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12-17 Wed , 2008
偽善者でいい、って思うんだ
というわけで、昨日の日記に書いたように「ポエトリー・リーディング Think About AIDS」に行ってきた。

事前に彼女がTOKYO FMの位置を調べたはずなのに、、というか、調べたのは「FM東京通り」だったために、半蔵門の駅を降りてからTOKYO FMに着くまでに3分で着くはずが30分歩いた。「FM東京通り」を何往復したことか、、、結局、適当なお店屋さんに入って「TOKYO FMはどこですか?」と聞いて、初めて分かった。

。。まぁ、下調べを全くしなかったわたしも悪いんだけど。

18時30分開場ってことで、それまでに集まった人は整理券の番号順に入場できるけど、18時30分を過ぎたら整理番号関係なしでってハガキに書いてあったから「あー、これじゃ間に合わない」って思ったら、着いたとき、まだ60番台が呼ばれてたんで、助かった。わたしの整理番号は91番だったので。

で、中に入ると、、あら。知ってる顔が結構いる(笑)「Ronさーん、頭、ボサボサ!」って言われちゃったわ(苦笑)そうなのだー。なんか最近、中途半端に髪の毛が伸びて、どうにもならないので、もー全然手入れしてないって言うか、毎日夜に洗って乾かしてそのまま。今切ると、また1ヶ月後に切らなきゃいけないし、今は我慢のときよ、ろんた子!人に何言われようが耐えるのよ!!(爆)

てなわけで、中に入って椅子に座る。お客さんは「Living Together Lounge」のときと比べると圧倒的に女の人が多かった。まー、わたしらみたいにレズビアンカップルとも思えなかったけど。。まぁ見た目じゃ分かんないからね(笑)で、椅子の上には前に配られた「FACE TO REAL」の冊子、

P1020819.jpg


これも前に配られた「"REAL"Living Together」の冊子、

P1020820.jpg


それから、今度はキース・ヘリングのコンドームじゃなくて、アニエスベーとかいうところが配ってるコンドーム(ハガキ付き)

P1020821.jpg


が置いてあった。しかし「FACE TO REAL」も「REAL"Living Together」も中身がゲイ向けなんだよねー。いきなり「バリタチ≠安全」って言われても、理解できるのかなあ~?って感じがしたよ(笑)あ、あとこないだaktaで「Episode from OURDAYS」で展示されていた1人のHIV陽性者が書いた手記もホールの外にまた展示されていた。

19時きっかりにイベントは始まった。世界エイズデーの12月1日の週にTOKYO FMでやった「BIBLE」という番組で、司会の箭内さん(クリエイティブディレクターって人らしい)があの番組が始まったときと同じ、みかさん、という人の手記を読んだ。

正直、今回、読まれた感染者の手記は、もう全部知っているもので、だからわたしが初めて聞いたときに受けたショック、みたいなのはもうないんだけどね。

朗読とライブイベントで、なんか一番盛り上がったのは、福原美穂って人が歌ったときだったんだけど。わたし、福原って言えば、福原愛しか知らなくて、この人が出てきても「え、誰これ?」って感じだった(笑)ただ、この人が曲間に言った「自分は歌うことによって伝えていきたい」「歌を歌うことで稼いだお金を寄付したりしたい」って言ってて、そしてふと「偽善者みたいだけど」って言ったところがものすごーく印象に残っている。

あのね、この人が歌う前に品川って人(この人、お笑いの人らしいんだけど、例によってわたしは知らない(^^;)と菊川怜(この人は知ってる)が朗読したのね。これは「Living Together Lounge」と同じなんだけどさ、どうして自分はこの手記を読んだのか、その感想を語るのだけれど。。「Living Together Lounge」は、前も書いたけど「ゲイであることが前提」って雰囲気なのね。そして、その上で個人的な話をするので、例えば自分の周囲のHIV+の人の話だとか、割とHIV+の人って身近に感じられるのよ。だから聞いてて「あー、なるほどね」ってことが多い。それがね、この2人はこれに出るまでHIV/AIDSのことについて、何にも考えたことがない、って人たちだったのね。その人たちがね、言うのは「今まで自分はHIV/AIDSのことなんか知らなかった。だから、これから勉強していきたい」っていうものだったの。

いや、それはそれでもちろん、一つのきっかけだったわけだからいいと思う。けど、正直言って「何を話していいのかよく分かりません」という雰囲気がバリバリだった。何かうっかり話そうなら、誰かを傷つけてしまうかも知れない、偽善者と思われるかも知れない、そんな感じだった。ちょっと見ていてね、かわいそうな感じもしたんだ。困っているのがありありと分かるんだもの。

でね、それからこの福原って人がMCのときにちらっと「偽善者みたいかも知れないけど」って言ったとき、あ、この人とても素直で正直な人なんだなと思うと同時に、わたしは「偽善者のどこが悪い?それでいいじゃん」って思ったんだ。

わたしがこういうところに出かけていって、いろいろ思ったことをブログに書く。これだって十分に偽善的な行為だ。特にレズビアンはHIV/AIDSと最も遠いところにいる。それなのになぜHIV/AIDSに対して関心を持つの?と言われたら「自分がHIV/AIDSにかかる可能性は少ないだろうけど、でもこれはやっぱり『LGBTの問題』だから」と答えるだろう。十分に偽善的だ。わたしはこのようなところに出かけて、ブログに「こういうことがありました」と書く、その行為はもしかしたら自慰行為かも知れない。けど、わたしはそういわれても構わない。なぜかって、わたしの存在自体が偽善の塊だからだ。

ま、自分のことはこの際置いておこう(笑)

その後、箭内さんと椿姫彩菜さん、内田春菊さんと立て続けに朗読されたんだけど。この3人の朗読は結構グッと来た。箭内さんは拠点病院でない近所の医者にインフルエンザの予防注射を受けに行ったときの手記、椿姫さんは両親へセクシュアリティーとともにHIV+をカミングアウトしたときの手記、そして、内田さんは大阪のPLuS+に行ったときの元彼とのやりとりの手記をそれぞれ朗読したんだけど、ま、その内容は既にわたしは読んだことがあるものだってのは上に書いたけど。でもこの手記はどれも読んだとき、ぐっと来るものだったわけだけど、わたしにとっても。

会場に来ていた、おそらくこの手記を初めて聞いた人は一体、どんなことを思ったのかな、ってちょっと思った。読まれた手記はすべてゲイの人のものであったけれども、そんなのは通り越して、ちゃんと伝わってるよね、って。箭内さんの読んだ手記は「ゴメン」という言葉がキーワードになっていたけれども、「ゴメン」というのは、人に謝るためにだけある言葉じゃないんだってね。自分を正当化させるための「ゴメン」だってあるんだよね。箭内さんはクリスマスも正月も誕生日もくそくらえー!って思う方だって自分で言ってたけど、それでもあの「クリスマス」が出てくる手記を選んだのは、この「ゴメン」に含まれる意味に気づかされて心を動かされたんだろう。

椿姫さんの話は、彼女自身まだ20代だというのに、やはり性同一性障害で苦しんだ経験があるためか、年の割には言葉に重みがあったと感じた。何か一つのことで苦しんできた人は、別の立場に立つ人に対しても、想像力で共感ができるんだろう。それは同性愛者であるわたしも、ある程度、同じことが言えるのかも知れない。彼女は「一寸先は闇とも言うが、でも光かも知れない。自分もこの先どうなるか全然分からないけど、でも、一緒に生きていきましょう」みたいな内容だった。

内田さんは、、14年前にHIV/AIDSの写真展(?)があったときに、アメリカから来たHIV+の女の人と直接会って話を聞いたそうだ。その人は「自分のような思いをする人をもうこの世から出したくないから、自分のできることは何でもやる」と言い、たとえばどういうSEXをするかとか、丁寧に話してくれたそうだ。そのときにシートを使うとか言ってたってことで、多分、それはデンタルダムのことなんだろうなーと思いつつ聞いてた。クンニリングスをするときに、相手の膣分泌液が自分と接触しないようにデンタルダムっていう、ゴムのシートがあるんだけど、それを局部に当ててから舐めるのね。ただ、、デンタルダムってコンドームに比べると結構厚いのね。もっと薄いデンタルダムがあるといいのに、って思うんだけど。まぁ、代わりにコンドームを引き裂いて使っても構わないと思うけど。。でもコンドームって潤滑油が塗ってあって、そこはちょっと、、って感じがする。

もちろん、このしゃべってたHIV+の女の人のセクシュアリティーは分からない。けど、そうやって「もう自分のような悲しい思いをさせないために」わざわざ自分が出て行って話すと言う行為をもう14年前にやってたんだね。。「その彼女、今はどうしてるかな」と内田さんは言ってたけど。しかし、彼女にもいろいろあったようで(親から性的虐待を受けていたとか)、淡々と話しているんだけど、やっぱり言葉に重みがあって。。最後にね、「○○で、お健やかに、お過ごし下さい(○○を忘れたー)」って言いながら椅子を降りたのね。

そして、朗読が終わったあと箭内さんと椿姫さん、内田さん、あとTOKYO FMの柴田さんが一緒に話してたんだけど、内田さんがね「例えば、子宮筋腫があるって分かったとしても、それは自分の一部なんだから、排除しようって思うんじゃなくて、一緒に生きていこうって思うとまた変わってくるんじゃないですかね」って言ったんだ。わたしは今のわたしを振り返って考えたよ。今、わたしは四六時中、歯がおかしく、唾液も変な状態なんだけど、これとともに生きようって思えるかなって。でもね、わたしの答えはやっぱりNOなのだ。わたしはこれと共には生きられない。起きている間中、気になって気になってしかたがない。一時も忘れる間がない。そんな状態のものを抱えててね、それとともに一緒に暮らす、なんて悠長なことは言っていられないよ、と思ったんだ。

だからといって内田さんの意見を否定するつもりもない。ものによっては、それはありうることだと思うから。そしてわたしもある時期になったら、この病気と共存していく覚悟ができるのかも知れない。

このイベントはね、確かにいつもclub ArcHでやってる「Living Together Lounge」とは全く違ってた。そりゃ当たり前だよね。おそらく昨日来てた人のほとんどはノンケだろうから。だから、いつも(といっても2回しか行ったことないが)「Living Together Lounge」では「あー、そうか」とか「あー、なるほど」とこちらの知識を増やしてくれるようなイベントじゃなくて、本当に本当に「入り口」なんだと思う。

けど、こうやって多くの異性愛者の前でHIV+の人の手記が読まれることなんて、多分、ほとんどないだろうし、来ていた人は、もしかするとHIV/AIDSじゃなくて、ゲスト目当てで来た人もいるかも知れないけど、でも、ちょっとだけHIV/AIDSのことも今後、考えていって欲しいな、と思った。決して人ごとなんかじゃないしね。それにHIVを持っている人もそうじゃない人も、それから分からない人ももう一緒に生きている、すなわち「Living Together」なんだからね。

そしてあの場でみな「朗読するのは新鮮だ」って言ってたけど、どうして手記を書いた本人が直接読まないかってことも知って欲しい。まだ、HIV/AIDSに感染していることを公にできる人は限られているのだ。だから、自分の書いたものを自分で読むことはできないのだ。これが、今の日本のHIV/AIDSを取り巻く現状なのだと。

【追記】今日と明日の16時30分からの「BIBLE」では、昨日の模様が流されるようです。また、このイベントの様子は来年の1月(日にちは未定)、1時間番組が組まれるということです。

テーマ:同性愛 - ジャンル:日記

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