09-08 Sat , 2007
デモ行進に参加した
UNFUCK







昨日の昼に家でカップ麺(以前、スーパーで買った)を食べたいたら、ホストの人に「今日のシドニー市内はまるでホロコーストのようで誰もいなかった」「車を運転していたら、検問にたくさん引っかかった」「明日、デモ行進があるんだけど来ないか」と言われた。「何のデモ行進?」と聞くと「APECとブッシュにNOというデモ行進だ」と言われたので、ふうんと思ったが、そのときはデモ行進はどこからどこまで歩くのかとか、何時から何時までやるのかとか、家を出るのは何時かとか、そういう基本的なことを聞いておいて、返事は明確にはしなかった。が、その後、彼女に「デモ行進やるんだってさ」と言ったら「ろんたこは、APECの事情はよく分からないかもしれないけど、ブッシュは嫌いでしょ。行ってきたら」と言われて、一体どういう組織がやってるのかとか、どういう人たちが集まっているのかとか、そこら辺のことも知りたいなと思って、夕食前だったかな「明日、デモ行進に参加したい」とホストの人に言った。そうしたら、すごく喜んでくれた(苦笑)

夜、ホストの人が「今日はインターネットにつながらない。これもAPECのせいだ」と怒っていたけど、以前、ニュースを見ていて「ガソリンの値段が上がっている」と言っていたから「なんで値段が上がっているのか」と聞いたら「APECのせいだ」と言うから「なんでAPEC?」と聞いたら「それは自分の方が知りたい」と言われてしまって。。なんだか全部APECのせいなのね、と思っていた。

今朝起きて、車でシドニー市内へ。ホストの人と同居人、そして行きがけに友達をピックアップして行った。途中、壊されている信号機などを見かけた。それを見たホストの人は「ウェルダン、ウェルダン」と喜んでいて。。正直怖いと思った(苦笑)デモ行進をするのはタウンホールからと言うことだったけど、途中で既にデモ行進をしている人たちがいたので、そこに紛れ込む。というか、まずびっくりしたのは、そこにいた人たちが、どう見ても高校生にしか見えないほど若かったこと。彼らはラップ調のリズムでいろいろ叫びながら(残念ながら、少ししか聞き取れなかった)歩いているんだけど、なんと言うか、、慣れてるのよね。で、どうもAPECについてというよりは「戦争反対」を叫んでいた。「誰が戦争を止められるか?」(Who can stop the war?)「私たちが止められる」(We can stop the war.)と言うのが印象的だった。あとは仕切りに「ブッシュとジョン・ハワードはテロリストだ」と叫んでいたな。

どうやらこれがデモ行進なのかと思ったら、違ったみたいで。彼らと共にタウンホールの駅まで行った。そこには人が集まっている。また、たくさんの人が集まってくる。わたしたちの後から次々と旗やプラカードを持った人たちのデモ行進の列が来るんだけど、一体、何の組織なのかさっぱり分からない。わたしたちは歩道を歩いていたんだけど、そのデモ行進は人がいっぱいいて、どうやら道路を歩いてきたようだ。

タウンホールの前の教会(←多分。まだ何の建物なのかよく分からない)の前でボーっとしていたら突然「Homophobia」という文字が見えたので「あれっ?」と思ったら横断幕にピンクトライアングルの上から「Homophobia aids war」って書いてあった。なんとゲイ団体も参加していたのね。これにはびっくりした。一見、なんも関係ないと思っていたものって繋がってるものなのね。取り敢えず配っていたチラシをもらって、あとは署名を募っていたので、署名した。わたしが日本から来たと言ったら、えらく喜ばれた(笑)やはり彼らも何らかのレインボーカラーを身に着けていた。例えば、ジーンズのベルトとかね。ただ、レインボーカラーって、平和の象徴でもあるから、ここかしこでレインボーカラーを見かけた。なんかね、これを見ると正直ホッとする自分がいた(笑)ホストの人に「ここにいるか、それともわたしたちに付いて来るか?」と言われたので「付いて行く」と答え(だって、いきなり怖いじゃん(笑))、少し離れたところに移動した。そうしたら、集会が始まった。

うーん。。いろいろな人が話したんだろうけど、今のわたしの言語理解能力を超えていた。。ただ分かったのはここの人たちは「APEC=ブッシュ」「ブッシュが来なければこんなに市内が閉鎖されることはなかった」「ブッシュ=イラク戦争=戦争反対」ということで集まっているらしかった。

話がよく分からなかったので、参加している人たちを観察していた。本当に老若男女を問わず、だった。中には子供を抱いたお母さんらしき人もいたし、お父さんらしき人もいた(ただし、お父さんとお母さんと子供、という組み合わせはわたしは見なかった)。小学生か中学生かよく分からないけど、そういう子供も親と一緒に来ていた。それから、若い人たち、お年寄り。彼らは本当にいろいろなプラカードを作って持ってきていた。やはり「戦争反対」系が多かったかな。ただ、少し気になったのは白人系が圧倒的に多いことね。シドニー市内を歩いていると、ホント、様々な人たちがいる。まぁ、中には観光客も多いんだろうけど。これは一体どういうことなんだろうなあと思って考えていた。

集会では怒っている人が多いと思った。なんせ、何を言っているのかほとんど分からないので、どういう口調で話しているかで推測するしかない。演説の切れ目ではほとんど参加者からの拍手が聞こえる。うー、、何を言っているのかよく分からない自分がすごく悔しかった。

あと、取材陣がものすごく多かった。取材かどうかは分からなかったが、上空にはヘリコプターが飛び交っていた。そうそう、行く先々で警官もビデオカメラでデモ行進の模様を撮っていた。あれで誰が参加したかを解析するんじゃないだろうな。。

最後に主催者側でデモ行進参加者の人数が発表された。なんと1万人(10千人と言っていたので、そうよね)だと言う。ホストの人は「警察は当初、1千人しか参加しないだろうと言っていた」と言っていた。

その後、タウンホールからPark st.に沿って、ハイド・パークまで参加者がデモ行進をした。これが本当の公式(?)なデモ行進なんだろうと思った。しかしね、なんというか、かなりゆる~いデモ行進なのよね。整然と列を作って歩くんじゃなくて、適当なのよ。道の左側で太鼓や空き缶などの「鳴り物」を叩いて、その周りに踊りながら行進していたり、そのすぐ右側では赤い旗を持った人たちがシュプレヒコールをあげながら行進していたり、なんかまとまっているのかまとまっていないのかよく分からない感じ。踊っている人や太鼓を叩いている人たちは、本当に楽しそうでちょっと不思議だった。アフリカに住んでいる人たちなんかは、楽しいときも悲しいときも音楽を使って表現すると聞いたことがあるが。なんかそれに似たようなものなのかな。

最後は公園に着いて、そこで流れ解散。なんだかあっ気なかった。そこでホストの人は仕事があるからと言うので別れて、わたしは一人で昼ごはんを食べた。確かに今日のシドニーは警官がたくさんいて、道がところどころ封鎖されている。向こうに渡りたいと思っても渡れない状況にある。これは、市民だったら怒るだろうなと感じた。

だけど例えば日本でサミットが行われた場合って、たとえ東京で行われようが東京都全体の道が封鎖されるわけではなく、テレビで見て初めて「ああ、こんなこともやってんのか」程度の感覚しかないので、実に不思議なのよね。多分、永田町辺りはすごいんだろうけど、本当に規制されるのはごく一部なわけで。一般市民が生活を阻害されたと感じることはほとんどない、日本(いや、東京?)の場合は。なんでこんなに物々しく警備をしているのかと言う印象は否めない。まぁ、そのどれもこれもブッシュのせいとシドニーの人たちは言うんだろうけどね(苦笑)

しかし、参加者1万人かーと思い返してみたら、、今年の東京プライドパレード(これはパレードと称しているが、多分、警察ではデモ行進扱い)でさえ参加者2,800人(沿道参加者1,500人を含め4,300人と東京プライド側は発表)ではないか。この差は何なんだろうと思って唖然とした。東京都民だけでも1,000万人はいるのだ。かたやシドニー市民は何十万人しかいないだろう、多分。なんという差なのか。主催者側の発表は多めに発表するだろうから、1万人というのはすごくきつく見て5,000人~10,000人の間。にしても、東京プライドパレードの全参加者よりも2倍は多い。しかも、東京プライドパレードでもそうだったが、今年のIDAHOのイベントの参加者はやけに外国人が多いなあと感じていて。。そうそう、こういうイベントの参加者って外国人が多いなあと思っていたのよね。これって基本的な人権意識の違いなんだろうかと少し考えてしまった。

確かに日本のデモ行進(東京プライドパレードはデモ行進って感じはしないけど)とはぜんぜん違って、なんかゆる~い連帯感があること、さまざまな団体が参加している(と思われる)こと、親が子供を連れていて、そういう場で人権感覚を養っているのだろうと思われること、ああ、あとは演説の場所で平気で「resist」「protest」「resistance」「right」って言葉が使われるのだ。彼らにとってはこのようなことは当たり前の感覚で、当たり前の要求をしているに過ぎないのだろうと強く感じた。まず日本では「抵抗」とか「反対」って言ったら、いい意味には取られない。小泉反対派が「抵抗勢力」と呼ばれてどんどん印象を悪くしていったのがいい例だ。そして、日本の場合、デモ行進をするのはごく一部の人たちで、しかもそういう人たちはとても特殊だと思っているし、実際にもそうなんだろう(と思う)。そしてそういうデモ行進に参加している人たちは一様に顔が固く、怒りに満ちた顔で歩いているという印象がわたしの中にはある。だから、そんなところには参加したくないと思うのは、ある意味当然のことじゃないかと思ったりする。それよりもこんな風に平和団体だけではない人たちが、ごく当たり前な顔をして楽しみながら参加するようなデモ行進が日本にも存在すれば(東京プライドパレードなんかはこれに近いものを感じるが、しかし既にマルディグラは完全なお祭りだからなあ)、一般市民の人たちの中でも割と人権意識や自分たちの権利意識が身近なものに感じられるのではないかと思った。まぁ、ちょっとしたカルチャー・ショックではあった。もしかしたらここに来て初めて感じた大きなカルチャー・ショックだったかも知れない。

今日見たプラカードの中で一番印象的だったもの。

「This is my democratic right」

【画像】デモ行進で買ったバッヂ。「UNFUCK」とは「解決する」みたいな意味らしい(?)

テーマ:留学日記 - ジャンル:日記

13:53 | 留学中のこと | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<やっとネットに繋がった | ホーム | 便りのないのは>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
この記事へのトラックバックURL
http://rontako.blog39.fc2.com/tb.php/111-00021aab
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
AX