07-28 Sat , 2007
なんで言っちゃうんだろう
昨日は病院の日だった。が、朝10時の予約だったのに、すっかり忘れていた。気がついたのは、朝10時ちょっと過ぎ。完全に遅刻。なので電話を掛けた。「忘れていました。午後から行きます」と。

午後から病院に行った。待合室で順番を待っていると、突然受付の人に「今日は医学生(だったと思う。研修医じゃなかったと思う)が来ています。もしよろしければ診察に立ち会わせてもらえませんか?断っていただいても構いません」と、声を掛けられた。診察室にいた何人かは「いいですよ」とすぐさま答え、何人かは「ちょっと。。」といって断っていた。わたしはどうしようかと考えた。今はとてもつらい状態で、そんなときに自分の本音が言えなかったら困るな、と思ったからだ。わたしは主治医にはカミングアウトしている。わたしの具合が悪かったとき、彼女は何度も一緒に診察室に入ってくれた。でも、主治医はそれ以来、態度が変わることなく、時折「彼女さんはどう言ってるの?」等、普通の会話の中で彼女が出てくる。

わたしは最近は、自分のことを詳しく話していなかったり、薬を勝手に減らして飲んでいることも全く言ってなかったし、ホント、めちゃくちゃな患者なんだけど。まぁでも、人の顔を見て状態が分かる主治医だからね。

しかし一方で「こういう機会は滅多にないぞ」と思っていた。医学生はこれからの人。こういう人間がいるってことを知ってもらうチャンスでもある。受付の人がわたしに「どうですか?」と言ったとき、わたしは「はい。大丈夫です」と答えていた。。

自分の診察の順番が回ってきた。名前を呼ばれる。診察室に入る。どんな医学生かと想像していたら、若くて細そうな女の子(だいたい、こんな感じに見えるってことは、それだけ自分が歳を取ったということか??)がいた。挨拶をされたが、声が小さくて聴き取れなかった。

で、そこからは普通の診察。どこまで話そうかと思ったけど、前の診察で「実家に行く」と告げていたので「実家に行ってきたが、つらいことがたくさんあったので月曜日に戻ってきた」と言った。それから「実家では、眠れなかったが、次の日は疲れが出たのか、一日中眠れた。しかし、その日の夜に知り合いが亡くなってしまったことを知って、それがものすごくショックだったので、また精神状態が少し参ってしまった。が、だんだん眠れるようにはなっている」と言った。「今はマイスリー5mgとロヒプノール1mgとプルセニドしか飲んでいない。全量に戻しても、戻さなくても眠れる時間は一緒だった」と今度は正直に話した。

医学生がいるので、いつもは気楽に会話の中に出てくる「彼女」という言葉が出てこない。主治医も配慮しているのか、いつもは「彼女さんはどう言っているの?」と聞くはずが聞いてこない。なので「彼女は、わたしの寝付きがものすごくいいと言っています。彼女は暑くて起きてしまって、わたしが起きたときには、隣で寝ていないことが何度かありました」と無理矢理とってつけたように話す。でもこれじゃ伝わらないだろうな。。

主治医は「留学する前までは全部薬を飲んだ方がいいわね」と言い「今は何を飲んでいるんだっけ?」と聞くのでもう一回答えた。で「分かりました。今日はこれで」と言ったので「一言、いいですか?」と主治医に言ってから、医学生に話しかけた。

「診察の時に分かったかどうかは知りませんが、わたしは同性愛者です。わたしは自分が同性愛者だということに悩んで、うつ病になったということではないですが、中には自分が同性愛者だからうつ病になったという人もいるし、それに同性愛者だけでなく、バイセクシャル、トランスジェンダーといった性的少数者の中には、うつ病の人がたくさんいるんです」「わたしはこうやってオープンにして話をしているけど、多分、できない人もたくさんいると思います。しかし、オープンにしていたら、それだけ楽になれるわけではなく、つらいことも多いのです。隠してもオープンにしてもつらい。わたしは今、自分の状態がいいからこうやって話ができるわけで、もし状態が悪ければ、同席を断っていたと思います」そして「これからもし、精神科医になるんだったら、少なくともこういう人間が絶対にいると言うこと、それから最低限の性の知識でいいから、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダー、自分の性自認が定まっていない人のことを学んで欲しい」と言った。あ、最後にこう付け加えた。「同じように悩んでいても、病気になる人もいるし、ならない人もいる。しかし、もし病気になってしまったら、それがどんなにつらく思う原因になるかということも考えて欲しい」と。「数は少ないが、性的少数者の患者は存在する」と。

主治医の方も興味深げに聞いていた。ま、診察してるときにそういう話をする必要は全くなかったしね、今まで。なにかとっても嬉しそうな顔をしていたのは、医学生にとってメリットがあったと考えたのか、それともわたしがこれだけ治ったから嬉しかったのか。逆に主治医が聞いてきた。「男の人のことはどう思うの?」って。はぁ??それは一体どういう意味だろうか、と思いつつ、、「いや、性的な関心が男性に向かないだけで、あとは同じです。友だちもたくさんいますし、好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌い、普通の人と変わりませんが。。ただ、それが性的に興味がないだけです。あ、でもこれはわたし個人の意見で、他の人はどうかは知りません。わたしは性的少数者を代表して言っているのではなく、あくまでも個人的な意見しか言ってません」と答えた。あー、うちの主治医にして、このような質問が。。というか、多分、そういうところを一度、聞いてみたかったんだろうな。。

診察中に、医学生に説教をたれてしまった。。orz

診察が終わったあと、つくづく「なんで自分は今、つらい状態なのに、こんなこと話しちゃうんだろうなあ、、」と思ってちょっと涙が出てきたけど、これは「性格」としか言えないだろうな、と。「誰かのために」というよりも、結局、一言言わずにはいられないタイプなのだ、わたしって。

帰ってから彼女に「なんでこんな性格なんだろう。この性格を直したい」って言ったら「今までもずっと、言いたいことを話してきたの?」と言われた。思い出したら、確かに言いたいことは言ってはいたが、そうでない部分もあったことを思いだした。「そうじゃないみたい」と言ったら「そういう方向に進んでしまってるんだから、それはもう、直しようがないよ。それに言ったことに後悔はしてないんでしょ?」と言われた。そう、言ったことに後悔はしていない。逆に言わなかった方がわたしは後悔していただろう。なのになんでつらいのか。。このつらい気持ちを何とかしなければならないのか。わたしにはよく分からない。でも言えることは、今後、こういう機会があれば、つらくてもわたしは言うんだろうな、ってこと。言える人間が、声を上げていかなければいけないってこと。わたしという人間は、今、この世に確実に存在しているのだから。
12:07 | うつのこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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