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10-18 Mon , 2010
ジェンダー違和
わたしは常々男性によく間違われるが、間違われると言うことを言ったりどこかに書いたりすると、割と言われるのが「間違えられたくなければ、もっと女らしい格好をすればいいのに」というもので、でも、わたしはこの意見に対してはものすごい反発心を覚えてしまう。「わたしは既に女なのだから、わざわざ『女らしい』格好なんかしなくてもいいんです」というのをそういわれたときの回答としているが、では、なぜわたしはそう言われると無条件に反発心を覚えてしまうのだろうか、ということが長年の疑問だった。

女と見られるのはイヤなのか?と言われると、その答えはNOだけれども、わたしにとっては女らしくするのもNOなのだ。かといって男らしくするのも絶対にNOで、男に見られたいわけでは絶対にない。世間一般に言われている男らしくも女らしくもなりたくない、ってことは、自分は「X」なのだ、と言うところまで気が付いたのはホンの最近のことなんだけれど、FtMとかMtFとかFtX、MtXという用語はあるものの、ただ単体の「X」ってのは有り得ないわけで。考えられるのは「FtM」ってことなんだけど、これも自分じゃないような気がして。とにかく自分が「X」であることは分かったけれど、だったら何に対してのXなんだろうってずっと考えてた。

あ、ちなみにFtMとかMtFってのは、トランスジェンダーの人たちのことで、FtMってのは、女の身体なんだけど自分は男だと思ってる人、MtFってのはその逆、FtXとかMtXってのは、女(男)の身体なんだけど、自分はどちらの性とも思えない人、のことだ。トランスジェンダーの人たちは一般的に「身体違和を持つ人」のことで、よく身体の性と心の性が合致しない人とも言われるけど、心の性というのは非常に曖昧な言葉で、例えばわたしなんかも「心の性は何?」って聞かれると、正直よく分かんない。何が「心」なのかよく分かんないし、心に性があるかと言われると、それもよく分かんない。身体の性は女だと思ってるけど。。

そういうわたしは身体違和は全く感じない、シスジェンダーだ。シスジェンダーってのは、トランスジェンダーではない人のことだ。最近、シスジェンダーという言葉を聞くことが割と多くなってきたけれど(某映画のせいだ)、その中で「シスジェンダー=身体違和を感じない人のことで、性別を間違えられたことがない人」と捉えられているような気がして、それに対してもとても違和感を感じている。だって、わたしは性別間違えられる人だもん。「自分の意図した性別でない性に見られる」という点においては、わたし、トランスジェンダーの人と同じなのだ。だから、ホントその点だけなんだけれど、わたしはトランスジェンダーの人の気持ちがちょっとだけ分かるんだよね。

ただ、分かったからと言って、それ以降の気持ちまで全部似通ってるかというと実は全然違う。わたしは「女なのに男に間違えるなんて、どこに目ん玉付けて歩いてるんだ!」と公に向かって怒ることが出来る。しかし、トランスジェンダーの人は違うのね。「もっと自分を女(男)らしくさせなければ」と考えてしまうことがおそらく多いと思う。それは、生まれながらの身体が自分の思うところと違う、ということが大きな理由だろう。

けど。。とわたしは思うんだよね。わたしだって、本当に生物学的に女かと言われると、分かんない。だって、生まれてこの方、セックスチェックなんかしたことないもの。ただ、外性器の形とか、第二次性徴が女性向きだったことから「自分は女だ」って思い込んでるけど、もしかしたらそうじゃないかも知れない可能性だってあるんだよね。だったらこの「自分は女だ」って強く思う根拠は一体どこにあるんだろう?って考えたら、やっぱ「自分の気持ち」しかないわけで、それってトランスジェンダーの人が「自分は女(男)だ」って思う気持ちと全然変わらないんじゃないかなって思ったりする。

って何を書いているのかだんだん分かんなくなって来ちゃったけれど、本人が男だと言えば男で、女だと言えば女で、どちらでもない人はどちらでもない人なんだってことだよね。だからFtMの人が過剰に男性性を身につけることはないし、MtFの人にしても同じ。みんな女に見えるように髪の毛を長くする必要もないんじゃないかって思う。あ、ただし、本人がそれを望むのならそうすればいいとは思うけど。「女(男)に見えるにはどうしたらいいのか」って、そういう努力をしなくてもすむ世の中になればいいなって、わたしはそう思う。とは言えども、現実の世界は厳しいから、必死で自分の見られたい性に見られようと努力しているトランスジェンダーの人からは「なに寝ぼけたこと言ってんだ」って思われるだろうなとも思うけど。でもね、わたし、MtFの人がすべて「女らしい女にならなきゃいけない」って思うのは間違ってると思うんだ。中には「女らしくないMtF」もいても構わないと思うし、そっちの方が自然じゃないかって思うんだ。だから「寝ぼけたこと言ってる」と批判されるのを覚悟の上で言うんだけどね。そしてわたし、もっと「女(男)だけどそんなに女(男)らしくしたくないんだ」ってことを主張してもいいんじゃないかって、「そんなに血のにじむような努力をして(本人が望まない)女(男)にならなくったっていいんだ」ってことを主張してもいいんじゃないかって、そんな風に思うんだよね。

で、わたしのことに話は戻ると、まー、本当のところはどうだか分からないけど、わたしの身体は女で、それに対しては全く違和感を感じない。だから男性に間違われると「違う」って思うのかというと、どうやらそうでもないみたいなんだよね。わたし多分、男性に間違われると言うこと、イコール、男性器が付いている自分、を思い浮かべてイヤなんじゃなくって、もっと、なんというのかな、ふわふわした「男」って概念に対してイヤなんだと思う。そしてそれは「もっと女らしくすれば(しなさい)」というのも全く同じなんだよね、考えてみると。わたしの中で「女のイメージ」というのは、七面倒くさい化粧して、スカートはいたら大またで歩けない、自由を阻害されたもの、というのが非常に強い。わたし、そんな中に進んで入りたいなんて絶対に思わないし。

と思っている点でわたしは既に「X」なのだけれど、もちろん中には化粧が七面倒くさいなんて思ってない人もたくさんいるだろうし(男性も女性も)、スカートはきたいって思ってる人もたくさんいるんだよね(男性も女性も)。履きづらいヒールをコツコツ言わせて歩くのが好きって人もいるだろうし。それが一般的に「女らしい」って言われてることで、そういう風にしたいって思ってる人は、結局、ジェンダーが女性、ってことなんだよね。わたしが違和感を感じてるのは、実はこのジェンダーに対してなんだ、って最近なんだけど、ようやく分かってきた。で、わたしはジェンダーに対して「FtX」なのだ、ってことだ。

自分は女で、女らしい格好をしても全然違和感がない、そういう人はジェンダーが女性で、しかも肉体的な性とも合致しているので「女が女らしい格好をするのは自然だ」と思っている。だから平気で「女なんだから女らしい格好をすれば」って言えるんだよね。でも、わたしは身体は女だけれども、それと「女らしくしたい」というのが全くリンクしない。今までそう思う自分が当たり前だったから、ジェンダーに関する本を何冊読んでも理解できなかった。ジェンダーって「性役割」とか「男(女)らしさ」って説明されるけれど、もともとどちらの役割もしたくなくて、どちらにもなりたくないわたしにはその概念自体あるってこと、その概念に対して不思議ともなんとも思わない人がこの世の大多数だってことが理解できてなかったんだよね。これって、この世の大多数の人が異性愛者だってことを未だにわたしの中では理解できないのと多分同じ感覚なんだろうって思う。

そのことをこの歳にして初めて理解できたというか、ようやく自分の中の謎が一つ解けた。

そうそう、だけどこの「ジェンダー=FtX」の「F」にすんごく違和感があるのね、わたし。この「F」というのは「もともとは女性なんだけれども」の「F」なのだが、わたしにしてみれば「何がもともとなんだよ、わたしはもともとXなんだよ」って言いたくなるような「F」なのだが、もしかしてトランスジェンダーの人もMtFとかFtMとか言われたり名乗ったりするとき「もともと」を表わすMとかFに違和感を抱いているんじゃないかなあって思ったりする。「何を言うんだ、わたしはもともと『M(F、X)』なんだよ!」ってね。
17:40 | (性的少数者)自分のこと | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
性同一性障害などとは 違うと自分自身の性について
思っているけれど

それでも 自分の性をどうしたら説明できるのかが
わかりません またも 悩んでしまうのですが・・・(笑)

生物的に女かって言われたら私も分かりませんが
確かに ワナギはあるし 子宮はあるし・・女なのですよね

遣りきれないことばかりで・・・私は今も 唇を噛みたいような

歯がゆい気分なのですが
男性も女性も スカートをはいたり ジェンダーを
自分のすごく思い通りになるのです

Posted by: 中井文菜 at 2010/10/29 20:59 URL [ 編集] | page top↑
>中井文菜さん
いろいろ悩んでいらっしゃるのですね。
説明したくてもどうやって説明すればいいのか、という状態は辛いかも知れないですね。

わたしの場合、日記にも書いたように「女らしい格好をすれば男と間違えられないのに」と言われることへの反発と、男性に間違われることへの恐怖感から、なぜなんだろう、自分は一体どういう人減なんだろうと考え始めたのがきっかけだと思います。ただ、このことについては悩み、と言う感じではなくどちらかというと「自分の探求」みたいな感じでした。

といえども、「ジェンダーはFtXです」と言ってもなかなか世間には通じないと思いますが(笑)でも、自分自身に対して説明が付いた、ということだけでもいいのかな、なんて思ってます。
Posted by: ron at 2010/10/30 17:51 URL [ 編集] | page top↑
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