02-03 Fri , 2012
LGBTIサポートブック
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機会があったので読んでみた。

基本、質問・回答形式の本なんだが、章の終わりにコラムが挟んであって、正直、そっちの方が役に立つって感じというと言い過ぎか。まぁこの本はLGBTIのことを全然知らない人向けに書いてあるんだもんね。「レズビアンとはどんな人のことですか?」って回答を読んでも、わたしにとっては「今さら」だよね(笑)

ただ、わたしにとっては「レズビアンとはどんな人のことですか?」の回答は気にくわなかった。「レズビアンは男っぽい格好をしている人だと思われがちだけど、実は女っぽい格好をしている人の方が多数派」って、あんまり決めつけないで欲しいなぁ。。確かに世間の常識を覆したいという意図は分かるのだけれど。。見た目では分からないことを強調したいのは分かるのだけれど。。それから「トランスジェンダーとはどういう人のことですか?」というのを「生まれたときに法律的・社会的に割り当てられた性別とは異なる性別を生きる人」というのはちょっと違うんではないかな。「社会的に割り当てられた性別」って要するにジェンダーのことだよね。確かにトランス「ジェンダー」なわけだけど、ここは生まれたときの性別に違和感を持つ人って説明できなかったのかな。

というのは、この説明だとわたしもトランスジェンダーってことになっちゃうんだよね。。わたしは社会的に割り当てられた性別=ジェンダーがない、というかどちらにもなりたくないって人間だからさ。。

あ、性自認は女だよ。でもそれってわたしにとってはただの「記号」みたいな感じなんだよね。生物学的に女だから女って感じ。それ以上でもそれ以下でもない。いわゆる「女っぽい」格好はしたくない。化粧にもおしゃれにも全く興味が無い。化粧は無駄だし肌に悪いって思ってるし、一年中同じ服装でも平気。ま、日本は春夏秋冬あるから、その季節によって洋服は変えないと暑かったり寒かったりするからそこは仕方ないとは思ってる。けど、余裕で1シーズン、同じ服装でいられる自信がある(爆)まー実際は何回か着替えますよ、着てるうちに汚れてくるからね、服が。でもできれば汚れたりすり減ったりしない洋服があればなぁって思ってる。そうしたらずっとそれを着て過ごすのにって。それくらい、おしゃれには興味がない。

で、そういうわけだから、わたしはスカートは全然はかないんだけど、そうなると着る服が必然的にズボンになってくるわけだ。でもわたしは「男になりたい」わけでもない。逆に男に見られるとすごくいや~な気分がする。ズボンとスカート以外に、なんかどっちにも見えない洋服があれば一番いいんだろうけど、洋服って見事にズボンとスカート、要するに男女のものしかないんだよね。。ってわけで、わたしは別に男に見られたいわけじゃないんだけど、ズボンはいてて、しかも身長がそれなりにあるのでいつも男に間違われて、、それがとってもやだ。外ではすぐに間違われるのでトイレには極力行かない。仕方なく行かなきゃならないときは「どうぞ、人が中にいませんように」と祈りながら入る。

こういうところはとてもトランス的なんだけどね。でもわたしは女。

まぁこういう感じなんで、長くなったけど、だから上のようなトランスの説明はちょっと、、って思うんだよね。

この本を読んでみた全般的な感想は、LGBよりトランスやDSD(この本では「I」=「インターセックス」って書いてあるけど、今は「DSD」=「性分化疾患」って呼ばれる方が一般的になってきた)の人の方が医療に関係してくる分切実なのかなって。まぁだからといって、LGBが無関係とは言わないよ。確かに医者にカミングアウトしたくないって思う人もいるだろうし、そのせいで病院行きたくないって思ってる人もいるだろうし。。あとゲイやバイ男性(MSM)の人の場合はHIV/AIDSのこともあると思うけど。

わたしの場合は風邪なんかで病院行くときはもちろんカミングアウトなんかしないけど(笑)、今かかってる精神科と歯科にはカミングアウトしてる。もちろんカウンセラーさんにもね。それで対応が変わったとかそういうことは一切ない。まー今まで散々調子悪いけど病院行かなきゃいけないってときには彼女に付いてきてもらってたし。診察室にも一緒に入ってもらったりしたし。そのとき「同居人です」って答えてるし。仕方ない部分はあったんだけどね。

あ、だけど、一つ「そうそう!」って思ったことはあった。それは婦人科に行ったとき。今まで2回ほど行ったことあるんだけど、最初書く問診票になんて答えていいか分からないことはあった。「付き合ってる人はいるか」とか「性体験をしたことがあるか」という質問は、どう考えても「異性愛」を前提にした質問としか思えなかったんで、どう書いていいのか迷った。で1回は「性体験なし」って答えて、1回は「性体験あり」って答えたら。。。詳しくは書かないけど「性体験なし」って答えた方がいいんだって思いました(笑)

それから、婦人科を選ぶときは必ず女性の医師を選ぶかな。男性の医師には悪いけど診てもらいたくない。男にはね、医師とは言えやっぱ触って欲しくないです(笑)ま、これは人によって違うでしょうけどね。

あとこの本ね、医療従事者向けってことだからか、医療に関することは割と詳しく載っていて、そういう点では「へー」って思うところはあった。

でさ、ちょっと気になったのは、巻末に「全国医療施設アンケート」ってのが載ってて、全国467の医療施設に質問を送ったんだそうだ。で、返ってきたのはたったの96施設。。この本には何にも書かれてなかったけど、この回答率の低さはなに!?って思ったね。いろいろ理由はあるんだろうけど、やっぱ無視される存在なんだなぁって。そしてこの本に「載せてもいい」って回答した医療施設が載ってるんだけど、もちろん(?)わたしの今かかってる病院は載ってませんでした。まー、でっかい病院は答えづらいだろうけどね。医者一人一人、看護師一人一人に「偏見持ってないか」って聞けるわけないし。ただ、お世話になる確率が高そうな精神科とか婦人科とか泌尿器科とかそういうところだけでもよかったのになー。

しかしこの本、実際に医療従事者は何人読んだのかな。それが気になるところ。一人でも多くの医療従事者に読んでもらいたいって思う。確かに気にくわないところもあるけど、でもそれ以上に性的少数者の存在を知って欲しいし、対応も知っておいて欲しい。特にでかい病院じゃなくて、個人で病院やってるような人にね。ただ問題は、どういうきっかけがあってこの本に巡り会うかなんだよね。。果たして何も下地がないところでこの本に巡り会って読む、なんてことが起こりうるのか。そういうこと考えちゃうんだよね。
20:41 | (性的少数者)本のこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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