11-03 Tue , 2009
ハートをつなごう「性同一性障害・特別編」2日目
1日目はありません(笑)

いやー、今日は鹿児島県に住む13歳の「まりあさん」って人の話だったけど、なんてのかな、最初はさぁ、「13歳で本当に性別違和感じるわけ?」ってちょっと疑問な部分がわたしにはあった。だってさぁ、わたしは13歳のときに男だの女だのってあんまり考えたことなかったんだよね(苦笑)でもこれって多分、わたしは性別違和を感じてなかったからだろうと思うんだけど、でも、それ以外にわたしの身体ってとても成長が遅かったのよね。身体だけじゃなく、多分、精神的にも幼かったと思う。だって「大人の身体になる」ということが、実はよく分かってなかった(苦笑)

んー、なんというか。実は焦ってたときもあった。小学校の高学年のときだけど。

わたし、それまでは幼稚園の頃からずーっと背は高い方で、だいたい後ろから2番目か3番目だったんだけど、小学校の高学年になってきたときね、今までずっとわたしより背が低かった人がみんなわたしの身長を越しちゃって、それですごく焦った時期はあったの。

でね。中学校は大阪に転校したわけだけど、中1のときの並ぶ順番がなんと、前から8番目!いや~、それまで生きてきてこんな屈辱感(身長に関しては今まであんまりあれこれ考えたことがないと思ってたけど、今考えるとやっぱ背が低いのは屈辱的だったんだなあ、、と今思った)を感じるのは初めてだった。まー、焦ったと言っても、特に何かをしたわけではなかったけどね。

で、そう思ってるうちに中1、中2と7cmずつ身長が伸びて、結局わたしは元の「後ろから2、3番目」という定位置に戻ったわけだけど。その間、初潮も迎えて。中2の8月だったよ(笑)一般的に言うと割と遅めなのかなあ~?よく分かんないけど。それまで女性には生理というものが来る、という頭での認識はあったんだけど、それがあんまり「自分に来る」とは思ってなくて(笑)だから初めて来たときは「あ、わたしも女だったんだ」ってそう思った(笑)でも、性別違和があるわけじゃないから「この先大変だなあ~」とは思ったけど、嫌悪感は別に感じなかった。

身長とか初潮とかっていう「目に見える形での成長(性徴)」は分かるんだけど、実はわたしには「胸が出て来た」という感覚が今、思い出そうにも全く思い出せないのね。それもさあ、わたしが「性別違和」を感じてない証拠なんだろうけど、実はわたしは「胸」より「わき毛」の方に注目(?)していて、ずーっと風呂に入るたびに「わき毛、生えてこないなあ~。いつ生えてくるんだろうなあ~」みたいな、今思うとすごく変なんだけど、それはよーーーーく覚えてる(笑)でも結局ね、わたし、あんまりわき毛生える体質じゃなかった(?)みたいで、今もあんまり生えてないんだよね~って変な話になった(汗)でもそう思ったのってわたしが高校の時だからさ(爆)なんか、考えてみるとチョー奥手だよねー、わたしって、、

ってまた話が逸れた(汗)

そういうことだったので、実際に番組を見る前は「うーん、13歳?」って思ってたんだよねー。

でも、番組ではまさしくそのことに「直面」している13歳で。「胸がないように見せるにはどういう風にしたらいいのか」なんて考えてる13歳だった。

母親は「子どもが生きやすくするには親としてどうやったらいいのか」って思ってる人だったし、父親は「自分がやりたいことをちゃんと口で説明してみろ、行動してみろ。そこで何かが起こって、親の出番になったら、お前のことをちゃんと説明してやる」って人だった。。

お姉さん2人は「わたしだって制服のスカート履きたくないよ。だって嫌いだもん」とか、まー、これが世間一般での普通の認識ってヤツなんだろうけど、もう、厳しいところをグサグサと突いてくるのね。「あー、そんなこと言っちゃいかんだろう」とか、見ててハラハラしてたんだけど、でもあれが家族ってものなんだろう、とも思ったわけで。

でもさぁ。13歳に「自分がどうしたいのか、口で説明させて、自分で行動してみる」というのは、かなり酷なことじゃないのかなーって感じたのも事実。だってさぁ。自分のこと考えてみると13歳じゃ、理路整然と話せないと思うよ、まだ。校長にかけあって、制服(セーラー服;どうしてFtMの人はいつも制服はセーラー服なのかって思う(笑)わたしはセーラー服が制服だったことないのに。なんか「セーラー服」が「着るのが嫌だった制服」の象徴のようなイメージがあるんだけど、わたし(笑))を着て登校したくない、なんて言える?って思ったんだよね。結局その子はそうしたんだけどさ。

だけどこの人、これから生きていくためには、こうやって「自分はどうしたいのか」を話して、そして周りに「受け入れて」もらいながらしかないのかなあ~と思ったら、うわー、これは生きていくのがつらいだろうな、と改めて思ってね。

誰もさ、楽に生きたいと思うんだよね。んで、大多数の人は取り敢えず制服ヤダ、とは思ってないわけで。自分のことを女扱い(男扱い)されてヤダって思う人も少ないわけで。そこのところを特に何も思わずに過ごせる人が圧倒的で。そういうわたしを含めた人たちと、性別違和を早くから感じてる人は、もう、すんごい違うだろうなと思って。意識からしてね。

でも、今のわたしには「性同一性障害です」「はい、じゃ、明日から自分のしたい格好で来て下さい」なんて世の中が来るとはあんまり想像できない。とすると、まりあさんみたいな人は、こうやって親や兄弟に叱咤激励されながら、自分で自分のことを考えてやるしかないんだよね。

最後、家族全員で話してるとき、親や姉にあれこれ言われて、泣いてるまりあさんの姿があったけど、そのときに父親が「何がしたいのか、泣くんじゃなくて、言葉で説明してみろ」と言って、周りのみなを黙らせて、そしてしゃべらせるんだけど。うーん、あれができる親ってのもなかなかいないかも。。と思った。で、まりあさんは最初一言「怖い」って言うんだよね。「男子制服を着て一人になることが怖い」と。男子の制服を着るのが自分にとっては本当なんだけど、周囲は自分を女だと見てるから、それが怖い、ってわけだよね。「女のクセになに男子制服を着てるんだ」って言われて男からも女からも仲間はずれにされるのが目に見えるし、それが怖い、わけだよね。。

「自分のしたいことは分かってる。だけど、自分の思い通りにすることは、今の社会に対して『おかしい』と思われることなんだ、だから怖くてできない」ことを13歳にして分かってしまってるわけだよね。。だから「どっちか」をなかなか選ぶことが出来ないんだよね、、でも、まりあさんは今後、こういうことを何度も何度も繰り返しつつ生きていかなければならないわけで、人ごとながら「大変なんだなあ~」って、まだまだ本人が若い分、そう思えてしまってね。

で、今回、この番組を製作した側の「番組を作っていく過程」が珍しく(?)現われてましたね(笑)それは8月31日に「明日からの学校は、制服で行くか、体操服で行くか」という選択を迫られたとき、「じゃ、明日のことはメールで教えて。取材カメラが入ったら体操服で行けって言ってるようなものでしょ」と言うディレクターさんの声が聞こえたのだ。ということは、多分、取材する方はまりあさんがもっと早めに選択できると思ってて、翌日はその登校姿を撮影するつもりだったんだろうなぁ~ということを伺わせた。

ただ、カメラが入ることによって決断を早くしなければならない、のは確かだったと思うし、それって仕方ないことなのかなあ~と思ったのは事実。カメラが入らなければ、もっとゆるやかに時が過ぎていったかも知れないし(家族会議等ね)、これはその本人と取材された家族しか分からないことだとは思うんだけど、よかったのかなあ~って。

この取材のあとにソニンさんが「みんなこういう道を通ってきてるんですね」って言ってて、多分、トランスジェンダーや性同一性障害の人の何割かは分からないけれど、確かに同じ思いをして来た人や、今、同じような思いをしている人もいるだろう。今、同じ思いをしている人にとっては、すごく勇気づけられる内容だったかも知れない。

だけどわたしの印象としては「うわー、酷だなあ」と思ったわけで。若干13歳で自分のしたいこと、やりたいことをちゃんと口に出して、自分で自分の道を切り開け、ってやっぱ家族じゃないと言えない言葉だよなって思う。多分本人は「なんで自分だけこんな目に遭うんだ」って思ってるだろうと思う。あ、でもここの家族は確かにお姉さんたちがちょっとギョッとするような厳しいことを本人に投げつけたりするんだけど、基本的には「お前がやろうとしていることは、正しい方向か間違ってる方向かは分からないけど、応援するぞ」という気持ちが存分に伝わってきて、それもまたすごいなあ、と思っているわけだけど。

うーん、これって今後も取材するのかなあ~?
知りたいような気もするが、そうすることによって本人や家族が苦しむことにならないかなあ、とも思う。これは「この人・この家庭」の場合だし、その人の環境によって何が一番本人のためにいいことかは、人それぞれだと思うし、だから難しいんだよね。答えにたどり着くための方法は決して一つじゃない。いや、一つでは有り得ないからこそ難しい問題なわけで。

でも、そういう人を「受け入れる社会」というのが今よりももっと柔軟性があれば、少しは楽になれるのかな、という思いはある。多分、わたしが考えなければならないのはそこだと思う。

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コメント
子どもがまりあさんの同級生です。まりあさんのお母さんからメールが届いて番組をみました。
子ども達の間ではまりあさんが男の子みたいというのは小学校のころから普通に認識されていて今更「性同一性障害」といわれても「まりあならそうかも」という子ばかりのようですよ。
だから中学まではある程度友人関係は理解と認識の中にいると思います。
問題はこれからです。高校、大学、社会と……だけど認めてくれる仲間が少しでもいることを忘れないでいてほしいと思います。
Posted by: グレイス at 2009/11/04 01:31 URL [ 編集] | page top↑
>グレイスさん
初めまして!
コメントどうも有り難うございます。

あの番組は、まりあさん家族にとっては身近な人には見てもらいたかった番組だったんじゃないかなあ~と思ってます。
グレイスさんのコメントでは、今、地元では(中学校の校区の範囲内ということですが)それなりに受け入れられているようで、その点が分かってとてもよかったな、と思う反面、やはりおっしゃるように今後、高校、大学、社会に出てから、、と自分の世界が広がるたびにいろいろな困難と直面せざるを得ないと思われます。だから、そのために今後まだ2年半はあるのかな、この2年半はのびのびと過ごさせてあげたいですね。

ただ、聞くところによると性別違和はかなり揺らぐそうなので、そのとき、そのとき、本人が考えに考えて出した結論かも知れないけど、それが違ってくるようなこともあると思います。「そういうこともあるもんだ」と思って周囲は温かい目で見守ることも大切なことだと思います。

あと、鹿児島の事情ってよく分からないんですが、制服のない高校って存在するのでしょうか。東京都の場合、都立高の一部は制服がありません。わたしも制服のない高校に行ったのですが(別にそれで選んだわけじゃないですけど)、制服を着ることで苦しんでいるので、そういう高校があればなあ~と思っています。
Posted by: Ron at 2009/11/04 15:41 URL [ 編集] | page top↑
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