06-10 Sun , 2007
取り敢えず、橋本治
最近、ちょっと過去を振り返ったりしている。
といっても、20代半ばの自分が同性愛者だったってことに気がついた頃のことなんだけどさ。
ちょっと前に、大学時代に好きな男性がいて、でもなんか苦しくて「諦めちゃえ」と思ったら簡単に諦められた、と書いた。そう、あのときの気分は多分、一生忘れない。心から重石が取れたよう、というか、すっきりさっぱりというか「あー、自分ってこんなに自由なんだ」とさえ思った。もう、頭の中が「晴天」になったって感じ?

その晴れやかな気分が3年ばかり続き、、あるとき「わたしって誰も好きにならないんじゃないだろうか?」と思い始めたのが、わたしが同性愛者だって気がついたことのきっかけ。その頃は確か'90年代で「ゲイブーム」が起こっていた頃だった。ゲイ関係の出版物がたくさん出てきた頃だ。

その当時は、几帳面に何年何月にその本を読み終えた(買ったのかも知れない。そこら辺はよく覚えてない)かが書いてあるので、それを参考にしてるんだけど、、一番古いのは'91.8の「別冊宝島 64 女を愛する女たちの物語」だと思われる。ただ、このときはまだ、自分自身のことについて明確に分かっていたんじゃなくて「もしかしたら、そうかも?」と思って読んでいたような気がする。不思議なのが「どうしてこの本の存在を知ったのか」ってことなんだけど、わたし、結構「別冊宝島」を読んでたのよね、別件で。だからそのバックナンバーにこれがあることが知ったんじゃないだろうかと思っている。

完璧に気がついたのが、これまた非常に有名になった本「プライベート・ゲイライフ」(伏見憲明著)だった。これは'92.3に買ったらしい。が、初版本だ。この中で最後の方に<イメージ・ゲームとしてのセックス>という項があるんだけど、これはいろいろなパターンでセックスを「自分がどこまで想像できるか」というものだった。これをやってみたときに、そのどれも全く違和感なく想像できる自分がいて「あ、そうなのか」と思った記憶がある(どうしてわたしって、こういう風に複雑にしか自分のことが分かんないんだろ(苦笑))。

それからは、その手の本を買いまくって読んだ。'92.5に、これまた非常に有名になった「『レズビアン』である、ということ」(掛札悠子著)を読んでいる。これは5月に初版発行しているから、出版されてすぐに買って読んだ、ということになる。

実は「プライベート・ゲイライフ」も「『レズビアン』である、ということ」も、フェミニズムに対してあれこれ言っていて、、それでわたしはそっち方面にも興味を示し、上野千鶴子の「女遊び」や小倉千加子の「セックス神話解体新書」なんかも読んだのよね。ただ、上野千鶴子は確か「スカートの下の劇場」の方が有名だったと思うんだけど、そっちは読んでない。だけど、なんかイマイチだったのよね。。まぁ、その当時は上野千鶴子はバリバリの「ヘテヘテ」だったし、どうもフェミニズムってものが理解できなくてね。何冊か本を読んだ後に「ああ、わたしはフェミニストじゃないな」と思った。あ、ただ「女学者丁々発止」は面白かった記憶がある。ここら辺のことは、当時の感覚しか残ってなくて、本の内容についてはほとんど忘れてるんで、いずれはまた読み返してみなければ、と思っている。

その後、別冊宝島で「159 ゲイの贈り物」('92.7)、「EX ゲイの学園天国」('94.1)が発売され、、実は、これがものすごく自分にとって知識を広げるきっかけになった。橋本治(治ちゃん)を知ったのも、この本だったしね。ってわけで、ここでようやく橋本治に行き着くという(苦笑)。「ゲイの贈り物」の中のP167に治ちゃんの「桃尻娘」他、が紹介されてるのね。いや、以前からこの人、知ってました。だって「春って曙よ!」の人だもん(爆)。多分「桃尻娘」の存在も知っていたと思う。けど、あまり中身については知らなかったので、読む気はしなかった。

で「桃尻娘」を読み終わったのは、'94.11.21らしい(爆)。この本を読んだときは衝撃的で、、ええ、どこで読んだかもよく覚えてます。ちょうど観測である場所に行ってて、他の人たちは飲んでたんだけど、わたしはこの本を読むのに夢中で、呼ばれに来ても無視してたんで。。(苦笑)

この「桃尻娘」シリーズは全6巻あるんだけど、あれ、日付を見ると1巻から3巻までが11.21の日付になってて、4巻から6巻までが11.29だから、これは買った日付か??とにかくすごい勢いで全部読んだのを思い出す。それからわたしは治ちゃんにずぶずぶとはまっていったのだった。。ただ、この時点でこの人は随分著作を出していたので、出した本を全て読むのは不可能だった。だけど、随分苦労して、探し回ったのは覚えている。

今まで「橋本治の中で一番好きな本は?」と言われたら「恋愛論」と答えていた。実際、そうだったからね。ただ、今、この「恋愛論」を読み返しているが、当時思ったことと今思っていることにはっきりと違いが出てきていて。それは多分、その当時、わたしに恋人がいなかったこと、恋愛なんかしたことなかったことが挙げられるだろう。でもやはり共感できるところも多い。

というか、こういってはものすごくおこがましいのだが、この橋本治という人とわたしは結構似ている部分がある。ま、わたしはここまで頭がよくないので「一体、この人何言ってんだ?」って思う部分も多々ある。が、感覚的な部分でとてもよく似ているのよね。で、橋本治を読むと、自分の書く文章もそれにとてもよく似てくる。わたし、思ったんだけどさぁ。わたしの書く文章って、似てるのよ、治ちゃんに。これは最近発見したんだけど。そのときは「ああ、橋本治はこういうところまでわたしの中に浸透してるんだ」って妙に感心しちゃったけどね。

で、ものすごく治ちゃんが好きで、一時は手紙でも書いてやろうかと思ったほどだったんだけど、こういう言葉ってうまく文章にできないのね。それと、似ているだけに「ああ、こういうことは書いて欲しくないだろうな」というのもありありと分かりまして。。(苦笑)だって、あの人、基本的に「女嫌い」だもん(でも、こう書くと本人は「違う」って言うだろうな(爆))。ま、そういうわけで、好きな人には好きと言ってしまうわたしな割には、本人に対してはなーんにも言ってないんだけど。

そしてある時、橋本治は書簡本というのを出しまして、、これは、今は最早、古本でしか手に入らないみたいだが。それを読んでいて「あれっ?」と思った。ある人宛の宛先が、わたしが住んでいたところ(市区町村だけど)と同じだ。。しかし、宛名はもちろん、イニシャルであり、誰かは分かんないんだけど、実はわたしはここでピンとある人物を思い出したのであった。何の本かは言わないけど、治ちゃんのある本で、解説を書いている人物。

そこで電話帳を取り出し、名前を調べてみた。あった、やっぱり。しかも。。わたしと住んでいるマンションと同じところ。。いやー、あれにはびっくりした。ちなみに、そのイニシャルでそこに住んでる人(市区町村ね)って、その人しかいなかったので、その人物であることは確か。わたしゃ、何度もその人の家の前を通りましたよ、ええ(笑)。完全なるストーカーですな。。しかし、人のいる気配はいつもなかったな。「治ちゃん、ここに遊びに来たことがあるのかなー」といつも思ってました(笑)。

後日、その人はそのマンションの管理組合の役員に就いたんだけどね。残念ながら、うちはその年は、役員に就く年ではなかったので、実際、会ったことないのだ(笑)。ただし、後日、配付された資料を見て「おおー、この人だー」と思ったのは確かである(爆)。

ってわけで、最近はやることいっぱいある割に、治ちゃんの著作をもう一回読み直したりしてて、、ああ、もうわたしなにやってんだろ。。

ただ、橋本治自体は「貧乏は正しい」を出した辺りから、ちょっと傾向が変わってきた感じがして、それからは読んでいない。それまではね、周りに対して「バッカじゃない??」って怒りまくっていた。それが「貧乏は正しい」を出した辺りから、ミョーにおじさん臭くなってしまって(実際、おじさんなんだけどさ)、「若者に説教をたれる」ような感じがしてきたのよね。なので、それ以降の橋本治は読んでない。

彼は'48年生まれだから、わたしと20歳違い(ただし、彼は早生まれなので、学年としては21学年違う)。ということは、来年は還暦ですよ。ひょえーって感じです。
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