----- -- , --
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | page top↑
06-17 Sun , 2007
同性愛者は語るべき言葉を持たないのか
北海道に来てから、考え続けている。
それは、彼女の両親とわたしの関係。
彼女はカミングアウトしてないから、わたしは「友達(同居人)」ということになっている。そしてまた、彼女は兄弟姉妹が多い(これは、去年の日記を読めば分かるけどね)。で、しかも彼女以外の兄弟姉妹はすべて結婚していて、子供も何人もいる。

去年の日記では「披露宴の新婦の立場」なんて、お気楽なことを書いていたが、あれから1年経って、周りを含め、自分自身、非常に変わってしまったので、今回の旅ははっきりいって苦痛だ。

わたしは、基本的に嘘を付けない性格なので、彼女を「友達」としては語れない。だって友達じゃないんだもん。7年間も付き合って、しかも一緒に住んで3年目。「何か話したら、感づかれてしまうのではないか」と思うと怖くて話せない。基本的に人見知りなところもあるが、、「うっかり口に出してしまうのならば黙っておこう」というところが本当。だから、多分、彼女の両親や兄弟姉妹は、わたしのことを「無口な人」だと思っているだろうと思う。

今日、去年と同じように、彼女の両親と兄弟姉妹(全員じゃないけど。彼女の両親の近くに住んでいる方々)、そして、その兄弟姉妹の配偶者、子供たちが集まって、ジンギスカンを食べた。

彼女は今朝からちょっと調子が悪く、ほとんど食べなかったし「熱が出てきたみたいだから、ちょっとうちに帰る」と言って、両親の家にタクシーで帰った。わたしもそのときは「じゃ、一緒に戻ります」と言って戻った。

彼女は「寒気がする」と言っていたが、熱を測ると38度以上出ていた。夜はやはり彼女の両親や兄弟姉妹、その配偶者と子供たちと一緒に野球を観ることになっていた。彼女はもちろん来られない。「わたしは行けないけど、一緒に観に行けばいいじゃない」と言われ、わたしは彼女の父親と一緒に球場に向かったのだが、、わたしは、札幌ドームの外にあるという「サッカーの芝生養生」が一体、どうなっているのかが観たくて「ちょっと観てきます」と言って別れたのだ。席は、指定席だったので、どうせそこで会えると思ったのだ。

「北ゲート」に行けば観られると思っていたが、なぜか今日は「閉鎖」ということで「観るのなら、南ゲートから行ってください」と言われ、南ゲートに向かった。そしてそのチケットをもいでいるお姉ちゃんに「サッカーの芝生の養生所が観たいんですけど」と言ったのだが、お姉ちゃんは「その前にチケットを見せてください」と言い、ちょっといやな予感がしたが、渡した。そうしたら、なんと半券を切ってしまったのだ。「この中を入って養生所が観られるんですか?」と聞くと「観られません」と言う。「えーと、わたしは養生所が観たいと思って聞いたのですが」というと係員のお姉さんもやってきて「もう半券を切ってしまったので、出られません」と。わたしは唖然。だから、チケットは持っていることだけを証明するものとして見せたかったのに、、このお姉ちゃんは日本語が通じないのか???しかも「試合が終わってから外に出て頂ければ観ることができます」って、アンタ、試合開始が18時なのに、試合が終わって、真っ暗な養生所が観られるってのか??ホントに呆れてものが言えなかった。「このためにわざわざ東京から来たのに!!」と言って文句を言えばよかったと思ったのは、球場の中に入ってから。

そして、指定席に向かう。しかし、、そこには誰もいなかった。そういえば、前に「指定席よりも内野自由席の方がいい」と言っていたことを思いだし「内野自由席にいるんだろうな」と思っていたし「いつかは迎えに来てくれるんじゃないか」と期待していた。だって、その一列すべてのチケットを持っていたはずなんだから。

わたし自身は彼女としか連絡が取れなかったので(要するに、彼女の関係の携帯電話番号は一切知らなかった)、わたしは彼女を通してしか、家族の人に連絡が取れない。「わたしは指定席に座っているからね」と言うことを携帯メールで出した。でも、もしかしたら気が付かないかも知れないと思って、電話も掛けた。充電が少なかったが、何回か掛けた。が、彼女は出てこなかった。「家族の人が来るまでわたしはここを動かないからね」とまたメールを送ったが、、

結局、試合が終わったときまで、何も連絡がなかった。わたしは試合が終わってから彼女に「これからホテルに直接向かうから」とメールを出した。そう、今日はホテルに泊まっている。彼女はわたしが出したメールや電話は一切、気が付かなかったらしい。そして、試合が終わる前に戻ってきた両親がわたしを連れて帰らなかったことについて、そこで初めてわたしが1人で観ていたということを知ったらしい。その後、彼女が両親に対して何を言ったのかはわたしは知らないし、そんなことは聞きたくもない。ただ、わたしは結局、彼女の両親や兄弟姉妹には「その程度」にしか見られてないんだな、ということを感じただけだ。

そしてもし、わたしが彼女の関係の誰かの電話番号を知っていても、、多分、連絡は取らなかっただろう。だって「その程度」の関係だと思われてるのだから。。こちらからは近づけない。

これが、もし、わたしたちが結婚していたとする。そうしたら、対応は全く変わっていたに違いない。だって、親戚なんだもの。家族の一員なんだもの。1人にはされないだろう(ただし、わたしが野球を実は1人で観るのが好きだってことを知っていたか知らないのかは知らない。そういう意味では、今日は誰にも気兼ねせずに1人で観ることができて、幸いと言えば幸い)。結局、一緒に暮らして2年以上になるのに、友達はやっぱり友達でしかないのだ。

だからといって、わたしは彼女に「カミングアウトしてくれ」とは言わない。彼女には彼女のやり方があるってことは、わたしは知っているし、わたしもそれについては同意しているからだ。

そして、実は、自分自身もとまどいを感じている。わたしは一体、なんなんだろうって。前に「同性結婚式のマスメディアの取り上げられ方」のところで、わたしは「ありがとう、浜村淳です」の放送の中で「尾辻さんがお嫁さんで(相手の)木村さんがお婿さんという呼ばれ方をされていて『両方お嫁さんじゃなぜいけないのだろうか』」と書いた。

でも、それを自分自身に当てはめてみると、なんか違う。わたし自身は女性で、自分のパートナーが女性であるからと言って、わたしは「わたしも彼女も両方お嫁さん」だとは思っていない。普通、異性愛者は結婚して、旦那側の実家に行ったときは「嫁」として、食事の手伝いをしたり、いろいろと「その家の者」として働いたりするだろう(と言っても、わたしはうちの親のことしか知らないから、これは一般論ではないのだけど)。それを考えてみると「わたしは自分のことを彼女の両親に対して、どのように語ればよいのか分からない」。これは、もし、彼女が両親に対してカミングアウトしていたとしても、おそらく同じだと思われる。多分、彼女がわたしの両親に対しても同じことを思うだろう。

カミングアウトをしたとしても、その両親とのつきあい方には「ロールモデル」というものがない。しかも、自分が頭の中で概念的に思っていることが言葉として出てこない。そういう意味で、わたしはそのことに対しては「語る言葉を持たない」のだ。同性愛者は安易に異性愛者の場合と照合して語ることはできない。いや、これはわたしだけの問題なのかも知れない。少なくとも、わたしは「語れない」。おそらくこれは、日本の持つ、そして一般的と思われている「家制度」の中に属さないからであろう。お嫁さんでもお婿さんでもないものは、一体、なんなのか?そういう言葉を作り出さねばならないのか?そういう概念を一般的に持たせなければならないのか?

憲法24条に「両性の合意により」結婚することができる、とある。「両性」となっているから、同性愛者は結婚することができない。しかし、わたしはもし、この24条が変わっても、多分結婚することはないと思う。それは、名字を変えたくないから。今はどちらかがどちらかの姓を名乗らなければならないことになっている。自分の名字を変えたくないわたしは、多分、結婚できてもしないだろう。でも、それはわたしの考えであって、同性愛者一般の考えではない。異性愛者は結婚するかしないかを選択できるが、同性愛者は結婚できないので、選択の余地がない。そこが問題なのだ。

まあ、わたしとしては、憲法24条を変えるよりはDP法(ドメスチック・パートナー法)の方が手っ取り早いし、同性愛者に限ったことでなく、たとえば、本当に友達同士でもそういうことを「契約」することによって、一定の利益は受けたいのではあるが。ただ、今の状況として、そういうことを全く考えてきたことのなかったわたしにとっては「じゃあ、その制度ができて、一体、わたしとわたしの彼女と、わたしの両親と彼女の両親の関係はどうなるの?」と思ってしまうのだ。それは、わたしたちや、わたしたちのもっと下の世代が作り上げていくものなんだろうか。

今、わたしは自分の中でぐるぐるとそんなことを思い続けている。
00:34 | 性的少数者に関すること | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<恋愛偏差値 | ホーム | わたしバカよね、おバカさんよね~、、>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://rontako.blog39.fc2.com/tb.php/188-ffcac982
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
AX
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。