上極力しないつもりだけど、でも、一緒に住んでいる以上、やはり話の中に出てきてしまうと思います。ホントにホントにごめんね。お父さんとお母さんには本当に申し訳なく思っています。じゃ、おやすみなさい。」

そして、朝、起きてみたら、母からメールが来ていた。「理屈では分かっているけど、どうして、どうして、と思ってしまう」と。でも昨日電話して、いつものわたしだと分かって嬉しかった、とそして、無視されていた頃に比べると今の方が格段に嬉しい、と。

わたしは訳あって、親に対して全く無視していた頃があった。親が家に来ても、玄関先でいつも追い返していた。絶対に家の中に入れなかった。そのことに対しては、やはりわたしの気持ちがもう耐えきれなくなって、そのときは両親にメールをして打ち明けた。父は分かってくれた。だけど、母は分からない、といつまでも言っていた。わたしと両親にはそういう経緯がある。

母がわたしが同性愛者だということを受け入れられない気持ちはよく分かる。だから、この問題に対しては、もっと時間が必要だと思っている。もう少し時間が経って、母の気持ちも落ち着いたら「LGBTの家族と友人をつなぐ会」なんかを教えてあげようかな。

このブログを読んでくださっている人の中で、子供を持つ親の方もいらっしゃると思います。もし、子供がカミングアウトしたとき、自分はどうするか、一度考えてみられたらいいと思います。同性愛者は人口の3%~5%いるといわれています。(もっと多いという説もある)自分の子供は絶対に違う、とは言い切れません。わたしのこの経験をおおやけにしたのも、そういう気持ちからです。

テーマ:カミングアウト - ジャンル:日記

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