03-23 Mon , 2015
一人旅してきた その1(高尾~穂高)
14日から22日まで一人旅をしてきた。

わたしはもともと一人旅が好きだ。一人で電車に乗って、流れていく風景をボーッと見つつ、音楽を聞くのが大好きで、そもそも一人旅を始めたのは中2だったように思う。ただ、あれは「旅」と言っても祖父母のうちに行くために大阪から広島まで鈍行で行っただけだった(その頃は大阪に住んでたので)。赤穂線経由で行ったのだが、窓の外に見える海がとても美しくて、それだけは鮮明に覚えている(その後、山陽本線に乗ったはずなんだがそれは全く覚えてない)。

泊まりがけの一人旅を始めたのは高校生の時だったと思う。春休みや夏休みに「青春18きっぷ」を使って、あちこち行った。あちこちって言っても、主には静岡、長野くらいで、そこで何泊かして、大阪に泊まって、目的地は祖父母が住んでる広島、みたいな?一度、四国経由で広島から福山まで行ったこともあるけど、わたしが四国に行ったのはそれが唯一だと思う。あのときは広島から四国に渡って、ぐるーっと四国を一周(と言っても3/5周くらいかな)、宇高連絡船(その当時は瀬戸大橋なんぞなかったので)に乗って岡山まで。岡山で1泊して、次の日は芸備線を使って福山に行こうと当初は考えてたんだけど、前日あまりにも電車に乗りすぎてお尻が痛くて次の日は素直に山陽本線に乗って福山に行ったことを思い出すんだけど(笑)なんて書くとまるで「乗り鉄」みたいなんだけど、わたしは「乗り鉄」じゃない。別に全線制覇したいとか思ったことはないし、一番最初に書いたように、ただわたしは電車に乗ってボーッとして音楽を聞くのが好きなだけだ。

で、泊まるのはすべてYH(ユースホステル)だった。一人旅の宿泊場所でもあるし、何より安かったからね。そこでの「瞬間の出会い」がたまらなく好きだった(今でもそうだけど)。お互い詳しい名乗りはしない。どこから来て、どこに行くのか。旅の情報の交換だったり、今まで乗った電車の話だったり、その人自身の話を聞くこともあった。でも、付き合いはそれきり。一期一会。もう二度と会うことはない。それなのに、自分の記憶の中にはいつまでも残っている。詳細な話は覚えてないけど「あそこであんな人と会って話をした」。それはとてもよく覚えている。そういう出会いがたまらない。

ただ、いつしか一人旅はしなくなっちゃって、野球見て回るのにYHは時折使ったりもしたが、それも次第にビジネスホテルになり、彼女と付き合い始め、旅行は二人で行くのが基本になった。

しかし、一人で行く旅行と二人で行く旅行は丸っきり違う。二人で美味しいものを食べて「美味しいね」と言い合ったり、素敵な風景を見て「素敵だね」と言い合うのもいいけど、一人旅はなんというかもっと自分の内面をえぐられるような、そんな深い旅ができるのだ。

わたしは去年の夏に一人で長崎に行ったのだけど(というか、行き先は長崎だけではなく、長崎、鹿児島、広島、大阪に行った)、一人旅の良さをまた思い出して、それで今回は高校の時のような一人旅がしたい、すなわち「青春18きっぷ」を使ってYHに泊まりたい、そう思って計画を立てた。

わたしの旅行は行き当たりばったりではない。出かける前にどの電車に乗るか、どこに泊まるか、泊まるところはすべて事前に確保して出かける。ただ、泊まるだけでは面白くないので、そこに連泊して1日はその地域を楽しむようにする。けれど、その計画は現地に着いてから立てることにしている。現地に着いてそこで泊まっている人や、ペアレントさん(YHの管理人さんのことをペアレントさんという)にどこがいいか教えてもらう。これはYHならではだと思う。

今回は、目的地は大阪にした。わたし、ブログでは書いてなかったと思うが、一昨年の春に1回、去年の夏に1回、大阪の「大阪人権博物館(リバティおおさか)」に行っている。なんでこんなに行ってるかというと、全部の展示物を見ることができなかったからだ。今回は3度目の正直。リバティおおさかは橋下大阪市長のせいでかなり「いやがらせ」をされている施設で、展示してあるものにいちゃもんを付けられ、それに応じて展示物の内容を変えさせられてきた。でも「もうこれ以上変えられない」ということで、今までは補助金を受けていたのだが、それに頼らない自主財政で維持することに決めた。なのに今年の4月からはさらに大阪市から「固定資産税を払え」と言われている。本当に今後の存続が危ぶまれているところなのだ。わたしはその展示を見ておきたかった。応援したかった。それで、何度も大阪に足を運んでいるというわけだ。

その大阪に行くまでの経路は、
1日目:高尾から中央本線に乗って松本、松本から大糸線で穂高。安曇野市にある「安曇野パストラルYH」に宿泊
2日目:周辺散策
3日目:穂高から中央本線に乗って名古屋、名古屋からは東海道本線に乗って新大阪。「新大阪YH」に宿泊
4日目:リバティおおさか
5日目:リバティおおさか(一応全部見るために2日時間を取った)

大阪からの帰りの経路は、
6日目:新大阪から関西本線に乗って名古屋、名古屋からは東海道本線に乗って岡崎。豊田市にある「あすけ里山YH」に宿泊
7日目:周辺散策
8日目:岡崎から東海道本線に乗って菊川。御前崎市にある「御前崎YH」に宿泊
9日目:菊川から東京

こんなルートにした。当初の計画では、豊田市には行かず、熊野古道(伊勢路方面)を歩く予定だった。が、どう考えても電車の乗り継ぎが悪いのと、周辺にいいYHがなく、しかもそのうち1泊は必ず民宿に泊まらなくてはならないみたいで。で、その民宿がなかなか高くてね。夕食に伊勢エビだのアワビだのが出るからだが、こういうのを一人で食べたってね~と思ってしまい(しかもそういうところは家族とか複数で来ることを想定していて、一人で泊まるって感じではなかった)、今回は止めることにした。その代わりに「どこか山の中を歩きたい」と思って探していたら、たまたま「あすけ里山YH」が見つかったんだよね。

とにかくわたしは久しぶりに「山の中」に行きたかった。歩きまわりたかった。彼女と二人だと、彼女はすぐに疲れてしまって「どこかで休もう」という。それはそれでもいいんだけど、でもわたしはしばらく自分の好きに歩きまわってない。いやになるほど歩きたい。そう思ったんだよね。

それから、やっぱり海も見たい。山の中に行ったら絶対に海が見たくなるはず、って思った。だってわたしは山より海の方が何百倍も好きだから。てか、そんなの比べる方が間違ってると思うが、わたしの中では海に勝るものはない。「なんで好きなの?」って聞かれてもよく分からない。山は「山の空気が好き」とか理由あるけど、海は理由などない。海が見えるだけで気持ちが「わー」っとなる。海を抱きたい。海に抱かれたい。自分でもなんでそんな気持ちになるのかよく分からない。まぁそれだからこそ、大学には海に関係するところに行ったのだけど。。で、最後に「御前崎YH」に行くことにしたんだよねえ。

ただ、この経路自体はもう今まで何度も通ったところで、そう珍しいものではない。わたしは同じ道を行って帰るのがあまり好きではないので、鈍行で大阪に行くときは行きは中央本線経由、帰りは東海道本線経由で帰ることが多い。今回もそのケースなのだ。ただ、寄るところは今まで寄ったことがないところなのだけど。というのは、YHって、閉鎖されちゃったところが多いんだよね~。なので、もう一度行きたいところもあるのだが、もう二度と行けなくなってしまったところも結構ある。なんせ、YHの会員自体が激減しているらしいのだ。確かに門限決まってたり、消灯時間はうるさかったり、アメニティはほとんどなし、タオルなども自分で持って行かなくてはならない。そこら辺はホテルとは自由度が違う。だけどYHはYHでまた別の楽しさがある。一人旅って本当に楽しいのにな。。

3月14日。
出発の日だ。そんなに早い時間ではないんだけど、高尾9時38分発、松本行きに乗る。

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中央本線は、高校の時に初めて一人旅をしたときに乗った電車だ。あの当時はここをBeatlesを聞きながら窓の外を眺めていた。なぜそうなったのかは分からないが、高校の時たまたま友だちにBeatlesのアルバムをカセットに入れてもらったんだよね。46分テープ2本になったのだが、そのうちの1本目は繰り返し繰り返し聞いて。曲順がもうそれしか受け付けなくなっちゃって(笑)あの当時は「どんなアルバムか」とか「どんな曲名か」なんて、全部無視してただカセットに入れてくれるだけだったので、後々いろいろ検索して探した。結構有名な「赤盤」でした。今回はそれをiPodに入れて持って行った。

でね、松本に行く途中聞いたんだわ、Beatles。なんというか、、カセットって途中で曲が切れるじゃん?ああ、切れないように空白を作る方法もあるけど、わたしはカセットの無音部分を作りたくなくて、友だちに切れてもいいから全部入れてって頼んでたんだよね。だから、途中で切れるの。で、どの曲のどこで切れるかっていうのがもう頭の中にこびりついちゃってて(ちなみにA面は「I feel fine」の途中で切れて、B面は「Nowhere man」で切れる。こんなん書いてもいらん情報だけど)。で、1本目を繰り返して聞いてたもんだから、最後の方の「Peperback writer」とか「 Eleanor Rigby」ってあれは2本目のテープに入ってるのね。iPodは切れるところなんてないわけだから、それが聴き慣れなくてね(苦笑)なんか習慣って恐ろしいって思った(笑)だもんで、今回iPodではそんなに繰り返し聴けなくて、二回り目の途中で聴くのを止めて、その後は「The sound of music」のインストを聴いたりしてた。

電車の中はガラガラで、というか、高尾の次の相模湖で結構降りて、わたしはボックス席に座ってたんだけど、そこから松本の少し手前まではずっと一人だった。

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松本で大糸線に乗り換え。大糸線はとても混んでて結局穂高まで座れなかった。14時36分穂高着。

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「安曇野パストラルYH」は穂高駅から歩いて約1時間のところ。わたし、今回はたくさん歩きたかったんで、駅から遠いYHにしたかったんだよね~。

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駅から歩くと最初は住宅地なんだけど、次第に周囲は田んぼだらけになって景色が良くなる。ただ、途中まで道は歩行者が歩きにくいくらい狭いスペースしかなくて歩きづらかった。車が結構通るので怖くって。そうそう、こんな看板を見つけた。

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「ペットが見ている飼い主のマナー」って(笑)なんか笑えた。犬が自分のうんこ持って歩いてるこの絵も(笑)ただ、少し歩くと右側のように「穂高町」の上に「安曇野市」のシールが貼られてた。そうか。ここは安曇野市の前には穂高町だったんだな。

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周囲があまりにも山に囲まれているので、「パノラマ」にして撮ってみた。が、迫力はこんなもんじゃない。360度中、300度くらいが山に囲まれてる感じ?

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この旅ではいろいろな「田んぼ」を見たんだけど、ここのはこんな風に全面が麦わら色をしてた。田植えが始まったら壮大な光景になるんだろうなーって思った。右の画像は穂高大橋だったかな?から撮ったもの。光の加減でちょっと暗めになってるけど、きれいな光景だった。ここは道の横の側溝におそらく山から流れてきているのであろう水がたぷたぷと流れてて、本当に水が豊かなところなんだなーって思った。

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YHの近くにあった、おそらくリンゴの木。知らなかったんだけど、リンゴの枝ってこうやってわざと下に向けて伸ばすのね。なんでだろ?収穫しやすいようにしてるのか?

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ここのYHは周辺が田んぼに囲まれてます。すっごく近くに行くまではYHの看板がなくて、どれがYHか全然分からなかった。。まぁGoogle mapでたどり着けたけど。で、右の画像が1日目の宿である「安曇野パストラルYH」。部屋の中は

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こんなでした。結構天井が高くて部屋はきれい。しかも、3つベッドがあったけど、この日も翌日も1人でした。他に泊まり客がいたんだけど(あと2人)、全員一人部屋にしてくれたみたい。まぁわたしとしては、別に2人になってもよかったんだけど、ここら辺はペアレントさんの気配りなんでしょうね~。中に入って呼び出しボタンを押したら「おかえりなさい」と言われた。ああ、懐かしい~!YHは「おかえりなさい」で出迎えてくれて「いってらっしゃい」で送り出してくれるところです。

その2に続く。
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