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02-15 Wed , 2012
「オネェだけじゃないLGBTの人生」を見た
今日の20時から朝日ニュースターでやった「オネェだけじゃないLGBTの人生」って番組を見た。というか、これは今回の題名で、本当は「ニュースの深層」って番組名だったかな?初めて見たんだけど、ヒューマンライツウォッチの土井香苗さんが司会をやってた。

ゲストに出てきた松中さんって人もその人が代表をやっている「グッド・エイジング・エールズ」って団体も初めて知って、へー、こんな活動してる人たちがいるんだ、って思った。まーわたしは最近、あんまり外出てないしね。そういう情報もあんまり集めてないしね。

わたしの知らない団体は多分、たくさんあるんだろうけど、いい傾向だ(笑)日本にも性的少数者がいろんな団体作って、いろんなことやればいいのにって思ってるからさ。今はそれぞれ「点」でしかないかも知れないけど、それがいつしか「面」になって、全体的に底上げされるのを期待しているんだけどね(って偉そう(^^;)。

番組自体は可もなく不可もなく、って感じだったかな。押さえるべきところはちゃんと押さえてると思ったし、それこそ「オネエ」しか知らないような人たちにとっては分かりやすい番組だったんじゃないかなと思う。

内容としては「昨日はバレンタインデーでしたねー」という話から始まり、「バレンタインデーにチョコをあげるのは男性から女性、女性から男性と思われているけれど、男性から男性へ、女性から女性へ、という場合もありうる。愛の形は一つだけじゃないんですよね」と話を同性愛に持って行く、という形だった。それからゲストの説明。ゲストの松中さんって人はゲイなのだが、いつゲイだと気が付いたか、とか。松中さんの場合、小学校高学年の頃から周囲が異性のことについて話しているのに、男性につい目が向いてしまう自分に「あれ?」と思い始め、「でもいつかは治るだろう」と中学、高校にかけて考えていたのに治らず、大学に入ったときに「観念」したそうだ。ゲイ雑誌を見て「自分と同じような人がいる」ということも知ったらしい。ただ、松中さんの場合は、自分がゲイであるということについてはそんなに悩まなかった、ということで、でも、中には自殺を考えるほど悩む人もいる、という話もしていた。

その後は「LGBT」って何?という話。ここでは身体の性と心の性、という表現の仕方をしていた。Lはレズビアンで身体の性は女性、心の性も女性だが、恋愛対象が女性の人のこと。Gはゲイで身体の性は男性、心の性も男性だが、恋愛対象が男の人のこと。Bはバイセクシャルで、身体の性は女性、心の性は女性で、恋愛対象は男女両方、または身体の性が男性、心の性は男性で、恋愛対象は両方の人、Tはトランスジェンダーで、身体の性と心の性が不一致な人、つまり女性の身体に生まれつつ、心が男性、男性の身体に生まれつつ、心が女性、そういう説明の仕方だったかな。

そして今、テレビに出ているいわゆる「オネエタレント」の人は、例えばマツコデラックスさんなどはおそらくゲイで、女装(特に女になりたいわけじゃなく、女の格好をしたいだけ)をしたい人であろう(本人に確認したので本当のところは分からないけど、という註釈付き)、逆にはるな愛さんは、男性の身体で生まれて女性になりたいというトランスジェンダーで、「オネエ」と一括りにされているけれど、ゲイとトランスジェンダーが入り交じった状態なのだと。

ただ、ゲイはすべてがオネエではなく、例えば同じ職場の同僚の中にもLGBTが含まれている可能性がある。ある会社が「あなたはセクシャルマイノリティですか?」というアンケートを取ったところ「そうである」と答えた人が全体の5%~8%いたそうだ(でもこれって、すごーくカミングアウトしやすい会社じゃないとこういう結果は出て来ないとわたしは思うんだけどね。これはおそらく外資系の会社か、LGBT先進国の会社のアンケートの結果じゃないかな。今の日本で同じアンケートを取っても、こんなに高確率でLGBTであると答える人はいないと思う)。松中さんは会社の一部で自分はゲイであると言うことをカミングアウトしているそうだが、LGBTにとって就職活動というのは、一つのハードルになっている。自分を異性愛者と偽って会社に入るという手もある(同性愛者の場合)が、自分を偽りたくない人の場合、どうやって自分のことを説明するのか。また、トランスジェンダーの人は、自分の戸籍上の性別と違う格好で就職活動をしたいけれど、そのとき、会社の人から不審な目で見られないだろうかと脅える場合がある。

外資系の会社の場合、例えば日本IBMなどは、会社を挙げてダイバーシティー(多様性)を認めているので、面接官に本当のことを言っても、彼らは訓練を受けているので、当事者が傷つかない対応をしてくれると思うが、日本の会社ではまだまだだろう、とのことだった。ただ、日本でもソフトバンクはゲイフレンドリーで、同居している同性同士の人であれば、家族割りが使えるとか、そういう話もしていた。

また、松中さんは広告代理店に勤めているそうだが、ある日本の車会社と一緒に仕事をしたとき、それまで男性だと思っていた人が、あるとき「これからは女性として見て下さい」と言われて、びっくり仰天したそうだ。そのときは松中さんは自分がゲイであることは認識していたが、まだ周囲にカミングアウトしていなかったときの話で、その社風を羨ましく思い、本気でその会社に転職しようかと思った、と言っていた。

会社全体の5%~8%いる、ということは、チームで仕事をしていた場合はもしかしたら、一人や二人、LGBTの人がいるかも知れない状況なのに、周囲はそれを知らない状況なので、言った本人は冗談かも知れないが、当事者にとっては全く笑うことの出来ないことも起こる、という話の中で、具体的に、ある会社の役員会だったかな、会議で禁煙をした人に対する嫌がらせ(?)で、わざとその人の前にメンソールの細い煙草を本人の目の前に置いておいたら、その人は「自分はこんなオカマの吸うような煙草は吸わない」と言い、実際、その会議の場にはゲイもレズビアンもいたので、周囲が凍り付いた、という話をしていた。でもこれって、見ながら彼女と話してたんだけど、どっちもどっちだよね、って(笑)確かにゲイを揶揄するような言葉遣いはどうかと思うが、それ以前に禁煙している人に対して嫌がらせするってのはねー(苦笑)

松中さんはそれまで全くのクローゼットだったが、カミングアウトしようと思ったきっかけは、会社の研修でアメリカのニューヨークに半年ほど行っていたとき、ゲイコミュニティーを見たり、周囲の人の中に自然とLGBTの人が溶け込んでいる雰囲気を自由に感じ、それで日本に帰ってきてから「グッド・エイジング・エールズ」を仲間と一緒に立ち上げた、ということだった。そして、そのときは両親にはカミングアウトしていなかったんだけど、あるとき父親が定年退職し、その後PCを買って、いろいろ検索している、ということを兄弟から知らされ(松中さんは3人兄弟の真ん中で、そのときは兄と弟にはカミングアウトしていたらしい)、これは早晩検索で自分のことがばれてしまう、そこでばれてしまうまえに自分から両親に直接カミングアウトしようと思って、正月帰省したときに自分で両親にカミングアウトした、とのことだった。

そのときの両親の反応は、父親は微妙な感じだったが、母親がすぐに受け入れてくれ、その場では松中さんの過去の恋人の話になったり、今まで聞いたことがなかった父親と母親との出会いなどの話になり、すごく楽しかった、と言っていた。ただその母親もお酒に酔ったときにポロッと「もしかして、小さい頃、叩いたことが原因で女の人が嫌いになったの?」と言われ、松中さんはそれを「全然そういうことじゃないから」と否定したって言ってたな。やはり今の日本ではどうしても子育ては母親が中心だから、母親が責任を感じちゃうんだろうなー。

その立ち上げた「グッド・エイジング・エールズ」は、性的少数者フレンドリーな老人ホームというか、お年寄りが暮らす場所を作りたいと考えているそうで、特に異性愛、同性愛、その他関係なく、独り身の人であったりした人でもOKな場所にしたいってことだった。そういう話を両親にしたら、父親があるとき「自分もそこに入っていいか」というメールを松中さんによこしたが、松中さん自身は仕事で忙しく、1週間くらい返事をしなかったら、母親から「お父さんが毎日メールボックスを覗いています」というメールが来たそうで、そのときはメールをせず、急いで電話を掛けたって言ってた。

「結婚は男女だけのもの」と今の日本では思われているが、欧米の先進国を中心に同性同士が結婚できる(同性婚)国もあり、その説明とか、あと結婚までは至らないけれど、同性同士のパートナーシップ制度を作っている国の説明とか、同性同士の関係でも法的に保障されている国がある、という話をしていた。

あとはグッド・エイジング・エールズでは、将来的に年寄りが集まって暮らす場所のことだけを考えているんじゃなく、去年の夏は葉山で土日のみ「カラフルカフェ」というLGBTが中心となったカフェで、LGBTフレンドリーの人なら誰でも来てね、というカフェをやったんだとか。ご近所さんのふれあいとか、あと、異性愛者のミュージシャンがそこでコンサートを開いたりとか、やっていたときは「土日しかない会社の休みをすべてカフェに使ってクタクタ状態」で「もうこんな大変なことはやらない」と思ったそうだが、喉元過ぎればなんとやらで、あの楽しさが忘れられず、おそらく今年も開催する、とのことだった。その「カラフルカフェ」のスポンサーはアルファロメオで、やってる期間、車を貸してくれたし、ぶつけて壊しちゃった修理代も全部持ってくれたって言ってたな(笑)

それから、日本にもいろんなLGBTの活動がありますよ、ってことで先月、1月15日に世田谷区でやった「LGBT成人式」のことが紹介されていた。世田谷区長を初め、区議の人もたくさん来てくれた中で、350人ほどのLGBTが集まり、その中で成人を迎えた人が「LGBTとして強く生きていく」ことを宣言したりしたってことだった。まぁLGBT成人式については、わたしも事前に知っていたし、知り合いも何人か行って、非常に感激して帰ってきたそうなので(LGBT成人式と言えども、対象は今年の新成人だけではなく、すべての成人対象だった。というのは、自分の成人式にどうしても出たくない、と考えて出なかったLGBTの成人が多いからだ。トランスジェンダーの人はそれが顕著で、例えば身体が男性であっても「振り袖を着て出席したい」と思う人だっているわけだが、実際の成人式でそれができるかというと、すごく難しい。だから自分の成人式は出なかった、という人も結構いる)、きっといい式だったんだろうなと思ってるし、ここまでやった早稲田大学のRe:Bitさん、すごいというか、きっとここまで来るにはとても大変な道のりだっただろうけど、よくやり遂げたと思ってるんだけどね。ただ、来年からはどうするんだろうと思ってたり。今年だけのイベントなのかな、これ。

そして最後に「日本のLGBTの人たちは全部でどのくらいいると思いますか?」の問いに「そんなん、全体が見えなきゃ割合なんか分かるわけないだろ、くだらん質問するな」とわたしは言いたいところだったが(笑)、松中さんは「存在的にはおそらくやはり5~8%くらいいるだろう。自分は自分がカミングアウトしているので、周囲にもカミングアウトしている人は多いけれど、日本全体で言うとまだまだ全然カミングアウト出来ない状況、多分、カミングアウトしている人は1割くらいしかいないんじゃないか」と答えていた。もちろん「カミングアウトすることが決していいということではないけれども」とも付け加えていた。そして「日本でもっとカミングアウトできるようになるにはどうすればいいか」という質問に対しては「おそらく法的な整備、同性婚までは無理かも知れないが、パートナーシップ制度の確立、といったものが必要だろう」と。それから日本の会社に対してはそういう「前例」はないかも知れないが、社員の中には必ず存在しているのだから、そういう人を意識した対応をして欲しい、と答えていた。

まぁ、だいたいわたしの記憶しているところではこんなところかな。番組全体で言うと、だいたいのことは網羅していると思う。そういう点で番組自体は「可もなく不可もなく」って感じ、とわたしは思った。

ただねー、やっぱりわたしはそこから漏れてしまう人たちのことをつい、考えてしまうんだよね。

トランスジェンダーでも、必ずしも反対の性になりたいって思ってる人ばかりじゃないとか(どちらの性にもなりたくない人、どちらの性かよく分からない人もいる;一般にXジェンダーと呼ばれる)、トランスジェンダーの中にもゲイやレズビアン、バイセクシャルがいる、とか、あとはあんまり恋愛はしたいって考えてない人、とかね、恋愛するけど性交渉はしたくないと思ってる人とかね。あと逆にどういう人たちも全部恋愛対象(両性愛者は「男」と「女」に惹かれるけど、どちらの性にもなりたくない人とか「男」「女」という枠に囚われない人にも惹かれる、という意味)の人、とかね。

LGBTを語るとき「愛にはいろんな形がある」ってよく言われるけど、でも中には愛のない人だっているわけで、だからわたしは最近「愛することは素晴らしい」とは手放しで言えなくなった。確かに人を愛することは素晴らしいけど、そうじゃなくったって素晴らしい、って、人を愛することだけがすべてじゃない、言うならそう言おうと思ってる。

だってわたしらは散々世間から「いないもの」にされてきたんだもん。いや、今だって「いないもの」にされている。けど、それでもLGBTの中では多数派だから、LGBTを語るときはまず無視されない。けど、そのLGBTを語っているときでもそれでもまだ「いないもの」にされてる人たちがいる、そういう人たちはどう思うだろうってさ、そう思っちゃうんだよね。

ただ、そういうことを言い出すときりがない、というのはある。何も知らない人からすると、余計頭が混乱してしまうかも知れない。性別は男で、でも女性になりたくて、でも女性が好きってどういうこと?とか。

でもだからといって「いないもの」にされる人がいていいんだろうか、と思う。

あと「身体の性」「心の性」という言い方、確かに分かりやすい表現なんだけれど、「心の性」って結局なんなんだろう?って今わたしは思ってるんだよね。「男になりたい」というのと「男らしくなりたい」というのは「心の性」と表現すると一致してしまう、ような気がする。でも厳密に言うと違うわけだよね。中には「男にはなりたくないけど、男らしくなりたい」って人だっているし、その逆の「女にはなりたくないけど、女らしくなりたい」って人だっているわけで。わたしなんかは「自分は女と思ってるけど、別に男らしくも女らしくもなりたくない」って思ってるわけだし「自分は男と思ってて、でも女らしくなりたい」って知り合いもいる。こういうのって厳密に言えばトランスジェンダーには入らない。けど、そういう人を呼び表わす言葉がない。性別違和があるわけじゃないからXジェンダーでもない。

そう考えると「心の性」という言い方は微妙だよなって思う。かといって、他に分かりやすい言葉があるかというと、それは難しいんだよね。。まず「性別違和」があるかないか。それによってトランスジェンダーかそうでないかが決まるだろう。そして「なりたい」のか「らしくなりたい」のか。トランスジェンダーはその両方を含むことになる。性同一性障害はどっちかというとそのうちの「なりたい」になるのかな、今は。ただ、性同一性障害も将来的には概念がどんどん変わってくるみたいなので、もしかしたらいつかは「トランスジェンダー」=「性同一性障害」になるかも知れないけど、でも「性同一性障害」って病名を付けられることにもなるから、嫌がる人もたくさんいるだろうね。なんて、ホント、トランスジェンダーはとても難しいのだ。人の数だけトランスジェンダーがある、って思った方がいいようにわたしは思ってるんだけどね。それから性別違和のないわたしみたいなのはこういう括りでは何とも言えない存在になる。

あ、別にこれは番組を批判しているわけじゃないよ。あれはあれでよかったと思うし、ただわたしの感覚はそうなんだよね。

それと、なんかかなり就職活動とか、ちゃんと就職してる人がいる団体って感じだったので、わたしのような40代にもなってまだ病気でふらふらしてる人間からすると、ちょっと接しにくいかなぁという感じが(苦笑)接しにくい、というか接点がない、というかね。

まー、そんなことを思ったのでした。これがCSの番組じゃなくて、地上波(ってもう言わないんだっけ?地デジ?)の番組だったら、もっとたくさんの人が見られたんだろうなーと思うと惜しい。オネエだけがゲイじゃないし、ゲイはオネエだけでもない。あとレズビアンとかバイセクシャルとか他の性的少数者ももっと出てくればいいのになーって思うんだけど、今の日本じゃまだまだ出てこない。出てこないんじゃなくて「出てこられない」んだろうけどね。「いない」って思われてるからさ。

それがちょっと悔しいね。
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