04-07 Tue , 2015
忙しい!のと「お知らせ」
旅行から帰ってきてしばらくは何も用事はなかったんだけど、3月終わり辺りからなんだかいろんなことが積み重なって、とてもとても忙しくなってきてしまった。なので、ブログがなかなか更新できない。旅行記も途中だし、息苦しいのも実はまだ続いてるので(とてもしつこい)、そのことについても書きたいんだけど。。

取り敢えず、自分のやってることで表に見えること。お馴染み、新宿二丁目のaktaでやります。

PART1 渋谷区と同性愛の謎のカ・ン・ケ・イ展
16:00-22:00

2014年の東京レインボーウィーク発行冊子で取り上げられた、竹内久美子著『同性愛の謎』(2012、文春新書)に書かれているLGBTにまつわる想像や妄想や期待や偏見に対する盛大なツッコミと、渋谷区による公園封鎖や野宿者排除を含めた浄化政策について批判的な視点での情報共有、おすすめ関連書籍の紹介の展示です。

誰の場や権利が奪われ、それがどのように正当化され、わたしたちがどう関与しているかを考えます。

イベント:LGBT力☆リッチ&プア~ダイバーシティの謎 4/11(土)16:30~19:30
主催:フツーのLGBTをクィアする
http://www.akta.jp/schedule/index.html

予定ではaktaの壁にパネルを11枚作って貼るんだけど、わたしはそのうち「同性愛者、両性愛者に対する偏見」という項目を担当しています。昨日の夜はそのパネルを作りに行ってきたところ。

それから、11日のイベント「LGBT力☆リッチ&プア~ダイバーシティの謎」でも今のところ、話す予定。ていうか、全然これに出るつもりはなかったんですけど(笑)リレートークという感じで、今のところわたしを含めて4人で話すことになってるのかなー。一人一人テーマは違ってて、わたしは「中野区」について話します。

といっても、正直、話せるのかなという気はしてて、よく分かんないので「予定」になってます。取り敢えず今回の渋谷のこれは、実は既に中野区ではできるようになってたんだよ、ってお話。だけど、渋谷区の条例で定められたことと中野区で今のところできることは、重なってるところもあるけどそうでないところもあり、一方的に渋谷区の批判にはしないつもりです(っていうか、こういうことやるとなんでも「反対してる」って思われるかも知れないけど、わたしは別に「反対」とは言ってなく、おかしいところもあると言ってるつもりなんだけどね。まぁ他の人はどうだかは知りませんが)。

あと、19日と25日に、わたしが所属してるレインボー・アクションって団体で、わたしが担当してる「かもカフェ」と「ちょこっと ゆるカフェ」というのをやります(っていうか「ゆるカフェ」「かもカフェ」はこれまで3年、毎月やってるけど)。

「ちょこっと ゆるカフェ」はパレードの合間の25日の夜にやります。対象は「地方からパレードを観に来た人」です。東京及びその近辺の人は少し遠慮して欲しいなと思ってます(東京及びその近辺の人には毎月やってるわけだから)。

詳細はここに(レインボー・アクションのブログに飛びます)。

第18回「かもカフェ」を開催します

「ちょこっと ゆるカフェ」を開催します●東京レインボープライドの合間の4月25日(土)18時半から、なかのZERO・和室にて

取り敢えずお知らせでした。
4月中はばたばたしてるので、あんまり記事が更新できないかも。
22:07 | (性的少数者)イベントなど | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
04-12 Sun , 2015
「えっ、中野区ってそうなの?」~"LGBT力☆リッチ&プア〜ダイバーシティの謎"で話したこと~
昨日の夕方、新宿二丁目のaktaで「LGBT力☆リッチ&プア〜ダイバーシティの謎」というイベントが行われたんだけど、その中でわたしは「えっ、中野区ってそうなの?」という題名で話をした。これは例の渋谷の条例(渋谷区男女平等及び多様性を推進する社会を推進する条例)ができたけれど、実はこれって既に中野区ではできるようになってるみたいよって、大雑把にいえばそういう話をするつもりだったのだけれど。

が、事前に調べて行くうちにどうやら「中野区だけじゃなく、もしかしたら日本に住んでるわたしたちにももう既にできることはあったのだ」ってことが分かってきた。もちろん、これは渋谷の条例と同じく法的拘束力はないけれど、でも、国が見解を出してたり、議会で質問、回答をもらっていることだったりするので、それなりに力はあるものだ。

なので、そういうことも含め、当日時間がなくて話しきれなかったこと(特に根拠の部分ではほとんど話をすることができなかった)、また、シナリオなしのぶっつけ本番でしゃべったので(わたし、こういうのでシナリオ作るの嫌いというのもあるが)言葉足らずなところがあったと思うので、あのとき自分は何を話したかったかということを記しておきます。

まず、渋谷の条例では「何ができるようになるのか」というのを、4月1日付け東京新聞に載ってた「東京都渋谷区が発行するパートナーシップ証明書の効力」という図を使って説明。この図は事前に区側が説明したものに基づいている。そこには

【有効】
・家族向け区営住宅への入居
【事業者が認めた場合は有効】
・入院時の面会や手術の同意書へのサイン
・企業からの結婚祝い金の支給
【効力なし】
・婚姻の証明、相続、配偶者控除など法律に基づく制度

と書いてある。しかし2月12日にこの条例がまだ案だったときに報道された「できること」は「アパート入居」と「病院での面会」が挙げられていた(そのときに書いたわたしの文章はここ。ここには共同通信で配信されたものを載せた)。これ、一つ一つを見ると微妙に異なっていて(例えばアパート入居は民間での家探しのことだし、区営住宅入居については区条例に基づくもの、入院時の面会にしたって、意識があるとき、意識不明なときで扱いが違う)、正確に言おうとするととても骨が折れることなんだけど、だけど、ここをしっかりしていないと「自分たちはどこまで何ができるか」がはっきりしない。なので、説明がすごく複雑になっちゃうかも知れないけど、一応書いておく。誰かの何かの参考になればと思います。ちなみに「★」マークが付いているものは「既にわたしたちができること」であり、「☆」マークが付いているものは「中野区でできること」になってます。

★わたしたちは既に、緊急時にはパートナーの安否について連絡をもらえることになっています。ただし、そのことを明記したものを災害時(事故時)に携帯しておかねばなりません★

わたしは随分前から「緊急連絡先カード」というものを財布の中に入れて持ってます。これは「わたしが事故にあって意識不明になったときにはこの人に連絡してね」というもので、そこにはパートナーの名前と連絡先が書いてあります。でもわたし、これって「お守り」みたいなものだろうって思ってた。けど、これについては厚生労働省が平成16年12月24日に「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」というものを出してて(その後2度改正されてて最新版は平成22年9月17日のもの)、その中の(2)第三者提供の例外②人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき(22-23ページ)に当たってます(②は機種依存文字だと思うけど、ここではそう書いてあるので許して下さい。②は「丸に2」です)。そこには例として「意識不明で身元不明の患者について、関係機関へ照会したり、家族又は関係者等からの安否確認に対して必要な情報提供を行う場合」「大規模災害等で医療機関に非常に多数の傷病者が一時に搬送され、家族等からの問い合わせに迅速に対応するためには、本人の同意を得るための作業を行うことが著しく不合理である場合」とあります。

そして、これについて、議会で質問をした人がいます。平成17年9月の大阪府議会定例会本会議において「同性パートナーもこの中に含まれるか」と聞いた人が。まぁ「大阪府」って時点でピンと来た人もいるだろうけど、尾辻かな子さんですね。わたし、この発言を読んで思わずうるっと来ちゃいました。本当は一連のやりとりを文章コピペしたかったんだけど、著作権がらみで許可を受けないとダメらしいので、取り敢えずそれは止めときます。で、尾辻さんはこの中で2つの質問をしています。「災害時に患者の情報を提供できる第三者の範囲に同性パートナーは含まれているか」ということと「府立の病院における同性パートナーの面接、病状説明等の取り扱いはどうなっているか」ということ。で、わたしがこれ読んで特に感動したのは一番最後の

厚生労働省のガイドラインに沿って、患者の意思が最優先されるということをお聞きしました。厚生労働省のガイドラインに沿って対応ということは、全国の病院でも同様の対応が可能ということで考えております。

という尾辻さんの発言ですね。これ、大阪府議会なんで、本当はわざわざここの部分は言わなくても構わないわけだよね。だけど、これをここでわざわざ発言したってことは、尾辻さんは全国の人に向かって「これはあなたたちにも使えます」と言いたかった、特にここを各地のこれからの議員に向かって「ここは使えますよ」って示してる。議員は自分の質問をするときに全国で既に言われていることはないか、徹底的に調べて「ここではこう言われてこういう回答がされています」ということを使うはずだから。なのでこれは完全に未来を見据えた発言なわけで、わたしはここに尾辻さんの政治家としての優秀さが垣間見えるような気がするんだよね~。この人が議員じゃないってことは、本当にわたしらにとっては損失というべきだと思うんだけど、今、尾辻さんは何やってんだろうね~、、、

話がずれました(笑)

で、これ、当然のことながら、今現在、渋谷区に住んでる人だって、お金がかかる公正証書とかいろんなものを提出して、公序良俗も誓って「同性パートナー証明」をもらわなくても、緊急連絡先カードを持っているだけで大丈夫なんだよね。

そして「緊急連絡先カード」は検索すると結構各地の自治体が作ってるのね。それを携帯してもいいと思うし、自分で作っても構わないと思うし、わたしはQWRCって大阪の団体が作ってる「緊急連絡先カード」を持ってます。緊急連絡先カードが欲しいと言えば、送ってくれるそうですが、その際、この緊急連絡先カードを作るためのカンパも忘れないようにして下さい!

で、中野区でも「防災緊急連絡カード」というのがあります。これは区役所8階13番窓口に行って「防災緊急連絡カードをください」と言えばタダでもらえます。実際、わたし行ってもらってきました。特に名前も住んでるところも何も言う必要はなかったし、窓口で対応してくれた人はとても親切でした。裏面に相手の氏名などを書く欄があって、そこに「続柄( )」ってところがあるんだけど、「ここには同性の場合、どう書けばいいですかね~。配偶者とは書けないし、妻とか夫とかじゃないですしね」って聞いたら、一生懸命考えてくれて「パートナーでいいんじゃないですか?」って答えてくれました。実際、窓口の人と話して思うことは多々あったんだけど(多分、自ら「同性パートナーが」とか言ってくる人に対応するのは初めてだろうなとか)、こちらに対して「協力したい」って姿勢は多々見えたというか(ちょっと過剰に感じてしまったけれども(笑))。とにかく「何、あんた?」とか「そういう人たちは知りません」という姿勢では少なくともなかったので、安心して窓口に行って欲しいです。

で、中野区の「防災緊急連絡カード」は、一つの特徴があります。他の自治体では「連絡して欲しい家族」と書かれているところが「連絡して欲しい家族等」と書いてあるんです。もちろん「家族」だったとしても、上に書いた理由で家族以外の人にも連絡はいくでしょう(たとえ名字が違ってたとしても)。けど、やはりここは「家族等」と書いてあるとなんだかホッとするんだよね。これはおかしいといえばおかしい感覚なのだけど。やっぱり心のどこかで「自分は法律で認められていない=家族と認められていない」引け目みたいなのは感じてるんだろうな~。

そして、中野区にはこれと関連してるけれど、一つ、他ではできないこともできることになってる。

☆中野区では、災害時に安否確認を区に照会した場合、同性カップルでも「同居の親族」と同等な情報がもらえます☆

これは平成25年11月26日中野区議会本会議(第4回定例会)で話されている。タグが付いてないのでこの中から発言を探すのは大変だけど、「石坂わたる」で検索してみてください。

ここに出てくる「災害対策基本法施行規則」というものなんだけど、そこの第八条の三に(安否情報の提供等)というものがまずある。

第八条の三  法第八十六条の十五第一項 の規定により安否情報について照会をしようとする者(以下この条において「照会者」という。)は、都道府県知事又は市町村長に対し、次の各号に掲げる事項を明らかにして行わなければならない。
一  照会者の氏名、住所(法人その他の団体にあつてはその名称、代表者の氏名及び主たる事務所の所在地)その他の照会者を特定するために必要な事項
二  照会に係る被災者の氏名、住所、生年月日及び性別
三  照会をする理由



災害が起こったときに、区に対して上記のことを明らかにして照会すれば、

3  第一項の照会を受けた都道府県知事又は市町村長は、次の各号に掲げる場合の区分に応じて、当該各号に定める情報を提供することができる。ただし、当該照会が不当な目的によるものと認めるとき又は照会に対する回答により知り得た事項が不当な目的に使用されるおそれがあると認めるときは、この限りでない。
一  照会者が当該照会に係る被災者の同居の親族(婚姻の届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者その他婚姻の予約者を含む。)である場合 照会に係る被災者の居所、負傷若しくは疾病の状況又は連絡先その他安否の確認に必要と認められる情報
二  照会者が当該照会に係る被災者の親族(前号に掲げる者を除く。)又は職場の関係者その他の関係者である場合 照会に係る被災者の負傷又は疾病の状況
三  照会者が当該照会に係る被災者の知人その他の当該被災者の安否情報を必要とすることが相当であると認められる者である場合 照会に係る被災者について保有している安否情報の有無
4  前項の規定にかかわらず、第一項の照会を受けた都道府県知事又は市町村長は、当該照会に係る被災者が照会に際しその提供について同意をしている安否情報については、その同意の範囲内で、又は公益上特に必要があると認めるときは、必要と認める限度において、当該被災者に係る安否情報を提供することができる。



これに沿った対応がされる。一般には同性カップルの場合は「4」が当てはまる(同意の範囲内、であることから、自ら意思表示はしてなきゃならないけど)。んだけど、中野区からは「第3項の一」、要するに同居の親族と同じとして扱う、と回答をもらっているそうだ。ここまでの回答を役所にさせているのは、中野区、もしかしたら世田谷区でもやってる可能性は高い。けど、調べてないので分からない。まぁほとんど「独自」といってもいいだろう。

それから、パートナーが病気で入院している際、

★わたしたちは既に病院から患者(パートナー)の病状説明を受けることができます★

医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」の話に戻るんだけど、そこの中の「5.家族等への病状説明」(8ページ)に「本人以外の者に病状説明を行う場合は、本人に対し、あらかじめ病状説明を行う家族等の対象者を確認し、同意を得ることが望ましい。この際、本人から申出がある場合には、治療の実施等に支障の生じない範囲において、現実に患者(利用者)の世話をしている親族及びこれに準ずる者を説明を行う対象に加えたり、家族の特定の人を限定するなどの取扱いとすることができる。」と書いてる。一方、患者が意識不明だったときは「医療・介護関係事業者において、本人の家族等であることを確認した上で、治療等を行うに当たり必要な範囲で、情報提供を行うとともに」とある。ここでは「家族等」についてははっきりと説明してないので、かなり微妙なところではあるが「家族等」と書いてあるところでどう判断されるかだろう。ただ、上に書いたけど、大阪の府立の病院は、すでに同性パートナーを家族として扱うと府が回答している。

★わたしたちは既にパートナーが人生の最終段階を迎えているときに、家族として今後のケアの方針などの話し合いに参加することができます★

これについては「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」というのがある。これは平成19年5月にできたものだけど、つい最近、今年の3月に改訂された。ただ改訂されたと言っても従来の「終末期医療」という文言が「人生の最終段階」に変わっただけみたいね。中身は変わってません。

このガイドラインを見ただけでは実は「家族」としか書いてないんです。が、これと同時に出された「解説編」の中の「注10」に「家族とは、患者が信頼を寄せ、人生の最終段階の患者を支える存在であるという趣旨ですから、法的な意味での親族関係のみを意味せず、より広い範囲の人を含めます(このガイドラインの他の箇所で使われている意味も同様です)。」と書いてある。こんなところに書いてただけでは分かんないじゃないか、と言いたいところだけど(笑)

ただし。

上記すべてのことに当てはまることなんだけど、

議会できちんとした回答をもらっていないところでは、これらは全部無視される可能性はあります。

あと、ガイドラインは「法律」ではありません。要するに「国としてはこう考えています」と言っているに過ぎなくて、そこには法的拘束力はありません。だから、

「ここにこう書いてあるからこう取り扱ってくれ」といっても、そうならない可能性はあります。

というか、実は無視される可能性の方が高いと思ってます(ただし、緊急連絡先カードはそれなりに実績のあるものだし、病院側も大規模災害時には身元不明より誰かしら分かった方がいいというメリットはあるから、おそらく無視はしないと思うけど)。特に患者の意識がなくなった場合などの取扱いは、「ただの友人」レベルになる方が多いでしょう。それはひとえに、病院側が「訴訟を起こされると困る」からです。現実として、自分の配偶者と自分の家族(親など)がとても仲が悪い場合がありますよね。配偶者だったら、法的に保護された存在なので、病院側はそれなりに丁重に扱わないといけないでしょう。だけど、本人が亡くなってしまったあと、配偶者と家族(親など)が病院の治療方針などをめぐって争う場面がある。「あいつが勝手にああやってしまったので、死んでしまったのだ」など。そうすると病院側は「なぜそういうことをやったんだ」と訴えられる。これが一番怖いわけで。配偶者も家族も法律で保護される存在だから、病院側は両方を同じように扱わないといけない。病院側は訴えられるととても面倒なわけです。が、これが片方、法律で保護されていない同性カップルや異性カップルでも事実婚の人たちだったら?

病院はこれ幸いと、法的に保護されていない人たちが無視できます。そうすると、そのあと余計な争いも起こらない。病院はとても楽なわけです。無理して法的に保護されていない人たちに説明したり、治療方針について相談したりしたら、法的に保護されている親族などから「なぜあのときにあんなことをした」と訴えられるかも知れない。こういうことがある限り、病院は同性カップルや事実婚カップルに対しては「親族として取り扱わない」という態度を取り続けるでしょう。わたしたちにとっては「不条理」としか思えない対応なのだけど、病院も余計なことをしてリスクは負いたくない。ガイドラインでそう決めてあっても、それは実質的には有効には使われないだろう。悲観的だけど、わたしはそう思ってます。

で、この解決方法だけど、それはもう、同性カップルが法的に保障される以外、道はないだろうなと思ってます。イコール同性婚かというと、それはまた違うとは思うんだけど、そういう権利がきちんと入っている「パートナーシップ法」制定とか、そういうのしか解決方法はないでしょうね。。。まぁ、わたしたちは今現在の世の中では、そういう「微妙な立場」なんですよね。

医療関係についてはひとまず終わります。次はアパート入居関係です。これは中野区独自です。

☆中野区では、同性カップルや友だち同士などで家を探すときに、区に認定された民間の不動産屋さんが協力してくれます。協力してくれなかったなどの悪質な場合は、区は不動産屋さんを指導でき、また最悪の場合は区の認定が取り消されます☆

これは平成23年12月5日中野区議会本会議(第4回定例会)で取り上げられたもの。これは区長が「住み替えを希望している方が困ることのないよう協力体制の整備に努めてまいりたい」と答えている。

で、具体的な内容なんだけど、同性カップルや友だち同士で家を借りたいと思ったときは、まず区役所に行きます。区役所9階4番窓口(都市計画分野住宅施策担当)が窓口です。そこで区に認定された「中野区住み替え支援事業協力不動産店」のリストを渡されるそうです。全部で40件くらいあるらしい。そこからまず行きたい不動産屋さんを探して、そこに行って物件を探してもらう。そこで見つかればいいんだけど、それで見つからない場合がある、または不動産屋さんの対応が悪かったりして探し出せないときがある。そういうときは、もう一回区役所の窓口に行きます。そうすると、区から一斉に協力不動産店に対し「こういう人たちがこのような物件を探しています」という連絡がいくそうです。で、その条件に合った物件がある不動産屋さんは、区に対して「こういう物件を持っています」というFAXをするそうです。で、希望者はその中から探す。

こういうシステムなんだそうです。で、不動産屋さんの対応が悪かったり、差別的な発言をされたときは、役所に言えば、役所から指導が行くそうです。最悪の場合は認定取消になることも。ただし、渋谷区と違ってそのことは公表はされません(渋谷区は事業者公表と規定されているが、この部分は「厳しすぎる」として附帯決議をつけて条例が可決されたけど)。実際、このシステムで物件を探した同性カップルもいるらしいのだが、実はすんごく数が少ないらしい。だって、このシステム、ほとんど宣伝されてないからね!区役所のウェブサイトを見ても(民間賃貸住宅への住み替え支援のページ)、どこにも「同性カップル」とか「友だち同士」って文字は見当たらない。「同性カップル」とか「友だち同士」は4.の「その他、自ら物件を探すことが困難な方」の中に入ってるんですよ!!!これでは「自分たちは入っているのかどうか」が、全然分かんないよ!区役所に問い合わせてみる気にすらならないよ!!!「防災緊急連絡カード」も区役所のウェブサイトで調べたときは、どこでもらえるか分かんなかったけど、ホント、中野区のウェブサイトは見にくい!!これ、どうにかして欲しい。。

で、最後です。渋谷区の条例についてなんだけど、わたしはこの条例について、2つだけ評価してます。

1点目は、

「同性パートナー」という文言を条例に入れたこと。

2点目は、

区営住宅について言及していること。これは「第16条 渋谷区営住宅条例(平成9年渋谷区条例第40号)及び渋谷区区民住宅条例(平成8 年渋谷区条例第27号)その他区条例の規定の適用に当たっては、この条例の趣旨を尊重しなければならない。」の部分のことです。

1点目から。一般的に考えて、今までどこにも表記されていなかった文言を条例に入れることは、非常に大変なこと。可決されなければ意味がないし、可決されるためには半数以上の議員の賛同を得られなければならない。条例に文言を入れると言うことは、本当に重いことだし、よくも悪くも「前例主義」である日本の行政に対して条例の中に「同性パートナー」という言葉を入れることは、次に繋げやすくなるということです。だからわたしはこのことについては、率直に評価はします。

2点目。今まで公営住宅の「入居条件」っていうのは、旧公営住宅法第23条第1項に「現に同居し、又は同居しようとする親族があること。」と定められていたらしいのね。「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(平成23年法律第37号)」の第32条(このpdf、縦書きでめっちゃ読みにくいんですけど!)に公営住宅法の一部をこう変えなさい、って書いてあり、この項は廃止されたらしい。これがなくなったことによる一番のメリットは単身者でも入居可能になったということらしい。でも、これがなくなったので、地方自治体独自で「どういう人が入居条件になる」というのを決められるということでもある(多分ね、、、)。

なので、今回の渋谷は区営住宅条例やその他の条例の規定に際して、この条例を考慮に入れろって書いてあるということは、区営住宅条例やその他の条例に「同性パートナー」という文言は入れ込むことは考えていないにせよ、同性パートナー証明を持っている人はそこに入りますよ、と言ってるってことだよね。ちなみに渋谷区営住宅条例は既に「(使用者の資格)第五条 二 現に同居し、又は同居しようとする親族(婚姻の届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者その他婚姻の予約者を含む。以下同じ。)があること。」になってるんで、おそらく解釈として「事実上婚姻関係と同様の事情にある者」の中に区の発行した同性パートナー証明を持っているもの、を含めるんだろう。

いやー、昨日の時点では見落としてたんだけど、「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(平成23年法律第37号)」の先を読むとね、公営住宅法の一部をこう変えなさいの中(第32条の中)に「第二十七条第五項中「親族」の下に「(婚姻の届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者その他婚姻の予約者を含む。)」を加える。」って書いてあるんだよね~。もしかしてこれ、解釈次第でなんとかなる問題になってたのね(ごめんなさい、昨日の時点ではここのことは気が付いてなかった)。

確かに家賃が民間の住宅に比べて安い公営住宅に申し込めることになったことは、一つの進歩だとは思う。今まで申し込む資格すらなかったんだから。けどね、公営住宅って倍率とっても高いんだよね。ってことは、

わたしたちは今まで宝くじを買う権利がありませんでした。だから買うことができなかった。今度からは宝くじを買えるようになりました。だけどだからといって宝くじが当たるかどうかは分かりません。

ということと同じことなんだよね。確かに宝くじは買わないと当たらない。けど、当たる確率はめっちゃ低いよね。ちょっと調べてみたところ、中野区の区営住宅の倍率は平均で12倍、渋谷区はもうちょっと低くて8倍程度だったかな、都営住宅などは100倍~300倍、400倍は当たり前でした。ってことは、いくらそこで「宝くじ」が買えても、こんなん当たるのかよ~みたいな感じなんだよね。そういう意味では当事者にとっては「実の少ない」条例改正なり、解釈とも言える。それだったら中野区の「住み替え事業」だったら、言えば必ず対応してくれるのでそっちの方が「実のある政策」と言える。

しかも区営住宅に申込みができる条件は、収入が定められている限度内にある人だ。申込みをしたいがために、数万かかる公正証書だのなんだのを作らないといけない。これって、本当に困窮している同性カップルは救われるのだろうか?という疑問も起こる。

ただ、評価できるのはやはり「宝くじを買えるようになったこと」。これはとりもなおさず「同性カップルの地位向上」を意味することなので、一つの進歩だとは言えると思う。ただ実は少ない。そういうことだよね。

とまあ、だいたいこんな趣旨のことを話してきた。

やっぱね、今回思ったのは「今現在でも案外できることはあるんだな」ってことと、使える制度はもっと使わなきゃってことだった。よく世田谷区議の上川さんが「役所に当事者の姿が見えない」って言ってるけど、今回役場の窓口に行ったときにそれは痛感した。確かに「カミングアウトなんかしたくない」って思うのは分かる。けど、別に役場の窓口で住所や名前を言うわけじゃないし、聞かれるわけでもない。もらえるものをもらえばいい。分からないことがあったら質問だけして帰ればいい。役所の職員、市区町村だったら住民の、都道府県だったら都道府県民の、そして国だったら日本に住む人たちのためにある。役所はそんなに怖いところじゃない。

昨日話すために、いろんなことを調べて、いろいろな人に聞いて、一番感じたのがそれ。わたしもそうだったんだけど、使えるものの情報共有があまりにもされてない。だから、情報共有はたくさんの人にしておかなきゃな~、そして実際使わなきゃな~、自分はここにいるってことを言わなきゃな~ってことだった。
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04-30 Thu , 2015
まだまだ忙しい。。
今日で4月も終わるけど、まだまだ忙しい日々が続いてます。

てか、19日、25日に自分のイベントやっても、次の日26日は東京レインボープライドパレードだったんだよね。

わたし、去年は彼女が骨折して行けなかったけど、今年は行ってきた。
パレード会場でいろいろな人に会った。すっごい久しぶりに会う人もいた。
いろいろなところで、「今の状況はどうよ?」みたいな話を聞いてきて、ああ、なんかいろんなところでいろんなことが進んでるんだなあって思った。

それでね、結構刺激を受けた。

で、次の日もイベント行ってきて、その次の日は休んだけど、昨日もまたイベントに行ってきた。今日もこれからまた出かける。

まぁ確かに今「レインボーウィーク」ってこともあるかもです(笑)

イベント行くごとにいろんな人に出会えて、いろんな人の話を聞けて本当に勉強になる。自分がこれから考えていく上の「種」をもらえる。

多分もうちょっと忙しい日々がこれからも続きそうです。
って、旅行記途中なのに、やばいな。もう3月中旬が遠い昔に感じられる。。。
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