07-03 Tue , 2007
被爆二世として
これは、前から書きたかったんだけど、尾辻かな子さん関係でいろいろあったので、延ばし延ばしにしていた。んで、今もまだ勉強が不十分なので、ある意味自分の言っていることに自信が持てないんだけど。

わたしは、前にも書いたからご存じだと思うが、被爆二世だ。
親戚が、原爆投下の日にたまたま市内に出る用事があって、行方不明になってしまった。その親戚を捜すために、祖父は幼い父を連れて、入市した。その頃は被爆の恐ろしさというものが分かっていなかった。なので、父は1週間以内入市被爆者で、被爆者手帳を持っている。しかも、甲状腺異常で薬を飲んでいるし、男性には珍しいとされている骨粗鬆症である(これは被爆のせいと言われているようだ)。

6月30日に九間防衛大臣が某大学で講演をした際、アメリカの原爆投下についていろいろ述べたらしい。報道では「原爆投下はしょうがなかった」と言うことだけ取り上げられていて、それだけでは不十分だと思うけど。この件に対しては、讀賣新聞を買うのを忘れていたので、讀賣新聞にはなんて書いてあったのかは知らない。今、毎日新聞と朝日新聞を読むと、まぁ、彼がなんと言わんとしているかは分かるつもりだ。ただし、わたしはこの件において一番重要だと思われる「ポツダム宣言」や「ソ連対日宣戦布告」の経緯についてはほとんど知らない。それに今は、それを勉強している余裕が全くない。なので、もうこれは、ほとんど「被爆二世」としての本能に近い意見書いちゃうけど、まず一番に思ったのが、この人の選挙区が長崎県にある(長崎2区らしい)が「この人は、被爆者ではないのかな?」ということだ。

調べてみると、長崎県出身であるものの、長崎市の出身ではないらしい。それにどこを見ても「彼は被爆者」という文章が見あたらないので、多分、被爆者ではないのだろう。ただし「彼は被爆者ではない」という文章も見あたらなかったので、これも定かではないが。しかしおそらく、彼が被爆者という「当事者」であるならば、こんな発言はできなかったと思う。いや、当事者が敢えてこのような発言をしたんだったら、それはそれですごいと思うけど。いくら頭で「原爆投下はしょうがなかった」と思っていても、感情的になると「しょうがない」とは言えないとわたしは思う。それが彼の口癖だとしてもね。

被爆者はどこかで「いつか自分の身に何かあるのでは」と恐怖感を抱えて生きていると思っているし、現に被爆二世であるわたしも同じことを思っている。そして、日本は絶対に核兵器は持つべきではないと思う。「戦争の抑止力に核は必要だ」と言われるが、核兵器はこの世の中では必要のないものだ。核を持っていたら、それを使うことができる。使ってしまったら、今度はやり返す。そうなったら、戦後どころか、この星はもう生物は生きていけない。核戦争は起こしてはならないものだ。だから、わたしは現在、核兵器を保有している国に対して核廃絶を訴えたい。

この九間防衛大臣の発言で、一番問題発言だとわたしは思うのは「国際情勢や戦後の(日本の)占領を考えると、そういうこと(原爆投下)も選択肢としては、戦争になった場合は有り得るのかなと(思う)。」(2007.7.1毎日新聞2面)の「戦争になった場合は」のところだと思う。この人、戦争を起こす前提で意見を述べているようにしか思えない。しかも「原爆投下が有り得る」とも述べている。

これは、わたしにとっては信じられないことだ。いや、だからこそ、最初に思ったのが「この人自身は被爆者ではないのかな」という疑問だったのだが。原爆を落とすということの裏で、どんな悲惨なことが起こっているのか、戦後60年以上経っても、まだまだ苦しんでいる人が多いこと、そして、これは被爆者だけでなく、その後、脈々と続く被爆者の子供や孫の問題だと言うことが、この人には分かっていないのだろうか?やはり、同性愛者と同じで、これは「当事者」でないと分からないことなのだろうか?人間はそれほどまでに「想像力」がないものなのか?

今は選挙前なので、この人が所属している自民党内でも、辞任要求が出ていると聞く。昨日、夜7時のNHKニュースを見ていたが、安倍首相は「選挙前で多くの方が苦労されていると思うが」って言ってたけど、このニュースを見て彼女と「この人、バカなんじゃないか」って話した。確かに本音ではそう思ってるだろう。内閣支持率も下がっているようだし。けど、これは絶対に言ってはならない言葉。そうしないと「選挙のために、アンタは防衛相に厳重注意した」ってことになるでしょ。本音はそうは思ってないけど、選挙のためにそうせざるを得なかった、って、自分から告白していることがバレバレじゃん。頭悪い首相だよな~、、

んでもって、野党もこの揚げ足を取って辞任要求をしている。でもわたしはどうしてもこれも「選挙のためのパフォーマンス」としか受け取れない。だから、わたし自身はめちゃくちゃ複雑な気持ちなんだけど。

だったらどうすればいいのか。辞任要求じゃなくて、防衛相の発言内容について、徹底的にどこが間違っているのかを批判すればいいと思う。ただただ「辞めろ」とか「辞めない」とか言う前に。防衛相自身は、後日、この発言については撤回しているが、本当にどこが問題発言だったのか、分かっているのか??(あ、ただ安倍首相は「日本は核兵器は持たないという方針だ」と述べてはいるけれど)

なんか、こういう問題発言があるたびに「臭いものに蓋」って感じがするんだよな。「そういう発言の意図ではありませんでした」とか。なんか逃げてお終いで、自分の問題発言に対しては、全く考えていないというか。確かに、本音の部分ではあるんだろうけど。

とにかくわたしは当事者として、今後、日本が核を持つことは絶対に反対だし、今、核を持っている国こそ、核をなくしていかねばならないんじゃないかと思っている。それは、わたしのような人間をもうこの世から出して欲しくない、ただ、それだけの気持ち。被爆者の子供や孫を持つ人たちも多分、同じような恐怖心は持っているだろうし、それは今後も続くだろう。いつまで経ってもこの恐怖心は消えないと思う。

【追記】どうやら、九間防衛大臣は辞任の意向だそうですが、ここでもやっぱり「参院選を考えて」と言ってる。。もうあほくさいとしか言いようがない。。それは言ってはならないだろうが、アホ。
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