----- -- , --
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:-- | スポンサー広告 | page top↑
07-17 Fri , 2009
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2日目
今日は昼から「ボーイズ短編集」「ベイビー・ラブ」「ドロール」「トゥルー・ラブ?」の4本を観てきた。

この中で一番面白かったとわたしが感じたのは「ベイビー・ラブ」(フランス)。「ドロール」(アメリカ)はわたしの感覚で言うと「え、え、これでいいの?こっちに行っちゃうの???」って映画だったし、「トゥルー・ラブ?」(アメリカ)、途中から「なんだ、カミングアウト推奨映画か」って思っちゃって、つまらなくなったのと「ボーイズ短編集」は5本あったんだけど、ほとんど意味が分からず。あ、もちろん何本かは分かったんだけど、強烈に印象に残るものはなかった。

あーでもね。「ボーイズ短編集」に限っては、3年前のAQFF、この映画祭、2年前、今年と4つ、観てることになるんだけど、今まではほとんど短編映画でも「男の裸」が映されていたにもかかわらず、今年は逆にほとんどなかった。。これは、選ぶ方の問題かも知れないし、別の理由かも知れないけど「あ、なんだか今年は違うなあ」と感じたことだった。

さて、わたしが今日、一番気に入ったのは「ベイビー・ラブ」ってフランスの映画なんだけど、フランスってPACS法はあるんだけど、同性愛者同士のカップルに養子縁組はできないことになっている。ただし、独身で審査を受ければ養子縁組できるようになった、って以前、パリ市長ベルトラン・ドラノエ(彼はゲイとカミングアウトしている)の自叙伝を読んだことがあるんだけど、独身の彼は養子縁組するためにいろいろな法的手続きをとっていたんだけど、直前で止めた、というようなことが書いてあった。その点で言うと、独身で同性愛者だと養子縁組できたはずなんだけど、なぜかこの映画では独身でもゲイと分かると許可が下りない、ということになっている。それがちょっと「??」だった。彼女曰く「パートナーがいるってことが分かると、PACS法では養子縁組できないからじゃない」っていうけど、でも、親権が二親にできないってことだけで、片親で何か問題があるのかな~という感じはするんだけどね。ちょっとそこら辺のことは大いに疑問だったんだけど、まぁ、そういうもんだと思って観てて。

しかし、昨日はスペイン・キューバ合作の「苺とチョコレート」をなんとなく思い出しながら観たけど、今日は台湾・アメリカ合作の「ウエディング・バンケット」を彷彿とさせる内容ではあった。

でもね、「ウエディング・バンケット」はアメリカの永住権を持つ香港人と危ういところで不法滞在になってしまう香港人女性が市民権欲しさに「偽装結婚する」という話だったが、この話は違うの。もうね、周囲に「カミングアウト」してることが当たり前の世界。しかもパートナーも紹介済みなの。

って、これだけじゃ分からんだろうから説明すると、フランス人で小児科医をやっているゲイ男性が裁判官(だと思う、あの格好は)のゲイ男性とずっと同居していたんだけれど、小児科医の方が「やっぱり自分たちの子供が欲しい!育てたい!」って言いだして、でも裁判官の方が「自分は子供が嫌いだから子供を持つのなら別れる」って一旦は分かれちゃうのね。

小児科医は、最初は独身を装って(?)コーディネーターの面接を受けてもうちょっとのところで許可されるところだったのに、隠し忘れていたパートナーとのキス写真を見られて「アナタはダメです」と断わられたり、ネットで子供を欲しがっているレズビアンカップルと面接をしたり、いろいろやるんだけどなかなか条件が合わず、ふとしたことで知り合ったアルゼンチンの女性に「自分の子供を産んでくれ」と頼むんだけど、最初は拒否した女性も、やはり市民権欲しさに偽装結婚(と言うのだろうか)をすることになり、しかし、アルゼンチン女性の方は親を安心させるために「結婚式をしたい」という。

問題は小児科医の方で、彼は家族にカミングアウトはおろか、裁判官の彼もパートナーとして紹介してたもんだから、親は「長年かかってゲイと言うこと受け入れたのに、今度は結婚するの?それも女性と??」と驚くし、兄弟(姉とその配偶者?)は「正気の沙汰じゃない」みたいに言うし。。その子供たちは「こないだの男の人はなんで今日来ないの~?」なんて聞くし、この場面を観て「うわー、ここまで進んでるんだ、すごいなあ~」って単純に思いながら観ていた。

で、何は何でも子作り、と思って産婦人科(小児科医の隣で開業している独身女性。notレズビアン)のところに検査をしに行くと、なんと、、、その小児科医は「無精子症」で子供が作れない、と言うことが分かる(笑)そこで、考えて考えた挙げ句、元パートナーの男性に「ドナーになってくれ」と頼み。。

ってここまででもものすごく面白いでしょ。この映画、同性愛者に対する人権が最も進んでいるヨーロッパらしい映画だよなあ~って思ってね。ただ、結局よりが戻った小児科医と裁判官カップルが、生まれたばかりの子供を見て「僕がパパだよ」とか「名前はなんて付けようか」とか、子供を持つことが嫌だった裁判官の方さえ、自分の血が繋がっているからか、もうメロメロで。そのような「幸せな姿」を映し出している画面の遠くの方には別室から二人の様子を観て切なそうな顔をしている母親(代理母)が映っていて。。「やはりゲイカップルが子供を持つことはレズビアンカップル以上に難しいことなんだなー」って改めて感じてね。

しかしこの映画はレズビアン&ゲイ映画祭だけの上映ではもったいない気がした。同性愛者が受け入れられている世界、独身でも養子縁組で子供が持てる世界(結局、独身の産婦人科医も子供が欲しくなって、コーディネーターの面接を受けたんだけど、それが小児科医の回答と全く同じだった!ってところに大笑い)、あー、こんな世界があるんだなあって素直に感動したし、すごく笑えたし。

この映画はフィクションでは今のところ一番面白かったと感じたな。

「ドロール」は、映画祭のパンフレットに「テルマ&ルイーズをしのぐ」って書いてあったんで、正直観る気はしなかったんだけど、まーでも最後の方の説明に「ブラック・コメディー」って書いてあったんで観てみた。「テルマ&ルイーズ」は有名な映画だけど、あれは夫を殺して、警察から逃げて逃げて逃げまくって、最後にはグランドキャニオンかどっかへ飛び込む、って映画だったでしょう。もう、あれを観るとわたしは苦しくてね。だから有名だけどあんまり好きじゃない映画なんだけど。

この「ドロール」という映画。確かに夫を殺してしまう。この夫、家の中ではDVで人種差別主義者、しかし仕事場では気の弱そうに縮こまって働いている男、というなんというか、ある意味男性の「ステレオタイプ」みたいな男性でね。ある日、黒人女性の化粧品販売員が隣に引っ越してくるんだけど、奥さんがだんだんこの人好きになっちゃうの。で、ある日、家のベッドの中でいちゃついてるところをダンナに見つかり、銃で撃たれるところを逆に銃で撃ってしまって殺してしまう。ここまではだいたい「テルマ&ルイーズ」に似てるんだけど、違うところは、女二人で車に乗って逃げる、んじゃなく、女二人+子供2人で逃げる、というところが全然違う。

しかも、警察は一切追ってこない(笑)行き着いたところは化粧品販売の総元締めをやっている黒人女性の家(というか大邸宅)で、夫の処理は「芸術家」と称する人たち(しかもマッチョのゲイ)に任せ、しかもその黒人女性も、夫を殺したという女性に向かって「ねえ、アナタはダンナを愛してて殺したの?わたしはダンナを愛していたのに殺してしまったの。警察署長と不倫をしているところを見つかって。でも、浮気相手が警察署長だったので、警察署長も奥さんには知らせたくなかったので、罪にも何もなってないの」とか、なんか話がめちゃくちゃな方向に。しかも、子供たちはそこで化粧の仕方を習ったり(子供のうち、上の女の子はバリバリヘテロなんだけど、下の男の子はどうやらゲイなの)父親に暴力をふるわれたりしたことを思い出して、でも「父親も悲しい人だったよね」となぜか理解される父親に。しかも「最後に化粧をしてあげよう」といって子供たちがした化粧はまるでドラァグクイーンのような死に化粧だった。。

で、それを埋めるところまで「芸術家」の人たちが担架に乗って運ぶんだけど、なんと、そこには複数の十字架が!!ってことは、ここは何人死人が埋まっとるちゅーねん!と突っ込みを入れたくなるような感じで。そして女性二人は「やっと二人きりになれたわね」とベッドの上で言い合い。。そこからのシーンに大いに期待してたのにぃ~!!!わたしも「やっと子供に見つからない二人だけのシーンだよね」って期待してたのにぃ~!!すぐそこから場面が変わってしまった。チッ(-o-)

しかし、この映画はどことな~く、男に対して恨みを持っているフェミニストの人を彷彿させるような感じがそこはかとなく漂ってきたのだが。。しかも、その化粧品販売の大元締めの大邸宅は紫色というか、ラベンダー色がふんだんに使われてて、なんかここにも「ん?ちょっとフェミ入ってる?」という感じがしたのよね。。で、最後は女だけの世界、あ、若干1名男の子や「芸術家」たちがいるけど、彼らは全員「ゲイ」だしね。。なんかそう考えるとちょっと怖い感じもするなあ(苦笑)

ただ、話がどんどん現実的な方向から逸れていくので、わたしにとってはイマイチな作品だったのは確か。「えー、なんでそうなっちゃうの~?あれ~???」みたいな感じ(笑)

「トゥルー・ラブ?」はねー、最初書いたとおり「カミングアウト推奨映画」。わたしはドキュメンタリーで観る分はいいんだけど、創作映画でこれをやられるとちょっと興醒めする。ただし、やっぱり同性の結婚式っていいなあ~って、そこはもう自分の中での憧れなんだけどね。それを除いては「自分に素直に行きましょう」これがスローガン。

んー、やっぱね。こうみてみると、最早「カミングアウトなんて問題にならない」ヨーロッパと、「カミングアウトしないとまだまだ権利は得られないんだ」というアメリカと、やっぱり随分違うなと思って。そういう点でね、ま、この映画祭はあんまりアジアの作品はないんだけれども、性的少数者の先進国、途上国、何の権利もない国、いや、逆に犯罪になってしまう国の話を観られると思うとね、やっぱ貴重だと思うんだよね。

で、アジアの方はどうやら9月にAQFFがあるらしいので、こちらも期待。

さて、明日は「プレリュード」の日。でも本番終わったら、映画祭会場に行ってこないだバルト9で観た「アウトレイジ」をもう一回観る予定。

テーマ:性的少数者(LGBTIQ) - ジャンル:日記

23:27 | (性的少数者)映画のこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<プレリュードと「アウトレイジ」 | ホーム | ゲイコメディーという映画の分野>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://rontako.blog39.fc2.com/tb.php/1223-f39bd29c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
AX
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。