12-17 Sun , 2017
韓国地上波ドラマ初、同性愛者を扱った「美しき人生(인생은 아름다워)」
韓国地上波ドラマ初、と言えども、この作品はそんなに新しいものではない。このドラマは今から7年前、2010年に韓国で放映されたドラマだ。

で、わたしがこのドラマを初めて見たのは確か3年ほど前になる。3年前は朝鮮語を習ってて、その影響で「なんか面白い韓国ドラマがないかな~」って探してて、偶然この番組を見たのだ。確か最初見たのは8話だったと思うんだけど、8話まで物語が進んでいても、登場人物が結構多かった割には1話見ただけで誰と誰がどういう関係ってよく分かったので「見よっかな」と思ってたところ、これもたまたまそのチャンネルでこの番組の番組宣伝を見たときにちらっと「同性愛」って聞こえたので「えええ?」と思っていろいろ調べたら、このドラマは韓国の地上波ドラマでは初になる同性愛者を真正面から取り上げたドラマだってことが分かったのだ。それまではそういうドラマがあるとはつゆとも思ってなかった。韓流ドラマって日本でも結構流行ってると思うのだが、2010年のときにそういうドラマをやってる、ってことは全く情報が伝わってこなかったように思う。

で、録画して一通りDVDにも落としたのだが、それ以降見返すことがなくて忘れ去ってたのが、実習中に気分転換がしたくて、何かいい気分転換の材料はないか、、と思って思い浮かんだのがこれだった。全63話なので、実習中に全部見きれないだろうと思ったからだ(終わるとまた次の気分転換の材料を探すのがめんどくさかったから)。

3年ぶりに見返すと、1回目に見た内容はほとんど忘れてた(笑)

この作品は大家族の話で、その中の子どもの一人がゲイという設定なのだが、途中、カミングアウトするシーンなどもあり。でもなんせ、初めて親にカミングアウトするのが20話くらい、その後、40話以上続くわけだから、カミングアウト後の誰までカミングアウトするか(例えばおばあさんにはしないでおこう)、とか、弟が結婚する際にその配偶者になる人へのカミングアウト、とか、そういう点についても描かれていた。こういうことは現実にも有りうることであり、そういう点でも不自然さは全く感じない作品だった。そして作品全体としては非常に穏やかなストーリーでいいドラマだったと思う。穏やかすぎて韓国ドラマらしくないという評価もあるらしい。日本の同性愛者が出てくるドラマって、すぐ思い浮かぶのが'90年代の「同窓会」などだが、イメージ的にはゲイのセックスシーンとか、そういう変なところばかりが強調される、とてもじゃないが「見たい」と思うドラマではなかったので、初めての同性愛者が正面から取り上げられたドラマがこういう穏やかな真面目なドラマだったことがちょっと羨ましい。日本のドラマってなぜ同性愛も「人生の一部だ」って描き方をしてくれないのかなーと思う(といえども、わたしはここ20年くらい日本のドラマはほとんど見たことがないので、それ以降の同性愛者が出てくるドラマがあるかどうかすらよく知らない)。

このドラマはそういうのとは本当に逆で、セックスシーンはおろか、キスシーンもない。まぁ韓国ドラマ自体が男女でさえセックスシーンはあまりない?ない?よく分かんないけど、今まで見たドラマ(これを含め全部で4つ見てる)では皆無だったので、まぁ韓国では男女でもセックスシーンというのは御法度なのかも知れない。が、ゲイの恋人同士なのにキスシーンもないっていうのは、ちょっと見てて不自然だった。抱擁はするんだけどね。まぁこれに関しては、本当は結婚式のシーンがあったとか、その中でキスシーンがあったとか読んだけど、これがいろいろ世間に物議を醸し出して放映されなかったらしいとどこかで読んだが。なので、画面を見ただけではなんか高校生同士の付き合い?みたいな感じが否めなかった。今どき高校生だってキスくらいするか(笑)

ドラマはこの人がメインってわけじゃなく、ドラマ自体でいくつもの恋愛が進行するのだが、ただ、物語全般にわたって親が子どもたちや未婚の親族に対して結婚結婚言い過ぎて、それがややウンザリ気味だった。結婚だけが、結婚式だけが人生のメインイベントなのか?初めて見たときは確かそんなこと感じなかったんだけど、今回見たときはそう感じた。

ま、だけど、同性愛者に対しては偏見がないストーリーで、そしてドラマの中では同性愛に対して偏見を持つ人間も何人か出てきたりするのだが、そういうある程度のリアリティはあるように感じた。乗ってたタクシーの運転手から突然「降りろ!」って言われたり、付き合ってる恋人の方の家族が強硬に偏見を持ってたりね。

この物語自体は、本当にいろんな人の「人生」が出てくる。同性愛はそのうちの一部にしか過ぎない。これって結構当たり前なことなのに、ドラマとしてはそんなに当たり前に描かれている作品って少ないように感じる。

そういう点では貴重なドラマなのかも。
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