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08-28 Sat , 2010
映画
今日は彼女と二人で「トイレット」という映画を観に行った。

というか、この「トイレット」、実は今日が封切りの映画。きっかけはたまたま彼女と二人、ケーブルテレビを見ていたときにこの映画の宣伝があって、彼女が「これ、面白そうなんだよねー」と言ったことからだった。調べてみたら今日からで、まぁちょうど観に行く気にもなっていたので、ってことで観に行ってきたのだ。

不思議な映画だった。

わたし、映画については完璧なほど「普通」なものを求める。突拍子もない話は現実感がないし、前後のつじつまが合わないストーリーの映画を徹底的に嫌う。ごく「普通」に考えて、おかしくない映画、というのが、わたしにとって「高評価」に値される映画であり、それ以外のものはほとんど「駄作」だと感じる。

ところがね、この映画、ストーリーを見ると結構突拍子もないし、「え、なんで?」って思う場面も何度も出てくる。けどね、それが不思議とあんまり気にならないんだよね。なんかそういうのがあっても許されてしまう。「ま、そんなのもありかな」なんて思えてしまう、不思議な映画。

中でもわたしが一番気に入ったのが、パニック障害の長男の話。

彼はパニック障害で4年間、家の中に引きこもっているのだが、あるとき母親の形見の足踏みミシンを発見し、そして自分のために、自分がはきたいスカートをそれで縫う。できあがったスカート姿に兄弟はびっくり。「なぜスカートなんだ?」と兄に問う。しかし兄は「欲望に理由なんかない。僕はスカートをはきたいからはくんだ!」と答える。

しばらくして弟が兄に問う。「ゲイなのか?」兄は答える「違う」。弟が「そう」と返事をする。ただ、これだけ。そして、これは不思議なことなんだけど、ここで兄が「そうだ」と答えたとしても、この映画だったら弟がやっぱり「そう」と言って終わるような気がするんだよね。

よくありがちな話として「ゲイじゃない」と答えたらいいけど、ゲイだと答えたらどうなんだろう?って物語(本とか映画とかテレビとか。。)が実はこの世の中にたくさん存在する。そのたびにわたしは「ゲイだって答えたら、何か不都合なことあるわけ?」と文句が言いたくなる。それだけ「ゲイなのか?」という質問は否定的に捉えてる。けど、この映画は全然そんな感じがしないのね。ただゲイかな、と思ったから聞いてみる、みたいな感じがするの。これはとても不思議なことだと思うし、この映画の魅力的なところだと思う。

まーただ、スカートをはく=ゲイという図式は、使い古された図式でうんざりはする(トランスならともかくね)。わたしの感覚からすると、スカートをはく男性って、おそらくゲイもヘテロも割合としてはそんなに大差ないような気がするし(シスジェンダーの話ね)。ドラァグの人はもちろんスカートはいてるけど、あれは「スカートはきたいからはく」んじゃなく、ドラァグだからはく、みたいな感じじゃないかと思うし(あくまでもわたしの想像だけれど)。それにこのお兄さんの「スカート姿」と、女装子(文字通り、女装したい人のこと)とはちょっと違う感じがするんだよね。

弟がお兄さんに聞くとすれば「女になりたいのか?(トランスなのか?)」って質問の方がこの場合は妥当だと思う。けど見てるとこのお兄さんは決して女になりたいわけじゃないみたい。彼にとってスカートをはく、というのは、一種の自己解放の行為なのかもしれない。女になりたいからスカートをはきたいんじゃなく、スカートがあるからスカートをはく。そしてお兄さんは「ただそれだけのことだよ、それがどうしたの?」って気持ちなんだと思う。いや、もっと強い意志はあるかな。結局スカートをはいたことが、彼をコンサートでピアノが弾けるほどのところまで持って行けたのだから。

そしてこの映画、「血の繋がりだけが家族じゃない」ということもサラリと描いているんだよね。

多分ね、押しつけがましくないところが、この映画を心地よいものにしているんじゃないかって思う。感動の押しつけがない。「ほら、これ観てよ。感動するでしょ?」ってありありと分かる映画って結構多くて、そういう映画の強引さには辟易するけど、これはそういう感動の押しつけがない。だから観ててすごく楽だった、ということもあるのかも知れない。

最後に。「ばーちゃん」役のもたいまさこの笑顔、いいな。彼女の笑顔はホッとする。
20:46 | (一般)映画・演劇のこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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