07-17 Fri , 2009
ゲイコメディーという映画の分野
国際レズビアン&ゲイ映画祭も、青山のスパイラルホールでは今日が初日。「シェフズ・スペシャル」というスペイン映画だったんだけど、コメディ映画(でいいのかな。わたしは映画の分類法についてはよく分からないけど)で、難しい顔して「あれはどうなったの?これはどういう意味?」って全く思わず、スッと頭の中に入ってきてしかも、大笑いできたところがたくさんあった映画って、もしかしてレズビアン&ゲイ映画では初めてのことだったかも。

とはいえ、ストーリー的には安易な部分も多かったので、5段階のうちの4くらいか。

スペイン映画だからか、観ているとなんとなく「苺とチョコレート」を思い出しながら観ていた。あ、でも「苺とチョコレート」はスペインとキューバ合作の映画で、しかも舞台はキューバなので、違うと言えば違うのだが、なんというか、登場人物の恋愛に対する奔放さとか、そういうのが「苺とチョコレート」と似ているような気がした。主人公の「ゲイっぽい」話し方もよく似ていたからか。

しかし、いろいろな場面で笑ったが、笑いながらも、これはいくつかの「笑い」に分類できるのではないかと思いつつ観ていた。

一つ目は「あれ、この人ゲイだったんだという笑い」
二つ目は「周りがヘテロだと思い込んでいるので、それと会話などが食い違っている笑い」
三つ目は「全く関係ない話を自分で勝手に『カミングアウト』の話にしてしまう笑い」
四つ目は「ノンケが『ゲイはすべてこうなんだ』というステレオタイプの思い込みに対する笑い」
五つ目は「性的少数者とは関係のない普通の話の笑い」

大まかに分けるとこのくらいかな。
この映画を観ながら、果たして将来はこのうちのいくつかではそれが「当たり前」すぎて笑えなくなる日が来るのかなあ~、、と思いつつ観ていた。

「ゲイである自分を笑う」ことと「(ノンケが)ゲイだと言うことで笑う笑い」というのは、明らかに違ったもので、しかし、この映画では「ノンケの持っているホモに対する認識ってステレオタイプ過ぎて馬鹿げてるよね」という笑いになっている。この主人公の両親は二人とも主人公がゲイであることを受け入れてるのかどうかはよく分からない。いや、受け入れてるんだろうけど、ゲイとはどんなものであるか、と思っているのは「ステレオタイプ」なゲイであって、だから、主人公とその子供がお互い気持ちが通じ合い、抱き合っているところを見て「お前ったら、子供にまで手を出してはいけないって言ったでしょ」みたいな。「抱き合っている」=「ゲイ関係である」という安易な図式を持ち出すことによって、そのこと自体を笑ってしまおう、という狙いだ。

でもこういうのって将来的にはどうなんだろうね~?って思う。
例えばあと30年後にこの映画を観たとして「あー、なんだかこういう時代もあったんだわあ」って思えるような時が来るのか。それとも「んー、いろいろ物事は進んだけれど、やっぱりこういう笑いって時代を超えた共通なものがあるんだね」と思うか。

実はわたしはこっちの方がとても興味があったりする。

なので、ホントはこれは「あー、観て面白かった」で済ませられる映画だとは思うんだけど、笑っているうちに「あれ、あれ」って引っかかってきたので、ちょっとそれをまとめてみた。

テーマ:性的少数者(LGBTIQ) - ジャンル:日記

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コメント
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Posted by: at 2009/07/17 11:16 [ 編集] | page top↑
あ、その節はどもですー。
そーいうことがあったんですね。わたしは気が付きませんでした(苦笑)
来年は是非参加、考えてみて下さいね。
コメント、ありがとう。
またどこかで会ったら声かけてみて下さい。
Posted by: ron at 2009/07/22 12:50 URL [ 編集] | page top↑
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