11-19 Wed , 2014
彼岸花を見に(新美南吉記念館) その3
その2の続き。今さらだけど記憶が薄れないうちに書いておかないと(笑)

彼岸花が植えてあるところは、矢勝川の高田橋ってところから弘法橋ってところらしい。わたしがスタートしたのは高田橋の方。その2の最後から2枚目の画像で橋が映っているが、これが高田橋。高田橋から弘法橋方面を望むと

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こんな感じ。もちろん、川が曲がりくねっているので、ここから弘法橋を見ることはできない。この画像を見ると「あれれ、そんなに咲いてないじゃん」って思われるかも知れないが、わたしも行って初めて知ったんだけど、彼岸花って場所によって咲いてるところと咲いてないところの差が激しいのね。わたしは桜みたいに咲き始めたら全部満開で、あとは一気に散る、というのを想像してたのよ。だけど、全然そんなんじゃないってことが分かった。その1にも書いたけど、旅行行く前にここのサイトで見頃をチェックしてて(ここのサイト、今は更新止まってるけど、まつりの前後は毎日開花状況を更新してた)、ほぼ咲きそろったと思ったところで行ったんだけど、正直なところ、もうちょっと早めに行けばよかったと。まぁもうちょっと早めというと、バスの値段が高い金曜日の夜に帰ることになったり、土日に当たったりしてしまう日程になるんで、今年はタイミング的に仕方がなかったのかなーという感じがするが。ちなみに今年は例年より咲くのが早かったらしい。ただ、全部咲きそろうことはないので、この時期でも十分楽しめましたよ、もちろん。

土手を少し歩くと「ででむし広場」ってのがある。「ででむし」って言うとわたしがすぐ思い出すのは

生(あ)れいでて
舞ふ蝸牛(ででむし)の
触覚(つの)のごと
しづくの音に
驚かむ
風の光に
ほめくべし
花も匂はば
酔(え)ひしれむ



この詩ですね。これは新美南吉が安城高女だったっけ?に勤務してた頃に、クラスで詩の文集かなんか作って、その最初にあった詩なんだよね。今回、この句碑がないかなあって探してたんだけど、この句碑は安城市の元安城高女のあった小学校にあるらしい。この詩、前にも書いたけど、わたしが小学校5年だったか6年だったかに、なんで新美南吉が出てきたのか覚えてないんだけど(もしかして「おじいさんのランプ」を習った関係?)この詩を先生から紹介されて、覚えさせられたのです(覚えさせられたって言うとなんか無理矢理みたいだけど、そういうわけじゃない)。その他に新美南吉で「ででむし」っていうと「でんでんむしのかなしみ」という作品もあるけど(こっちの方は童話の割に哲学的なお話)、「ででむし」っていうのと「でんでんむし」っていう言葉は、わたしの中でかなり印象が違ってて、やっぱり「ででむし」は「ででむし」なんだよね~。わたしにとっては小学校の思い出と共にある作品だから、これもまた、いつか安城に行って、直接句碑を見てきたいな(小学校にあるそうなんだけど、入れるのかな?)。

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「ででむし広場」から望む。ここら辺はほぼ「満開」って言っていいんじゃないかと思う。まぁ、こんな感じで土手の斜面一面に彼岸花が咲いてるわけです。

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これは「ででむし広場」からしばらく行ったところ。結構「果てしなく」続いてる感じ。しかも、画像見て分かると思うんだけど、人がほとんどいなかった(笑)このずっとずっと先に「新美南吉記念館」があって、その周辺は確かに人が多かったんだけど、ここら辺まではわざわざ歩いてくるような人は少ししかいないみたいです。まぁあとは平日ってこともあると思うけどね、もちろん。

ただ、わたし、彼岸花を見ながら思った。「わたしのイメージしてたのは、川の土手の内側に咲いてる彼岸花なのにな」って。しかし、川は護岸工事で

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こんなになっていて、彼岸花を植えるすき間がないんだよね。。これは考えても仕方がないことなんだけど、物語が作られた昭和初期、の頃は全然こんなんじゃなくって、自然のままだったんだろうな、と。そこに彼岸花は咲いてなかったとしても、土手は草に覆われてたんだろう。そうだ、ここは「ごんぎつね」で兵十がウナギを獲っていた川じゃないのか。

ごんは、村の小川のつつみまで出てきました。あたりの、すすきのほには、まだ雨のしずくが光っていました。川はいつもは水がすくないのですが、三日もの雨で、水がどっと増していました。ただのときは水につかることのない、川べりのすすきや、はぎのかぶが、きいろくにごった水によこたおしになって、もまれています。ごんは川しものほうへと、ぬかるみ道を歩いていきました。
ふと見ると、川の中に人がいて、なにかやっています。ごんは、見つからないように、そうっと草の深いところへ歩みよって、そこからじっとのぞいてみました。
「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はぼろぼろの黒いきものをまくしあげて、こしのところまで水にひたりながら、さかなをとる、はりきりというあみをゆすぶっていました。はちまきをした顔のよこっちょに、まるいはぎの葉が一まい、大きなほくろみたいにへばりついていました。



平成26年になってしまった、今現在の川の姿からは想像するのがとても難しかったんだけど、かつてはこのようにしてウナギを獲っている人がいたんだよなって思いながら、土手を歩いていた。ああ、でも中には

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こういう、土手の内側で咲いているところもありましたよ。ここら辺はもう咲いたあとでほとんどしおれてたけど、

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中にはこんな感じで咲いてるところもあった。まぁ土手の内側で咲いてたのはほんの一部だったけどね。

こんな川にはもう、ウナギなんかいないだろうなと思いながら見てたら、

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こんなコイがいたし、それからもっと歩いていたら、こんな看板もあった。そっか。ウナギも市民の手で放流してたりするんだなあ。。コイはこういうところでも結構生きていけると思うんだけど、ウナギはどうなのかな?

彼岸花の方に話を戻すと、一応、咲いてるは咲いてる。んだけど、遠くから見ると

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こんな感じで、どうもわたしが想像してたような「土手一面が彼岸花で真っ赤」に染まってる感じじゃないんだよね~。一面が真っ赤なのはどこじゃろ、どこじゃろ、と思いながら歩いてたんだけど、どこも一面が真っ赤なところはなく、咲いているところと咲いてないところ、既に咲いちゃったところが混在してました。ただ、本当に近づくと

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こんな感じで、「彼岸花のじゅうたん」みたい。さらに近づくと

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こんな感じ。全面咲きそろってるように見えるかも知れないけど、よく見るとまだつぼみ状態のものもたくさん含まれてるんだよね。まだ咲いてないところは、

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これがつぼみ状態のところ。でも多分、これが咲く頃には今咲いているところはもう枯れちゃってるだろうな。枯れると赤い色が褪せてきて、

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この画像の手前の花みたいになってくる。まぁ多分、咲き始め以降はみんなこんな感じで咲き終わったものと咲いているものとこれから咲くのが混在してるんだろうね。その中でどの状態が「満開」なのかを見極めるのは結構難しいと思った。そうそう、中にはこんな感じで

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白い彼岸花もあった。黄色いのは見た感じじゃなかったかな。ただ、ここら辺は歩いてもうだいぶ経ったところで、足は痛くなるしお腹は空いてきたしで、正直なところあんまり「彼岸花!」って感じでもなかったのよね(苦笑)で、この「まつり」の期間中は記念館の近くに「彼岸花案内所」ってものが設けられてて、そこはどうも休憩所でもあるらしかったので、そこで名古屋駅で買った「天むす」を食べようと思った。事前にここら辺でどこか食べるところないかしらと思ってお店を調べたりしたんだけど、車ならともかく、歩いて行くのはとてもめんどくさそうだったんだよね。なので新幹線降りてから名古屋駅で弁当を買うことに決めてたんでした。「彼岸花案内所」の方に折れていく前に、こんな案内板があった。

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画像じゃ光っててよく見えないけど「童話『ごんぎつね』の舞台」って書いてある。ちなみにここに書いてある「権現山」だけど、わたしにはどれかよく分かりませんでした(苦笑)付近には小さな山みたいなのはいくつかあって。多分これだろうなってのはあったけど。「ごん」が住んでいると思われる、権現山からここ、矢勝川まで。昭和の初め頃の風景を一生懸命想像してみようと思ったんだけど、無理でした。。ってより、わたしの何十年って頭の中で持ってる「景色」の方が強かったのかな、、

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案内所に着いて、天むすを。案内所は広場みたいなところで、地元の人なのかな?がいくつか、お店を開いて何か売ってました。弁当の類じゃなく、土産物か少しの食べ物、あとは洋服だったか?なんか、こういうと悪いんだけど「こんなところでわざわざ買うかなあ」って思うものが売ってたような気がした(済みません。。)。で、テント張ってある下に椅子と机がいくつか置いてあって、そこで弁当を食べてる人がたくさんいました。ほとんどが地元の人で、わたしが見たところ、結構歳いってる人が多かったなあ。地元の人かなって思ったのは、横で会話を聞いてると、なんか地元っぽい方言だったから。みんな2、3人のグループで来てて、わたしみたいに一人で来てたのは誰もいませんでした(笑)

しばらく休んだあと、記念館の方には向かわずに、取り敢えず終点の弘法橋まで行った。

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弘法橋から来た方向の高田橋方面を望む。弘法橋付近は全然彼岸花なかったけどね。で、わたしはそこから記念館に向かわずに「しんたのむね」に向かいます。「しんたのむね」に行く途中、ススキがあったり、あと、周辺は田んぼでちょうど借り入れ直前、という感じだった。

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こういうのも「南吉童話」を構成しているものなのかなと。

その4に続く。。
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